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塾　最後の日

今日、娘は久しぶりに塾に行きます。何でも「受験体験記」なるものを書かされるそうで、それを一冊の本にし、毎年全塾生に配布するんです。もちろん全員のものを掲載するのは不可能なので、掲載されない生徒の方が多いと思うんですが、それでも、作文が苦手な娘はかなり嫌がっています。でも体験記を書いた後にお楽しみが…。毎年この日は受験生にとって最後の塾の日。合格を目指して頑張ってきた友達や先生との最後の時間です。去年、娘はこの日の６年生クラスの教室からキャーキャー騒いでいる声がずっと続いていた、と羨ましそうに言っていました。で、結局何があるのかはまだ分らないんです。先生は「パーティー」をやる。とだけ言っていたそうです。あれだけ厳しい授業を受けて頑張ってきた生徒たちに先生たちから最後のご褒美、て感じでしょうか。いいなぁ～、いいなぁ～！実は娘の担任の先生の秘かなファンだった私は今ものすごく娘が羨ましい！娘よ!先生の写メよろしく！こんな事、受験が終わった今だから告白できるんだけど…（汗）

February 1, 2008

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嵐の後の静けさ

１９日の土曜日から３日間続いた娘の受験も終わり、塾に行く前の、平和な日々が戻ってきました。結局、受けた学校全て合格をいただきました。受験なんてたった一回のみ、それも試験を作成する先生の心一つで試験内容が決まるんです。たまたま娘の得意分野が出題されたんでしょう。それだけ娘はラッキーだったと思っています。娘と同じ塾の子が合格発表の場で自分の受験番号を見つけられずに泣き崩れているのを見て、たった１２歳の子に、この結果はあまりにも厳しすぎる、と感じました。ただ、今は娘の頑張りを褒めてやりたい。　　泣きながら宿題をした夜。　　プールに一度も行けず、毎日朝から晩まで塾に居た夏休み。　　秋のテストで成績がガクンと落ち、　　自分から好きなマンガを全部箱に入れて封印した事。今までの事がワーッとよみがえり、合格発表の時にワンワン泣いてしまった私の横で、娘はニコニコしながら、じっと自分の番号を見つめていました。ちょっとだけ娘が大人びたような、そんな気がした母でした。しかし…こんな心臓に悪い事、二度と嫌だ…。報告が遅れたのは、安心した途端ガクッときて寝込んでいたためです（泣）

January 26, 2008

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受験票　届く！

入試まで、あと３日。今日、第一志望校の受験票が届きました。今までは願書提出書類に不備は無いか、とか提出日を間違ってないか、受験票がちゃんと届くか、そんな事ばかり考えていたので、いざ手にしてしまうといよいよ感がドド～ン！と襲ってきます。娘は…。毎日塾に行ってますが、正規の授業は今日が最後、と何だか感慨深げで「しんどかったけど楽しかった。もう行かないと思うと寂しいな…」なんてセンチメンタルモード。いや、そうじゃないでしょ…。入試まで、あと３日（汗）

January 16, 2008

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いよいよ

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます！…とはいえ、お正月色ゼロの我が家です。元旦から娘は塾主催の「正月特訓」なるものに参加しなければならず、そのために早朝からお弁当を作る私。ちっともめでたくな～いっ！でも正月から電車に乗って大阪市内の私立中学校まで行き、ハチマキを締めて朝９時から夕方６時まで拘束される娘の事を思うとせめておいしいお弁当を、と思う母なのでした。しかし、中学受験てこんなに大変なのか、と今更ながら実感してしまいます。そこまでしなくても、と塾が勧める特別講習をひたすら断り続け、基本の授業しか受講してなかった娘でもこんなに大変なのに、土曜も日曜も塾通いだったお友達は本当にすごいと思います。うちの娘にそれをさせてたら、きっと挫折して中学受験を断念していたでしょう。そして、ついに第一志望校の入試まであと約２週間。今日、受験する３校の受験料をまとめて振込んできました。明日はその内の１校に願書を提出に行ってきます。…いよいよって感じ。最近親の私の方が娘よりも緊張してものすごくミスが多いので、願書出願から入試当日、入学手続きまでのスケジュールを各校ごとに紙に大きく書込み、冷蔵庫に貼り付けてます。でも「これで安心！」とはいかず、そのスケジュールを見る度に返ってプレッシャーがかかるんです（泣）大丈夫か！？私…。すみません…。爆発しそうなのでここで吐き出させていただきました。あともう少し、娘と一緒に頑張ります。

