相方との冷戦も2日目に突入しました。。束の間の現実逃避として、音楽療法を試みることにしました。
こんな時は上質のモーツァルトが心身を癒してくれるんではないかと思い、最初はコープマンのディヴェルティメントを聴いてみたものの少々物足りず、交響曲第35番「ハフナー」の聴き比べに移行しました(後期六大交響曲の中でも特に好きです)。先ずはブリュッヘン+18世紀オーケストラ。批評家諸氏には好評の盤ですけれども、お次のアーノンクール+ロイヤル・コンセルトヘボウ盤と共に、今夜はいささかおしとやか過ぎる盤でした。
続いてカラヤン+ベルリン・フィル盤(1976年録音)。うーん流石にゴージャス!しかしこちらも次第に身体を素通りしていくので、シューリヒト+ウィーン・フィル盤に交換。おお、これは優雅なハフナーだ。ただ、もう少し男性的な力強さが欲しいかな?という訳で、最終的にはパブロ・カザルス+マールボロ音楽祭管弦楽団の剛毅な響きに落ち着きました。
録音当時のカザルスは何と90歳!私なら指揮棒を持つことすら危うくなっているに違いないなあと感服しつつ、この活力漲る盤に聴き惚れました。ついでにダンテ「神曲・地獄篇」を読みなおそうかとパラパラ頁を繰っていたのですが、ベアトリーチェが出てくる前に眠りに落ちてしまいました。。
折角なので、この巨匠に発掘されたチェロの聖典「バッハ/無伴奏チェロ組曲」に交換して、深い眠りに落ちるとしましょう。ああ、第1番前奏曲の荘重な弦!目と耳が研ぎ澄まされて却って眠れなくなったりして。それではここらで、おやすみなさい。