緊急入院、そして退院したこと
今月8日、朝から突如の腹痛。出勤は、とりあえずしたが、正午を迎えても痛みが治まらないため、休暇をとって帰宅。そこから夜の11時まで痛みは治まらず、2、3回吐いても気持ち悪さは取れなかったため、タクシーを呼んで病院の救急へ。 当然、救急の受診料は高額。知ってはいたが、「今の時間帯の診察代金は5,500円からになります」と言われたときには体調のみならず気分まで悪くなった。いつも定期的に通っている病院なんだから、まけてくれよ、と、理不尽と分かっていながらも訴えたくなった。 救急専用の問診票を書き、受付に診察券と保険証を持って行ったら、あまりの痛みにふらついた。それを見たのか見てなかったのかは不明だが、順番が呼ばれたときには、車いすに乗るように言われ、そこから、いろいろなものに乗せられた(ベッド、ストレッチャー、CT、レントゲン)。最後?は、「どうやら大腸に便が詰まっているようだ」と誰かがつぶやき、複数の医師が、わたしの人工肛門のパウチ(袋)をはがし、人口肛門から入れ替わり立ち代わり交代で手袋をして指を突っ込んだ。それがまた気持ち悪くなり、吐きそうだった。結局、最終的には、その方法では便を取り除くことはできなかったようで、内科医と名乗る医師そが、人口肛門から注腸し(下剤を注入した)、それにより便は体外へ流れ出た。 その内科医は、「経過観察のため入院してください」と言った。「一晩くらいですか」と尋ねると、「念のため一週間」と答えた。 そのあと、また車いすに乗せられ、自分の持ってきた荷物を膝にのせて病棟へ運ばれ、大部屋を希望したが消灯後だったため個室(特別室)のベッドに寝かされた。(ほかの患者を起こさないため) その時点では深夜のため朝まで待って、家族と上司へ電話し、入院することを伝えた。 この日(2月9日)の昼過ぎ、大部屋に移った。が、何もできず、ただベッドの上で痛みを耐えながら、6時間おきに痛み止めを点滴の脇からいれてもらうということしかできなかった。 次の日(2月10日)担当医が「気になることがある」と言って、CTと大腸の内視鏡検査をした。わたしは痛みでモニターをほとんど見ることはできなかった。「夕方に家族を呼んでください、治療の説明等しますので」というので、両親を呼び、説明を一緒に聞いた。どうやらわたしの大腸には深い潰瘍ができており、また大腸全体が、むくんでいるらしい。担当医も「今回の閉塞性腸炎ですが、原因不明です」という。当然、自分も心当たりはない。 入院中の治療としては、中心静脈栄養と、絶食、ステロイド剤の投与。経過が良くなければ、今残っている大腸を全摘出手術になるかもしれませんし、良好であれば、今週末に退院できるかもしれません、と言われた。 だが、結局一週間では退院できず、ステロイド剤投与により副作用で毎日血糖値は高くなった。ステロイド剤の効果が出たようで、手術は免れた。 その後中心静脈栄養とステロイド剤の減量とともに流動食から食事が始まり、26日にようやく退院することができた。 結局、今回の腹痛と潰瘍の原因はわからずじまいで、今後どんなことに気を付けて生活したらいいのかわからない。 仕事は、途中まで年次休暇を消化していたが、途中から病気休暇に切り替えをすることにした。 どうせ職場では「あいつ役に立たねえ」とでも言われているんだろう。何しろ繁忙期真っ最中なのだから。