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September 13, 2024
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カテゴリ:北斗七星

民主主義が直面する危機について

社会学者の大沢真幸さんは『潮』7月号で、日本の民主主義が直面する危機について論じていた。「個人の行動や不満が公共の世界とつながっているという感覚」が日本人は希薄だと指摘

◆自分の利益だけを追求すればいい、社会をより良くするなど欺瞞ではないか、といった冷笑主義が覆っているとも。だからこそ「世界のために何ができるかを私たちは真剣に考えなければならない」と訴える。見識である

◆国連開発計画(UNDP)は人間の安全保障政策を推進する上で「行為主体性(エージェンシー)」という概念を重視している。意図が集団的な意思決定に参加する際に、自分の福利を増進するかどうかは度外視し、主体的に行動する能力だという

◆それはフランスの作家、サン=テグジュペリの言葉を想起させる。〈人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ〉〈自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ〉(『人間の土地』)

◆とても難しいことではある。しかし一人一人の思いを「私たちの問題」として公共の世界へ、連帯へとつなげていくこともまた政治の実践に他ならない。

 

 

 

【北斗七星】公明新聞2023.7.20






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Last updated  September 13, 2024 04:33:39 AM
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