夕食は嫁の発案で冷蔵庫の在庫処分となりました。牛肉とキャベツの炒め物、鮭の塩焼きという妙な取り合わせで白飯をかっ込む!それぞれ美味ではありましたが、最後に嫁の残した永谷園のお茶漬けまで引き受けたので、胃薬を飲んでも胸やけが止まりません。うむむ、ますますビストロが遠のいていくぞ。
2日間みっちり業務研修に励み、朝も早かったので心身共にくたびれました。あの殺人的な満員電車だけは、できればこれ以上体験したくないですね。シアトル・マリナーズのイチロー選手が愛飲している高級ユンケル黄帝液を飲みたいところですが、音楽療法で何とか回復させましょう。
今夜のBGMはラフマニノフのコンチェルト第2番にしました。第1楽章の冒頭部分を聴くたびに、名匠デヴィッド・リーンの英国映画「逢びき」を思い出します。妻子ある医師との不倫に走り苦悩する主婦を演じるシリア・ジョンスンはあんまり美人じゃなかったけれども、逆にリアリティを醸し出す作品でした。
もっともリーン作品としては圧倒的に後年の大作ものが好きなんですけれどね。映画史上の金字塔「アラビアのロレンス」のテーマを作曲したモーリス・ジャールも先日鬼籍に入ってしまいました。せめて私の愛してやまないピーター・オトゥールには、できるだけ長生きして欲しいところです。
さてコンチェルトですが、名盤の誉れ高いリヒテル盤、カラヤン指揮に堂々と渡り合うワイセンベルク盤を交互に聴いています。元来ロック好きの私は当然の如く、エリック・カルメンの大ヒット曲「オール・バイ・マイセルフ」がきっかけで愛聴曲となりました。第2楽章のアダージョ・ソステヌートの主旋律を根こそぎ盗んだカルメンでしたが、性懲りもなくその後も大罪を犯しましたね。ラフマニノフの遺族から訴えられなかったのかしら。
胸やけもどうにか治ったので、ここらで就寝します。おやすみなさい。