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カテゴリ:心身症(ストレス)
続き・・・
私の知人(以後Tさんとします)Tさんの奥様は、最初、Tさんの病気には気づかなかったそうです。 以前から、帰宅が遅く(毎晩10時くらい)会話も少なかったそうですが、病院に行きだしてから、さすがにTさんの顔が浮かない事に気づきだしたらしく、「どうしたの?」と聞いてきたそうです。 その時、始めて彼が「うつ病」と診断された事を伝えると、びっくりしていたそうです。 母親の腎炎も落ち着き、(といっても毎日病院通いは変わらないが) 仕事にも集中できるようになっても、上司の態度は全く変わらなかったそうです。 そして11月も今日で終わり、Tさんが今の支店に通い始めて1ヶ月が過ぎました。 転勤前日(10月31日)「クライアントが新規に商品の注文をする場合、絶対君が注文をうけてはいけない、新人君にまかせなさい。それで売り上げがさがってもいいからそうしてくれ」というきつい命令がTさんにくだされていたようです。 全く、ひどい話です。 こんなおかしな話はないと思いませんか、クライアントを無視した、上司の一方的な個人的都合だけの話です この話を聞いたクライアントのほとんどが、怒り狂い、とうとう、「署名活動をして本社の人事課に嘆願書を出そうという話にもなった。」 その間にも「新人君」の泣きが度々上司の耳に入り、 困った上司は、とうとうTさんに電話をいれたという。 「だから、おまえのお客はもってけと言っただろう!」 「全部おいて行けって言ったのはあなたですよ」 現にTさんのいる支店の支店長と、以前の上司とは、「お客は置いていく」という約束ができていたらしく、この電話の内容に今の支店長も、あきれていたという。 そして、以前のクライアント達のほとんどが、 クライアントをないがしろにする、顧客を顧客と思っていない上司がいる支店との取引を今後一切しないという決意をしたのです。 私の会社も彼の「クライアント」のひとつです。 彼の人柄は、敵を作るような人ではないので、信じられない話でしたが、 一緒に食事をしながら「実は、転勤するんですよ」と落ち込んで打ち明けてくれた彼のつらい顔を思い出すたびに、あの時の彼の心情も思いおこす。 「ああ~、男社会の職場にもハラスメントはあるんだ~」 というわけで、Tさんは今の支店で、理解のある支店長の下、今まで以上の力を発揮して、 支店の売り上げ上昇に貢献することでしょう。 たぶん、うつ状態も少しずつ、快方に向かうのではないかと私は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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