January 4, 2008

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お元気ですか？

こんなに久しぶりだとなんだか妙に緊張しますね。みなさま、お元気ですか？一部の方にはメールをいただいていたにもかかわらず、結局お返事も出来なかった時期がありました。本当にごめんなさい。母と共にまたガンと闘う日々を送っています。転移を知らされてからはパソコンに触れる時間も無くなりました。本当に厳しい夏になりましたが、母は今通院で抗ガン剤治療を続けていて毎日自宅でゆっくり過ごしています。ガンに効くと耳にすると何でも試しましたが、その中で母にすごく合った漢方薬に出会い、主治医の先生の努力、母の頑張り、漢方薬のおかげで何とか頑張って乗り越えてきています。通院治療に変えて退院してからは、抗ガン剤治療のお休みの週ごとに父と旅行に行くほど元気です。母の何事にも感謝しながら一日一日を過ごす姿に父や私たち家族も逆に励まされ、来年、５年後、１０年後の話も笑って出来るようになりました。奇跡ではなく、当たり前の事として。そして母は今、自分の事よりも孫娘の受験の事ばかり気にしています。あとちょうど１ヶ月。志望校も決まり、最後の追い込みに必死になっている…はずなんですが、娘は相変わらずマイペースでのほほんとしています。でも、結果はどうあれ、私が母の事ばかりに気を取られていたのに、厳しい塾で２年間よく頑張ったな、とそれだけでも充分娘を褒めてやりたい、そう思っています。色々あったこの一年。これからもみんな笑顔で過ごせますように。来年はもっと更新したいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。ちょっと早いけど、良いお年をお迎え下さいね。

December 15, 2007

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歴史って好きですか？

「あしりそんし」「あしりぎまん」「あしりぎせい」これ、何の事だか分かりますか？もし分かったら、きっとあなたも同類です。うちの娘と。漢字に直してみましょう。「足利尊氏」「足利義満」「足利義政」初めて娘が声に出して暗記をしていた時、確か社会の勉強をしているはずなのに、何の呪文を唱えているんだろう、とものすごく不思議に思いました。「それ何？」「歴史の勉強。テストあるから覚えてるねん」「歴史？そんなんあったっけ？」「この方が覚えやすいから」と、真相を教えてくれました。実は、漢字がものすごく苦手な娘は、書くのももちろんですが、読みもとんでもなくひどいんです。塾の社会のテストは答えを全部漢字で書かないと正解にしてもらえないので、正しい読み方は捨てて、漢字のイメージが出てくる彼女なりの読みで覚えよう、という作戦のようです。でも…。こんな事で良いのか？将来「室町幕府を開いたのは？」と聞かれて、「あしりそんし　です！」あちゃ～～～～っ。情けない…（泣）歴史って、その時代に起こった出来事を、ストーリーで見るとすごく楽しい。年号と人物名をテストのためだけに呪文のように覚えるんじゃ、そりゃあ面白くなんかならないよね。そこで、私の大好きな番組、ＮＨＫの「その時歴史が動いた」をそれからは出来るだけ一緒に観るようにしています。はじめはあまり乗り気じゃなかった娘も今では毎回楽しみにしているようです。しかし。漢字嫌いはそう簡単には治らない。「西ごうたかもり」と書いて見事にバツ！西郷どん、ごめんなさ～～～～い！！

