今日は一日、CD整理をしていました。売却用のCDをピックアップして、ハードディスクにダビングしてから箱詰め。シーシュポスの岩さながらに延々と繰り返した結果、部屋が見違えるように広く。。はなりません。なかなか売るのに忍びない愛聴盤がまだまだ残っています。ロックとジャズが段々減っていく中で、クラシックが最後の砦となりつつありますねえ。
そんな中でU様のブログに感化されて、途中から古楽をBGMにしてみました。最初はペルゴレージ作「スターバト・マーテル」から。アルテノヴァ社の廉価盤ですが、もともと楽曲が素晴らしいせいか敬虔な気持ちにさせられました。「聖母哀傷」の別名が示す通り、イエス・キリストが磔刑に処された時の、聖母マリアの嘆きへの憐憫を表した曲ですね。とりわけ女性の胸を打つであろう、聖歌の傑作と思います。
続いてバッハのモテットBWV1083。先のペルゴレージ作「マーテル」の編曲版で、オランダ・バッハ・コレギウム盤を聴きました。天使のようなオランダ少年合唱団の歌声が素晴らしく、うーん甲乙つけ難い!生で聴いたら涙を流してしまうかも知れません。まるで教会にいるような感覚に陥りました。
その流れでシェレンベルガーの超絶技巧と美音を堪能しました。あのベルリン・フィルで20年の長きに渡り、首席オーボエ奏者を務めた俊才ですね。マルチェッロ作「オーボエ協奏曲・ニ短調」のプレストなんて、もう人間業ではありませぬ!それでいて豊穣な音色と来ては脱帽するしかありません。イタリア合奏団のアンサンブルも素晴らしく、暫く座右の盤にしておきましょう。
最後に重鎮ハインツ・ホリガーのテレマンの無伴奏で就寝しようと思いましたが、シェレンベルガーのオーボエがとにかく心地よいので、そちらは次回に。それでは、ここらでおやすみなさい。