かっぱるは妖怪さんたちがなんだかとても好きです。

ちょっぴりこわくって、ちょっぴりおかしくって、なんだか不思議な存在の彼ら・・。暗闇のなかにいるんだけど、その暗闇は、人のいるすぐ近くにあります。そう、妖怪たちは人の明かりのあるところにしか存在しないんです。

それは田舎道や山道を車で走っていても感じられます。民家があって、田んぼがあって、こんもりしたまっくろな森があって・・そんなところのあちこちの闇の中には、彼らがいます。でも、どんどん走って、誰もすんでいないやまの奥深く入っていくと彼らではなく、なにか別のものたちの世界になってしまいます。精霊たち・・ていうのかな・・

最近では闇が少なくなって、すっかり妖怪さんたちの住むところが減ってしまいました。ひとと妖怪さんたちが仲良くとなりあって暮らしていける、そんな世界があってほしくって、そんなところに住みたくって、かっぱるはかっぱるむらと妖怪さんたちを描いています。