数ヶ月前に脳梗塞で倒れた同僚がいます。と言っても今年で60代半ばの大先輩で、管理物件の修繕、雑草取り、定期巡回etc、愚痴一つ零さずに何時もニコニコ明るく振舞って下さった、素晴らしい方でした。
ついさっき、その方の夢を観ました。倒れる前と変わらぬ姿で、突然社内に現れた夢を。お客様の来訪と思いきや、作業着姿で颯爽と事務所に入って来られました。「○○さん、もう良いんですか!すっかり快復されたようで何よりでした!」
そう叫ぶ私に、やっぱりニコニコと微笑みを絶やさない○○さん。二言三言、言葉を交わしたところで目が覚めました。何も無ければ良いのですが。。
それから眠れずに、ずっとシューマンの交響的練習曲を聴いています。ピアノはポリーニ。最近は流石に年齢のせいか衰えが著しいとの噂が絶えませんが、本盤は今から四半世紀以上も前の絶頂期に録音されただけあって、人間業とは思えない超絶技巧を聴かせてくれています。
重々しく悲痛なアンダンテから華麗に展開していく曲調は圧倒的で、真にドイツ・ロマン派ならではの様式美と言えましょうか。ラストの小品アラベスクも然り、これぞシューマンの芸術です。ああ、早く眠らねば。。
【交響的練習曲/マウリツィオ・ポリーニ】