冠婚・葬祭・森羅・万象

新聞の小見出しに談合列島と書いてある。
確かに。
また滋賀県では最低見積もり金額で入札した業者が
すべて同じ金額だったとか。
不思議が重なる。

地方で仕事をさせていただくと必ず談合というか
業者の話し合いで値段が決まりそうになる。

私たちはクライアントに契約していただいているので
そのような事を建築会社からされると潰しにかかる。
いろいろな圧力もかかる。
でも商業施設だから一円でも安いほうがいい。
仕様と建築技術が同じなら。

地元といえばすべてが通ると考える地元の関係業者。
設計事務所、測量事務所、司法書士、土地家屋調査士
建築会社、土木会社、行政書士、電気設備会社
機械設備会社他・・・・
みーんなみーんな　その地域の仲間。
いくつもの工事で関係を深めていく。
同じ穴の狢。

私たちのようにクライアントの地元で無いコンサル事務所がいくと
会計事務所までが彼らと同じ狢になることもある。

クライアントに度々説明をするのだけれども。

クライアントの工事は度々無い。
でも彼らの関係はずーっと続くし利益を配分しなければならない
大切な仲間なのだと。
だからあなたの利益を考えないと。

土木国家日本。国家予算のほとんどを建築土木に消費する。
石を投げれば建築土木関係者に当たる日本。

地方公共工事の道路工事を10メートル単位で配分するような
行政。なんか変だ。

でもその仕組みに組み込まれると利益が確保できる。
変な仕組み。でも蜜のように甘ーい仕組み。
だから政治家もその蜜に集まってくるのだろう。

談合が悪いとは言わない。
利益を確保する為の手段だろう。
でも発注者を欺いてはいけない。
談合するなら正々堂々と
「今回のこの工事は○○建設で行います！他の業者は協力できません」
くらいやれば？

海外の建設会社がその仕組みに入れなく　撤退した。

住宅建築が変わってきている。
いいデザイン、
良質の技術を持った工務店が適正な価格で建築してくれる。
早く公共建築も土木もそうなればいいのにと思う。

痛みの無い出費だから　どうでもいいのだろうね。
結局。行政は。
まだまだ続く箱物行政。
わが町もとてうもない沢山の建物が建築され道路が整備されている。
あっちこっちで。
そして財政が破綻にむかって秒読み段階だ。
日本全国は小物行政＋談合列島・・・・・・
第二第三どころか続々と夕張のような町が増え続ける気がする。
町なら引越しできるけれど国が破綻したらどこへ行けばいいのだろう。