今朝、いつものように通勤電車を駅のホームで待っていたところ、信じ難い光景を目の当たりにしました。近くで女子高生が慣れた手つきでタバコを鞄から取り出し、スパスパやり出したのですね。あんまり腹立たしくて、血圧が一気に200近くまで上がりそうになりました。
喫煙所ではないホームのど真ん中で、それも学生服の姿のまま喫煙行為とは一体どういう了見でしょう。亡くなった私の父なら鼻血が出るまで往復ビンタをくらわせただろうなと思いながら、私も胸ぐらを掴んで説教してやりたくなりましたが、悲しいかな下手をするとこちらが訴えられる御時世。その場はぐっと堪えました。
今後のこともあるので、後から鉄道会社のサービスセンターへ管理を徹底するようにとお願いしてはおきましたが、後日再現されたら咄嗟に手が出てしまうかも知れません。夜になって相方に話したら「そんな馬鹿者を相手にするだけ損!見て見ぬふりが一番」とのこと。確かにその通りなんでしょうが、全くもって嫌な時代になったものです。
既に夜も更けてしまいました。今夜はチッコリーニのエリック・サティを聴いています。所持する5枚組の全集から、最初に聴くのはやっぱり「ジムノペディ」ですね。ラフマニノフをエリック・カルメン経由で知ったように、このサティの代表作はブラッド・スウェット&ティアーズ(BS&T)の2ndアルバムで知りました。グラミー賞の最優秀アルバムとして名高い名盤ですのでご存じの方も多いことでしょう。
BS&Tはブラス(金管楽器)を大胆に取り入れたサウンドを売り物とした、所謂ブラス・ロックの代表的グループですけれども、個人的にはシカゴの方が断然好き。とりわけ1st~3rd、カーネギーホールや大阪フェスティバルホールのライブ盤における、ナイフのように尖がった初期のサウンドが最高です。
話がまたまた脱線しました。その辺りは後日書かせて頂くこととして、再びサティを。「ジュ・トゥ・ブー」が優しく響く雨の夜に、未だ見ぬ憧れのパリの風景が、セーヌ川にかかるミラボー橋の姿が眼前に浮かんでくるようです。明日は爽やかな朝であって欲しいと願いながら、おやすみなさい。