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カテゴリ:名字の言
失敗は欠かせないもの 車やラジコンカーなどを開発するデザイナーの根津孝太さんは、打ち合わせの時、皆からアイデアを、最初からどんどん描く。すると、「それそれ」か「そうじゃない」などの反応が出る。この時の「そうじゃない」が大事だという ▼「じゃあ、どうしようか」となって議論が活発になる。そして思索とダメ出しを繰り返し、「なるほど」の声が出た時が〝突き抜けた瞬間〟なのだという。「早く試して、早く失敗する。これが成功の秘訣」と(本紙月30日付インタビュー) ▼自動車王といわれたヘンリー・フォードは、最初に起業した会社も、次の会社も挫折。3度目に創業したフォード・モーター・カンパニーで、世界に輸送革命を起こした。「失敗は、より賢くやり直すためのチャンスにすぎない」(マシュー・サイド著『失敗の科学』ヂスカヴァー21) ▼失敗を失敗のままで終わらせず、工夫と学修を繰り返す中で、進化やイノベーションは生まれる。正解がなく、先の見通せない今の時代、一度の試みで思い通りにいくことの方が稀だろう ▼過去の成功体験も役に立たない。であれば、失敗は「してもいい」より「欠かせないもの」と考え方を一新したい。人間が変われば未来は動き出す。
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Last updated
August 23, 2024 04:56:39 AM
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