妻の手作り餃子を食べ過ぎて、胃が大分もたれています。彼女のレパートリーの中では断トツに旨い逸品なのですが、ニンニクがこれでもかと大量に入っているので仕事がら、休みの前日にしか食べられません。よってついつい飢餓感が募り、食べ過ぎてしまいます。
以前に二人で出かけた福島県・会津旅行の途中で宇都宮市に立ち寄り名物餃子を食したことがありますが、選んだ店が拙かったのか全く感心しませんでした。値段の安さを考えれば、外食産業の勝ち組として名高い「餃子の王将」で餃子定食を頼んだ方が遥かに有意義だと思いましたね。「名物に旨いもの無し」とは的を射た先達の金言かも知れません。
最近は酒を飲みたいという衝動が、以前のように沸き起こって来ません。さっきも餃子のお供にとキリン樽生一番搾りを少々嗜みましたが、直ぐに酔い潰れてしまいました。2年ぶりに日帰り人間ドックに行こうかと思案しながら、シフの「インヴェンションとシンフォニア」を聴いています。
初めて聴いた時には第1番ハ長調の大胆な解釈に驚いた記憶があります。軽やかに弾くべきと信じ込んでいたトリルの箇所が、あからさまな三連符に変えられてしまっているのですから!大好きなグールド盤が保守的に思えるほどに衝撃的でしたねえ。それでも独特の柔らかな音色に次第に惹きつけられて、今では幸い癒しの1枚となりました。
何しろグールドのバッハは聴くたびに緊張を強いられてしまいます。余りに強烈なピアノですから耳が勝手に神経を集中してしまうので、体力がある時でなければ身体が持ちません。。とか書いている内にシフ盤が終了したので、レオンハルトのチェンバロ盤に替えてみました。非常に硬質な、凛としたバッハですね。
全く、バッハは私にとって音楽の源泉です。昔に読んだ少女漫画、青池保子作「イブの息子たち」の剛力ピアニスト、ヒース・イアソンの台詞を借りつつ、今宵はもう少しバッハに耽溺してみます。それではまた。