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カテゴリ:クラシック
休みの前日ということで、最近めっきり酒に弱くなった嫁専用のジャック・ダニエルをコーラ割りでグビグビ。口当たりが爽やかなのでバーボンも悪くないなと思いきや、普段飲み慣れていないせいか直ぐに効果覿面、半分動けなくなってしまいました。今はハワイ島コナ採水の海洋深層水・マハロでリハビリ中です。小腹が空いてきましたが夜も遅いので、朝食まで我慢しましょう。
今宵のBGMは、あのパヴァロッティが20世紀最高のテノールと評したドイツの至宝、ヴンダーリヒの「詩人の恋」です。類まれなる美声でデビュー直後から天才の名を欲しいままにし将来を嘱望されながら、階段からの転落による頭蓋骨骨折で頓死、享年35歳。何ともやりきれない悲劇ですが私の愛するブリティッシュ・フォーク・ロックの名花、サンディ・デニーも同じ死因で31歳で早逝しているのですね。大名盤「レッド・ツェッペリン4」収録曲の「限りなき戦い」でロバート・プラントとデュエットしている女性シンガーと言えば、ピンと来られる方も多いでしょう。後日、その方面についても書かせて頂きたく思います。 話が大分脱線しました。ドイツの抒情詩人ハイネの詩を元にしたシューマンの歌曲集「詩人の恋」ですが、本盤におけるヴンダーリヒの歌唱は完璧ではないでしょうか。瑕疵(きず)が全く見い出せぬ、詩情豊かなその歌声には天賦の才を感じます。格調高いフィッシャー=ディースカウ盤と共に今後も愛聴していきたい名品ですね。私はドイツ語に暗いので、明日の休みは久々に「ハイネ全詩集」(全5巻・角川書店)を押入れから引っ張り出してみましょう。最後に大好きな第1曲目の歌詞を引用させて頂いてから、おやすみなさい。 「すばらしい五月」 詩:ハインリヒ・ハイネ すばらしい五月 花のつぼみがいっせいにほころび始めると ぼくの心にも 恋がめばえた すばらしい五月 鳥たちがいっせいに歌い始めると ぼくもあの人にうち明けた 焦がれるこの想いを (訳詩:舩木 篤也氏)
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