このあいだと同じ所をめぐりました。
で、違うのは今日は１時間以上せせらぎの前のベンチにすわっていようと決めたこと。

最初にすわろうとしたベンチには、おじいさんがすわって昼ご飯を食べてました。
しかたなくその横に腰をおろして、じっとせせらぎに目をやっていると…

「曇ってきましたねぇ」「はぁ、そうですね…」　黙っていたいんだけど…
「今年の紅葉はダメですね」　話しかけてくる…「まだなんじゃないですか」

食べ終わると、熱心に目の前の流れの写真を撮り始めました。
しば～らくして撮り終わるとすっとどこかへ行ってしまいました。

それからは僕一人。
すこし離れたベンチに誰かすわることもありましたが、目をつぶっているうちにどこかへ。向こう岸でお参りする人、歩く人も視界に入ってきて、フェイド・アウトしていきました。

ちょっと『フォレスト・ガンプ』を思い出しました。
主人公は停留所のベンチにずっとすわって話をしているんだけど、 その聞き役の人はバスに乗っていってしまうので、どんどん入れ替わっていく場面。

そうだ、お持ち帰りしようと思って、テレコの録音スイッチを入れました。（あとで聴いてみるとザーという雑音みたいな音（笑））



さあっと晴れてきて、明るい木漏れ日のもとでキラキラ光る水面。
ぼうっと流れを見つめていると自分が流れに溶け込むよう。
目を閉じて耳を傾けると、せせらぎの音の他、何もなくなるような感じ。

でも、帰るとこの感じが消えてしまう。もっと強く覚えておけるように…。
メモを取りだして今、気になっていること、今後のことなんかの質問と答を書いてみる。

スゴクいいこと書いてる…。でも実際にはどうするんだろう。自問自答して２時間くらいいました。

そして、拝殿（上賀茂神社）に行って同じことを聞いてみる。
なんか拝殿の前だと鏡みたいで、もっとハッキリ自問自答してるみたい。
（決して聞こえてくるわけではありません（笑））

そこで思い浮かんだ言葉…
それが…、帰りに寄った本屋でぐりーんさんおすすめの本、キャロル・アドリエンヌ著『人生の意味』をパラパラッと開くと、同じ言葉が書いてありました。
…「あなたはすでに（人生の目的に向かって）歩んでいる」

驚きとうれしさはあるんだけど、じゃあ、実際にどうしたらいい？と、まだすっきりできないでいます。



この日下鴨神社で出会った みたらし池の浅瀬にすわるハト。
と、境内の萩の花？にとまる黄色いチョウです。