ノイジィ
グアム旅行の3日目、マイクロネシアモールでのショッピングを楽しんで、ホテルへのシャトルバスを待っている間のこと。かんきはベンチに座り、立っておしゃべりするみかごんの相手をしていた。すると、かんきの隣に座って、タバコをひっきりなしに吸っている白人の老女から、「ノイジィ,なんとかかんとか」と、言われた。かんきは咄嗟に理解できなくて、「ノイジィ・・・」と、繰り返した途端、ハッとした。でも、やはり、「アイムソーリー」とは返せなかった。かんきからすると、その時のみかごんのおしゃべりは決してうるさいレベルじゃなかった。でも、白人の親はこどもを公共の場で騒がないように厳しくしつけるという。白人の彼女からすると、みかごんのおしゃべりも許せない範囲なのか。シャトルバスに乗ると、なぜかその老女はかんきやみかごんの隣の席に無理やり座る。両手に大量の荷物を持っているので、荷物がかんきやみかごんの体にガンガン当たる。バスの運転手さんが、わざわざかんきに、「ごめんなさいね」と、謝るくらいだから、やはり常軌を逸した行動なんだろう。係わり合いになるのが怖くて、かんきはずっと反対側を見ていた。その老女が持っていたビニール袋が破れて荷物が散乱した時も、かんきは積極的には助けれなかった。でも、その時老女に向かって、「これをどうぞ」と、自分のビニール袋を差し出した女性がいた。40歳代の日本人女性。顔いっぱいに優しい笑顔を広げてビニール袋を差し出すその人を見て、かんきは自分の心の狭さがイヤになった。ああ、これが日本人の優しさなんだ。かんきもこれを忘れちゃいけないな~。特にみかごんと一緒の時にはね!