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カテゴリ:ジャズ
昨日も体調が悪く、帰宅後シャワーを浴びて早々に就寝しました。考えてみれば、亡くなった父が腎臓を一気に駄目にした年齢に早くも追いついてしまった訳ですから、私も何時そのようになっても不思議はありません。より健康管理に留意しなければ。。 さて、8月4日はジャズ・ピアニストのケニー・ドリューの命日でした。日本風に言えば今年が十七回忌に当たります。晩年は日本で制作された諸作品でバブル時代にも人気を博しましたが、ドリューを語る際にはリバーサイド時代に録音したピアノ・トリオ盤が外せません。何しろベースがポール・チェンバース、ドラムがフィリー・ジョー・ジョーンズ!この二人が参加しているセッションというだけで食指が動くジャズ愛好家は、世界中に数万人は存在するはずですから。 本作を名盤足らしめている要因は、何と言っても「When You Wish Upon A Star(星に願いを)」の存在でしょう。ディズニー映画『ピノキオ』でコオロギのジミニー・クリケットが歌った名曲を、腕利きの三人が静謐なバラードに仕上げています。他にも「Come Rain Or Come Shine(降っても晴れても)」「Caravan」「It's Only A Paper Moon」etc、スタンダードを中心とした選曲が光りますが、本盤に限らずドリュー作品はYOUTUBEに殆どアップされていません。代わりにジミニーの名唱をお楽しみ下さい。 【星に願いを/ジミニー・クリケット (声優&歌手はクリフ・エドワーズ)】 1960年代では、ブルーノートに遺したハード・バップ・スタイルのリーダー作『アンダーカレント』が最高です。美音この上ないフレディ・ハバードのトランペット&技巧は冴えないものの健闘を見せるハンク・モブレーのテナー・サックスの二管をフロントに、ドリューのピアノが暴れまくるタイトル曲が痛快至極!ジャズ・メッセンジャーズの傑作「Moanin'」を思わせる「Funk-Cosity」やクロージング・テーマに相応しいラストの「Ballad」等、ドリューのみならずブルーノート・レーベルを代表する人気盤ですね。 1970年代ではステープルチェイス時代の傑作『ダーク・ビューティ』が断然お薦め。ニールス・ペデルセンの唸りを上げるベース、ヒース三兄弟の末弟アルバート・ヒースの切れ味鋭いドラムが絡む冒頭の「Run Away」に、誰でもコロリと参ること必至!ヒーリング効果覿面の表題曲、マイルス・デイヴィス作「All Blues」、スタンダード「It Could Happen to You」「In Your Own Sweet Way」、トニー・ベネットの名唱が懐かしい「Stranger in Paradise」と名曲満載。うむむ、YOUTUBEで紹介できないのが歯がゆいなあ。代わりにベネットの歌声&元ネタのボロディン作『だったん人の踊り』をお楽しみ下さい。それではまた。 【ストレンジャー・イン・パラダイス/トニー・ベネット】 【ボロディン:だったん人の踊りと合唱/二期会合唱団+藤原歌劇団合唱部】 (追記) ※ブログをアップしてから仕事のための書類作りをしていました。終わった後でブログ内容を見直していたら『ダーク・ビューティ』と『イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ』の収録曲がごっちゃに! ※この2枚は双子のようなアルバムなので、すっかり記憶が混同していました。「ストレンジャー~」「In Your Own Sweet Way」は後者の収録曲です。もっとも、それらがボーナス・トラックとして収録されている前者のアルバムもあってややこしいのですが。お詫びして訂正致します。
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