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カテゴリ:成人病予防と治療
夫婦漫才「宮川大助・花子」の大助さん(56)が、脳出血で大阪市内の病院に入院したことが6日、分かった。 所属する吉本興業によると、大助さんは5日夜、左手足のしびれを訴え、1か月の入院と約2か月の通院が必要と診断された。意識などははっきりしているという 1.どんな病気? 脳出血は、脳の内部で細かく枝分かれしている細小動脈が破れて出血し、脳の中に血のかたまり(血腫)ができる「脳内出血」と、脳の表面を覆っている軟膜とその外側のくも膜の間に出血する「くも膜下出血」の2つがあります。 生活習慣が起因して起きるのは主に前者の「脳内出血」です。 脳出血は、脳のどの部分にどの程度の出血が起きるかによって症状に差がありますが、多くの場合、気分が悪くなり、頭痛、めまい、吐き気などを訴え、吐いたり、失禁してしまうこともあります。 重症の場合には、昏睡状態に陥り、いびきをかき、そのまま死んでしまうこともあります。 比較的軽い場合でも、半身に起きる顔面や手足の麻痺、言語障害、感覚の麻痺や過敏症、意識障害などを引き起こし、回復した後も これらの症状が後遺症として残ることが少なくありません。 2.どうしてなるの 原因の大部分は高血圧といえます。 高血圧の状態が続くと、細い血管は常に張りつめた状態のため、しだいに柔軟性が失われ、動脈硬化が進みます。 そのもろくなった血管に血液がたくさん流れ込むと、内側から外側に強い圧力がかかり、血液成分が血管壁にしみ込み、血管が瘤をつくったり、破れやすくなるのです。 このため発作は睡眠時よりも、血圧の変動しやすい日中の活動時に起きることが多く、急に寒いところに出た時や、興奮した時に起こりやすいという特徴があります。 また高血圧以外にも、先天的な動脈の奇形や、脳出血を起こしやすい全身性の変化 (低コレステロール)が引き金になることもあるので注意しましょう。 3.生活習慣改善アドバイス ● 塩分を控えめにする(1日に10g以内に) ● ナトリウムの排泄を促すカリウムを多く含む食品(りんご、枝豆、バナナ、カボチャなど)を積極的に摂る ● 血圧を下げる作用があるといわれるカルシウムを豊富に含む食品(乳製品など)、マグネシウムを豊富に含んだ食品(焼きのり、昆布、ごまなど)を食べる ● 動物性脂肪やコレステロールを多く含む食品を控えめにする ● アジやサバ、イワシなど青背の魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸を積極的に食べる ● 適度な運動など日常的に積極的にからだを動かす ● 太り過ぎに注意する ● 充分な睡眠と休養でストレスを解消する ● 禁煙する ● お酒は飲みすぎない(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ウイスキーならダブル一杯) ● 急激な温度差は血圧に大きな影響を与えるので注意する 4.早期発見が鍵です! まず、医師による問診で、眼球の位置や動きから、重症度や出血部位などを推測します。 その結果、脳出血が疑われる場合には、CT検査(X線を当てて得た画像をコンピュータで解析し、断層画像を合成して体内のようすを調べる検査)やMRI検査(体内にある弱い磁気を強力な磁気や電波で揺さぶり、体内のようすを画像化する検査)を行って、 血腫の部位や大きさ、脳細胞の破壊の有無、血腫周囲の腫れの程度などを診断します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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