March 3, 2007

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「寿き焼」って書くんですね

連休に伊勢旅行に行ってきました。実家の母が入院時に、私と旦那様にお世話になってるから、と退院したら（退院できたら、といつも言うのでその度に叱ってました　笑）旅行に招待する、と口癖のように言っていたのが実現したんです。久しぶりに行った伊勢神宮はやっぱり良かった。ずっと行きたかったんですよね。前に行ったのは確か…小学校の修学旅行（！）目の前に広がる、気の遠くなりそうな程の歴史を生きてきた空間。その大きさに圧倒され、感動したのをずーっと憶えていました。娘と一緒に大木の一本一本を手で触って、昔と何ひとつ変わってない事を確かめながら、伊勢神宮独特の空気を一杯吸ってきました。伊勢神宮の参道に「おかげ横丁」という昔の街並みを再現した商店街ができているんですが、それがまたイイ感じで、あちこちの飲食店で食べまくり、お土産物屋さんを散々物色して修学旅行生のようにはしゃいでしまいました。これは絶対に外せない！と決めてたのが「赤福本店」。五十鈴川を眺めながら、私は何と５個完食！でも、何より嬉しかったのは、母が４個も食べてくれた事。とても胃が無いとは思えない食べっぷりです。こんなに元気になったんだな～って、口いっぱいに赤福を頬張りながらウルウルです（笑）で、旅行の締めは…。松阪牛のすき焼！！！老舗の「和田金」に連れて行ってもらいました。前に来た時は日本風の古い建物だったのにどうだ！と言わんばかりの「和田金ビル」に変わっていてちょっとガッカリです。前の建物の方が歴史があって好きだったのになぁ～。建物は変わってもシステムは変わらず、係の人が最初から最後までずっと付いてサービスしてくれます。私たちがすることは卵をかき混ぜる事とひたすら食べる事のみ。係の人が勝手に器に入れてくれるので、先に大きい肉をキープ、なんて事は出来ません。（いや、きっとグラム数が皆同じように切ってるはずですが）美味しいっ！！柔らかいのに弾力があって肉汁がお口の中に広がっていく…。けど、あんなに高いんだから当たり前か。こんな事言うとバチが当たりそうだけど、大食漢の私たち家族には勿体無い、と正直思いました。美味しいとはいえ一人前お肉２枚で終了だもん（泣）せめて口直しのフルーツかデザートを付けて欲しいと思うのは私だけでしょうか。…とまぁ、終わってみると、結局食べまくりの伊勢旅行。母の完全復活を確信できた、すごく良い旅になりました。

February 15, 2007

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Where are you?

こんなタイトルのメールが届きました。ローズマリーからでした。いつもと違って何だか切羽詰まったような書き出しで、「あなたへの手紙が戻ってきたけど、どういうこと？！」という内容のもので、「このメールがどうか届きますように」とまで書かれています。返信して確かめてみると、真相はこうでした。私は毎年クリスマスプレゼントとしてニューヨークの近代美術館ＭＯＭＡのサイトからローズマリーにカレンダーを贈っているんですが、去年のカレンダーが届いた時に、その送り状に印字されている私の住所が間違っていたらしく、ローズマリーがその住所をそのまま書き写してお礼の手紙を出したら戻ってきた、という事だったんです。すぐに真相は分かったし、ホッとしてたらすぐにまた彼女からメールが。I am so happy that I have been able to be in touch with you again....I'd hate to lose you!! 大切に思ってくれているんだなぁ～って、何だかジーンと来ちゃいました。長生きしてね、ローズマリー。

February 6, 2007

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隔世遺伝と娘は言う

「ただいまぁ～！」と帰ってきた娘が、ものすごく興奮しながら早口で何やら叫んでます。え？なになに？「大ニュース！大ニュース！」なにが？「これ見て！早く見て！」娘の手には茶封筒。担任の先生から終わりの会で渡されたそうです。中を見てみると、一枚のプリントが。「小・中学校　絵画作品展」あなたの作品が近隣６市の小中学校の中から選ばれて展示される、という内容でした。うっそぉ～～～～！！というのが私の素直な感想でしたが、そんな事娘には間違っても言えないので、とにかくギュ～～～ッと抱き合って喜びを分かち合おう…。…あれっ！？抱擁のために両手を広げた私の横をさっさと通り過ぎ、娘は手も洗わずに実家の母に電話で報告しています。そして電話の最後に「やっぱり私、おばあちゃんに似たんやなぁ～。良かった～」おいおい。そりゃあ違うよ、君。確かにおばあちゃんの日本画はまぁまぁイケてると思うけれどもさ。ママだって、ママだって、小学生の時、将来マンガ家になりたくて毎日毎日マンガばっかり書いてたんだよ。で、その辺の小学生の間では結構評判で、毎日友だちから「描いて！」とせがまれるほどだったんだよ。で、その自慢のマンガ仕込みのタッチで描いた防災の日のポスターで大阪府知事賞に選ばれて、朝礼の時ひとり前に呼ばれて校長先生から賞状と超豪華絵の具セットをいただきましたっ！！（Ｖサイン！）娘：へ～え。すごいね。（と全然思っていない）ふんっ！そうかい、そうかい！どうせ私なんて～～～！！（泣）

