カテゴリ:葬祭業
繁盛店の秘密2日目です。
今回訪問させていただいた3社の共通点は 1 会員制度を導入(入会金やシステムは3社とも別) 2 会員募集のスピードが速い(1社は専門の勧誘員がいます) ここまでは互助会や通常の専業者と同じですよね。 さて繁盛店とそうでない業者の違いで一番大きな事は 3 会員を募集し入会された方々の最終目的はすべて「お葬式」の 様々なサービスへの期待。 3社の共通点は当然葬儀社ですから「お葬式」の受託ですが 「お葬式」はゴールであって入会された会員の皆様の日常生活をいかに 有意義に楽しく過ごしていただくか、そして会員と会社とのコミュニケーションをいかに深化させていくかを 常に考え行動されています。 ほとんどの会社が会員制度をお持ちですが、募集したっきり会員とのコンタクトを取ろうとしない。 悪い言い方ですが「釣った魚には餌をあげない」なんですね。 私は常々マーケティングは「恋愛」だと言っています。 出会い、そして「好きだ」を表現する様々な方法、デートを重ねる行動 ゴールと思われがちな「結婚」そして日常の生活。 日本の男性のほとんどが「結婚」がゴールであり絆を深めるための「契り」では ないのです。 経営者のほとんどが男性という事もあり「釣った魚にな関心が無くなる」のでしょうか? 本日ご紹介する企業は常にどうすれば会員の皆様に喜んでいただけるかを 考えておられます。 長年互助会に勤務されそのシステムを隅々迄知り尽くされ、様々な冠婚葬祭企業の立て直しをされ、その業務を通じて「会員との絆」を大切にする事により企業が発展することを確信されました。 会員制度は10万円からの業界で言えば高額な入会金での組織です。 この手法については様々なご意見がありますが、 今回はいかに会社を活性化させるか そして地域に密着し会員を増やすかを述べたいと思います。 互助会におられたので互助会の強み弱みをしっかりと分析されています。 互助会のシステムは優れているともおっしゃておられました。 確かに互助会のシステムは経営するもの利用するもの双方にメリットがあります。将来への「不安」を解消する。「安心」を担保する保険ではありませんが 少額で日本人の好きな「いつのまにか貯まっていた」のシステムなんです。 しかし全国数百社ある互助会の中で勝ち残っている会社は数十社。 やはりシステムよりも「活性化」の手法なんですね。 今回ご訪問させていただいた会社は群馬の天国社様 群馬エリアでしっかりとマーケットを把握され 葬祭会館、結婚式場、ホテル等を展開されています。 ここ迄は他社大手とほぼ同じですが 会員募集とともに入会された会員への気遣いが半端ではありません。 まずは入会された人々は食事会に招待されます。 そして驚いた事に同じテーブルには勧誘員が同席するのです。 中途半端な募集だと勧誘員は「針のむしろ」でしょうね。 そしてそして経営幹部も気になる新規会員と同席し 様々な情報を仕入れておられる。 入会の動機、互助会からどうして天国社の会員になったのか? どんな要望があるか?勧誘員の態度は?コンプライアンスを守っていたか? 様々な「生の情報」を仕入れられるのです。 「営業スタッフがとても頑張ってくれますが、その人々のフィルターのかかった情報よりも生の情報が大切です」 大きな会社の幹部は裸の王様になりがちです。 部長をはじめとして幹部や経営者に「負」の情報を伝える勇気あるサラリーマンはごくごく少数です。悪い意味でもいい意味でもフィルターがかかるのです。 「生の声」は大切です。 新会員と同席して本音を聞き出す。 なかなか出来るものではありません。 そして会員へのサービスは尽きません。 旅行や食事会、観劇、様々なサークル等。 新規会員募集のための仕掛けもしっかりとされています。 すべてがシステマチックに かつ人間味あふれる対応と「生の情報」 常にスクリーニングし新しいシステムへバージョンアップ。 食も、返礼品も、スタッフも。 葬祭業で弱点と言われる「サービスの差別化」「葬儀の差別化」を 会員を募集し、フアン層を増やし「天国社」でという声を増やす。 葬儀というゴールへ行く前迄にしっかりと「差別化」をされているのです。 互助会制度、高額な入会金会員制度、1万円などの低額入会金会員制度 少額短期保険を利用した組織化、様々な様式がありますが いかに入会してくださった会員の皆様との「コミュニケーションの深化」をはかるかが業界の課題ですね。当然ゴールである「お葬式」が終わったご家族も会員と考えると「お葬式」がゴールであり新たなる出発点であるのですね。 さあ経営者の皆様難しくマーケティングを考えずに マーケティングは恋愛だ!を合い言葉に 今日から奥様や恋人にご家族にもっともっと素敵な時間を贈りませんか? 今回の経営者の方は様々な分野を研究され、あらゆるマーケティングも研究実践されておられますがご家族もとても大切にされておられるようです。 あなたにとって一番手強い「奥様」をご自身のフアンにする事からコミュニケーションをデザインしてみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.29 10:39:19
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