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カテゴリ:名字の言
大難を乗り越える条件 「沖縄の産業の恩人」と称される儀間真常が生きた16世紀から17世紀の琉球は、大きな転換期を迎えていた。海外交易の衰退、薩摩の侵攻などで存亡の危機に直面。庶民は困窮にあえいだ ▼苦境を脱するため、真常が成し遂げた功績は三つ。イモの栽培と普及、木綿布の製造、そして製糖法の導入である。王朝の要職にあった真常は1623年、琉球発展の新たな産業をと、製糖技術の習得のため青年を中国に派遣した ▼さらに帰国した青年と共に黒糖製造に取り組んだ。その技術は国中に広がり、基幹産業へと発展。黒糖は大国を支える商品となった。西方導入から400年。黒糖作りは今も、島の産業の一つとして沖縄の経済を支えている。 ▼民衆を救う知恵と行動は、逆境の中だからこそ、生まれたのかもしれない。日蓮大聖人は、四条金吾が命に及ぶ大難を乗り越えた理由を仰せである。第一に真剣さから生まれる知恵、第二に勇気、第三に強気信心。この三つがあれば、どんな苦境も越えられると ▼黒糖は暑さに負けず、乾いた土地に根を張り、台風に耐えるサトウキビが原料だ。きょう10日は「黒糖の日」先人たちの知恵と勇気に学び、われらも苦境に負けない強気信心で新たな価値創造に挑みたい。
【名字の言】聖教新聞2023.5.10 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 16, 2024 05:57:29 AM
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