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August 8, 2024
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カテゴリ:社会

2040年に独身が5割になる

超ソロ社会を生き抜くヒント

居場所の外に「出場所」つくろう

独身研究家  荒川 和久

 

■一人で生きるが当たり前

独身というと、現役世代の未婚をイメージしやすいが、荒川和久さんは、パートナーとの離婚・死別で独身となった高齢者も含まれる点が見落とされがちだと語る。

「好むと好まざるとに関わらず、人は結婚しても、家族がいても、誰もがいつかは一人に戻る可能性があるという視点をもってほしいんです」

日本が世界一の超高齢化社会であることは広く知られている。2020年の時点での65歳以上の高齢人口は約3600万人。一方で、未婚・離別死別を合わせた全独新人口を見ると、約4930万人。つまり日本は、高齢人口より独身人口が多い超独身社会といえる。そして、2040年には、独身者が47%つまり約半分になると推計されている(※)。

「もしかすると、配属者がいて、家庭を持つ機関は、長い人で一人で暮らす期間の方が長いかもしれません。ですから、伏線として、『ソロであるかどうか』ということを問題視するんじゃなくで、一人で生きていても、『私は社会とつながっている』という安心感を得られるようにするにはどうしたらいいかを考えるべきだと思います」

 

                                                                                         

■接続するコミュニティ

荒川さんは、高齢者向けにソロ社会をテーマに講演すると、とくに男性から、「会社を辞めてから、直接会う友達がいなくなった。どうすればいか?」との質問をよく受けるという。

「たとえ、会える友達がいなくても、誰かと接続する機械は意外にたくさんありますから、そこを大切にしましょうと伝えています。従来の〝所属するコミュニティ〟とは別に、〝接続するコミュニティ〟に目を向けるといい」

コミュニティというと、所属するものであって、その帰属意識が人々に安心を提供するものと考えやすい。かつては、地域や職場、家族といったコミュニティは安全な居場所だった。少々の不自由はあっても所属していれば安心が保証された。

「しかし、今、地域コミュニティは崩壊の危機にあり、職場も終身雇用の時代ではない、安心だとされていた家族でさえ、リスクの場になり得る。もはや、所属すれば安心という保証はない」

そこで、持続するコミュニティが大事になってくる。例えば、読書会等の趣味サークル。最近では、フットサルにも個人で参加できるようになっていて、その場で誰かと接続できるようにコミュニティはたくさんある。

「安心な『居場所』を求めることだけに固執するのではなく、接続点を持ち、自分自身の『出場所』をつくっていく。そこで誰かに協力したり、喜びを共有する中で、結果的に居場所が生まれたり、『私は社会とつながっている』という内面の安心感が得られるようになります」

接続するコミュニティは単発での関わりでもいい。「継続性すらなくてもいい」と荒川さんは言う。その代わり、なるべくたくさんの接点を持つことが望ましい。人は居場所があると、その場所まで出て行くという行動は必要になる。出場所に行く明確な目標があればなおよいが、「なかったとしても、行くという行動を先にすることで、ちょっとだけ気持ちは前向きになっているものです」。

 

 

■自身の多様性を生かす

「一人でも豊かに生きる」には、「人とつながる力」がカギになる。だからこそ、「今後、つながりの接点を増やすために意識してほしいのは、『自分の中の多様性』です。自分という存在は一つではありません。人は、いろんな立ち位置で、さまざまな役割を演じることができます。自身の多様性を知れば、外とのつながり方も変わってくると思います」。

そのためには、他者との接続だけでなく、「自分との接続」も大事にしてほしいと荒川さんは語る。

「読書でも映画鑑賞でも構いません。何かに心動かされて生じた『自分』を、生まれたばかりの赤ちゃんのように、かわいがってほしいんです。せっかく感動しても、何もしなければ、その赤ん坊は息絶えてしまいます。具体的には、感動したことを人に伝えたり、日記に書いて見たりすると、アウトプットしながら、自分との接続を深く味わってください」

外と接続し、内なる自分とも接続する。この循環によって、多くの気付きが得られ、自身の世界は幾重にも広がっていく。思わぬ人との出会いや喜びの機会が増える。

「人生は、つながりの旅といえます。多くの接点を増やすことで自分の中に『安全な居場所』をつくることができるのです」

 

あらかわ・かずひさ 独身研究家、コラムニスト、マーケティングディレクター。広告会業務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を設立し、独立。ソロ社会および非婚化する独身生活研究の第一人者として、さまざまなメディアに多数出演。著書に『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』(ばる出版)など。

 

 

 

WITHあなたと#おひとりさま】聖教新聞2023.6.10






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Last updated  August 8, 2024 06:06:37 AM
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