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カテゴリ:ロック(洋楽)
8月1日はデフ・レパードのリード・ボーカリスト、ジョー・エリオットの誕生日でした。今年で未だ50歳だったとは驚きですが、それだけ若くして成功を収めたという訳ですね。名曲「Photograph」がビルボード・チャートに初登場した1983年、実際ジョーもメンバーも20代前半でした。
勿論今も現役で頑張ってくれていますけれども、デフ・レパードと言えば3rdアルバム『炎のターゲット』、4th『ヒステリア』の2枚に尽きますねえ。とにかく異常なくらいに売れまくったレコードでした。本国イギリスより先に大市場アメリカでヒットした要因は、やっぱり曲の良さでしょう。グラム・ロックさながらのキャッチーなメロディーと曲調は、1980年代のハード・ロック・グループの中でも圧倒的に傑出していたと思います。 さて、全世界で1,000万枚以上を売り上げた紹介盤を久々に聴いてみましょう。冒頭を飾る「Rock! Rock!(Till You Drop)」から猪突猛進、怒涛の勢いで突き進むスタイルが痛快ですねえ。ジョーのハイトーンも絶好調で、聴くたびにスレイドのノディ・ホルダーを連想します。後年発表したロックのスタンダード曲で固めたカバー集でもスレイド、スウィート、モット・ザ・フープル等をチョイスしていた通り、80年代に突如甦ったグラム・ロック・ユニット=デフ・レパードというのが私の持論ですが如何でしょうか。2曲目「Photograph」はYOUTUBEでの再生回数が何と280万回!本盤の白眉であり、私も大好きな楽曲です。 【ロック!ロック!/デフ・レパード】 【フォトグラフ/デフ・レパード】 3曲目「Stagefright」の疾走感も痛快です。ザ・バンドの同名異曲もありますが、元々はアルフレッド・ヒッチコック作品『舞台恐怖症』がモチーフなんでしょう。MR.BIG「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」は明らかに本曲を真似ていますよねえ。曲調も間奏のギター・ソロもそっくりで、思わず苦笑してしまいます。 【ステージフライト/デフ・レパード】 【ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトル・ボーイ(ライブ)/MR.BIG】 4曲目「Too Late For Love」はコーラスを活かしたドラマティックな楽曲で、ジョーの伸びやかな歌声に鳥肌が立ちそう。5曲目「Die Hard: The Hunter」は、楽曲的に単調で魅力に欠けるかな?レコード時代はここまでがA面でした。 【トゥー・レイト/デフ・レパード】 【狙撃兵/デフ・レパード】 レコードではB面トップの6曲目が傑作「Foolin'」。思わず「フフフ、フーリン!」と口ずさんでしまいますが決して「フィーリン!」じゃありません、それではハイ・ファイ・セットになっちゃいます。7曲目「Rock of Ages」は賛美歌第260番「千歳の岩よ」をモチーフに作られたそうですが、曲調はへヴィ。この頃はドラマーのリック・アレンも両腕が健在でしたねえ。8曲目「Comin' Under Fire」はメロディックなリフが印象的ですが、インパクトに乏しく聴き流してしまいます。 【フーリン/デフ・レパード】 【ロック・オブ・エイジ/デフ・レパード】 【炎のターゲット/デフ・レパード】 9曲目「Action! Not Words」は「アクション!」の掛け合いが軽快なライブ向け曲。ラスト曲「Billy's Got A Gun」は邦題の勇ましさは感じられず淡々と進みます。「銃をとれ!」と聴衆を扇動できるのは頭脳警察時代のパンタ以外にあり得ません。頭脳警察+パンタについては何れブログでじっくり書きたいと思っています。 【アクション!/デフ・レパード】 【銃をとれ!/デフ・レパード】 【世界革命戦争宣言~銃を取れ!(ライブ)/頭脳警察】 という訳で、全曲がYOUTUBEにアップされているというモンスター・アルバムを駆け足で紹介させて頂きました。『ヒステリア』についても何れ紹介できればいいのですが、直ぐには無理そうなので全米ナンバーワンに輝いた収録曲「Love Bites」を紹介して筆を置きます。それではまた。 【ラヴ・バイツ/デフ・レパード】
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最終更新日
2009.08.02 19:10:59
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