いやいや、今回もきっちりW杯行きを決めてくれましたね。とにかく明らかにウズベキスタン寄りの審判には閉口しました。それでも無失点で切り抜けるところが、今の日本代表の実力を証明しているのではないでしょうか。
個人的には中澤、長谷部、そして岡崎の3人を讃えたいですね。逆に大久保は岡田監督の戦術に合ったフォワードではないように思いました。とにかく本戦までの1年、さらなるレベルアップを期待したいところです。ホークスも昨日の借りを返す大勝で、スポーツ観戦的には文句のつけようがない土曜日でした。
普段なら芋焼酎かウィスキーを飲みながらのサッカー観戦のはずでしたが、身体が酒を要求しなくなっています。色々ストレスが溜まっているのかと思いつつ、ドラマティックな音楽に現実逃避したくなりベルリオーズ作「ファウストの劫罰」を聴くことにしました。文豪ゲーテ畢生の大作「ファウスト」の翻案オペラですが、私の所持するマルケヴィチ指揮+パリ・ラムルー管弦楽団盤は廉価でありながら歌詞対訳付きなので、絶対に手放せません。
先ずファウスト役のテノール、リシャール・ヴェローが素晴らしい。この盤を聴くまで知らない歌手でしたが、カナダ・ケベック州出身で「椿姫」のアルフレードや「蝶々夫人」のピンカートンを得意とした実力派だったようです。実に朗々とした歌声だ!挿入曲「ハンガリー行進曲」にも圧倒されます。ラムルー管弦楽団の実力を思い知らされる逸品でしょう。
「ファウスト」は最初、高橋健二訳の角川文庫版で読みました。新潮文庫のヘルマン・ヘッセの翻訳で親しんだドイツ文学の泰斗ではありますが、いかにも古色蒼然とした訳文でした。後日に手塚富雄版で再読しましたが、初めて読む方には格調高くもぐいぐい惹きこまれる手塚版を断然推奨します。1970年には読売文学賞を受賞した名訳でもありますね。ただ、現在は入手困難かも?
ああ、ワルプルギスの夜ならぬ土曜の夜が明けてしまいました。。例によってリビングで爆睡してしまいました。仮眠して午後からのホークス戦に備えることとします。