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カテゴリ:名字の言
ゴルバチョフ夫婦桜 「若い皇帝」というトルストイの寓話がある。若くして巨大な権力を得た皇帝に、三つの声が呼びかける。第一の声は〝あなたの責任は与えられた権力を維持していくことだけだ〟。第二の声は〝自分の責任を上手に回避しなさい〟。そして第三の声は呼び掛けた。〝「皇帝」ではなく「人間」としての責任を果たせ! 苦しむ民衆のために行動せよ!〟 ▼1997年11月、池田先生は、この寓話を引き、関西創価学園生に語り掛けた。「第三の『人間指導者』の道を選択した勇者こそ、ゴルバチョフ博士であると、私は断言したい」。横で、氏とライサ夫人がにっこりと微笑んでいた ▼先生と氏の初会見は90年7月のクレムリン。氏が来日の意向を示し、大々的なニュースになった。だがその後政権を追われ、ソ連が崩壊すると、氏はその責任を押しつけられ、「過去の人」扱いを受けるようになる ▼先生との友情が深まったのはむしろ、そこからだった。先生は一貫して、歴史の歯車を動かした氏の功績を明言し、ライサ夫人を病で失った氏と家族を励まし続けた ▼創価大学には、氏と夫人で植えた「ゴルバチョフ夫婦桜」が茂る。「人間」として戦った氏の足跡と先生との友情をたたえ、年々歳々、咲き続けるに違いない。
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Last updated
January 19, 2024 06:17:19 AM
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