January 26, 2007

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春よ来い

今日は私立中学校の統一入試日。うちの娘にとってはまだ一年先の話ですが、でも何だか朝からソワソワして、そろそろ試験開始、という時間になると思わず心の中で、「みんな、頑張れ」と祈ってしまいました。今でもやっぱりこんな小さな子達がものすごいプレッシャーと闘いながら受験という大きな試練に立ち向かうんだ、と思うと複雑な気持ちになるんですが、でももうここまで来たら受験する子達みんなに合格して欲しい、という気持ちだけです。春よ、来い！

January 20, 2007

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山中温泉

年末に北陸の山中温泉に行ってきました。出発の日から急に気温が下がり、車窓からの雪景色、雪見風呂、雪合戦（笑）を楽しむことが出来ました。山中温泉。ほんと良かった。お洒落な佇まいの新しい街並みと、昔ながらの懐かしい街並みが共存して、どちらも楽しめます。それと、自然が素晴らしいんです。川沿いに遊歩道が作られていて、四季折々に変化するその表情を全身で感じることが出来ます。私たちも雪を踏みしめながら黒谷橋からこおろぎ橋まで、１キロちょっと歩いてきました。滑ったり転んだり結構大変でしたけど、でも白い息とともに一年の疲れも出てしまったようで、家族三人、みんな本当に良い顔してました。新しい年も、こうして家族がいつも笑い合える年にしたいなぁ…。今年もよろしくお願いします。

January 1, 2007

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クリスマスカード

今年も届きました。毎年楽しみにしているカナダからの便りです。７０歳をとうに過ぎているローズマリー。実は毎年彼女からの便りが少なくなってきているのですごく心配していたんですが、カードには２人の娘に守られて穏やかな毎日を過ごしている、と綴られていて、ホッと一安心。今は妹のトレーシーと一緒に暮らすローズマリー。姉のサラは旦那様と一緒にバンクーバーアイランドのナナイモで暮らしていて、バンクーバーからバンクーバーアイランドへはフェリーですぐに行けるので、ローズマリーは自分の家とサラの家を行ったり来たりしているようです。私がカナダにいた頃は母に反抗ばかりしていたトレーシーですが、今ではローズマリーを心身共に支えていて、そんなトレーシーをとても誇りに思う、といつもローズマリーは手紙に書いています。自分の娘、家族を誇りに思う。こんな事、日本人はあまり口に出したり人に言ったりしませんよね。でも、カナダで短い期間ですが生活して、私なりに色んなものを見て、感じて、学んで、そして実践していること。（ちょっと頑張らないと日本ではしんどいけど　笑）それは、恥ずかしがらずに伝える、という事。あなたが私の娘で本当に嬉しい、と。あなたの奥さんになれてよかった、と。私は私の家族を誇りに思います。

December 13, 2006

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出会ってしまった

幼なじみの男の子の話です。ものすごく仲が良く、あったかい夫婦のもとで育った彼はとにかく素直で優しく、思いやりのある素敵な男の子でした。そんな申し分の無い性格の上に端正な顔立ち。周りの女の子が放っておく筈もなく、奥さんになった女性も、彼女の方が惚れ込んで、プロポーズして、という話でした。それから１０年近く。先日彼の近況を聞いて驚きました。今、彼は妻子と別居中だそうです。そして、浮気相手と同居中。子供も２人生まれ、家も新築し、仕事も順調。彼の人生は順風満帆だと思っていました。実際に何度か会って話した彼と彼の家族も、幸せを絵に書いたようだったんです。なのにどうして…？彼をよく知る友人によると、外からは見えない夫婦間の考え方のズレがあったそうですが、そんなのどこの夫婦にも多かれ少なかれあるものです。それよりも、あんなに可愛がってた子供たちと別れてまで一緒にいたい彼女って…。彼の友人は、一言こう言いました。「そういう相手と会うてしもたから仕方無いわ」よく聞く話です。ドラマや映画でも定番のストーリーです。それが人を好きになるっていうことなのかもしれません。でも、今までの彼を見てきた私には、到底信じられない話でした。彼は本気で離婚を考えているようで、奥さんももう彼を許す気は無いそうです。新築の家のローンと家族の生活費はもちろん彼が払っています。でも、奥さんと子供たちの側にパパはいません。出会ってしまった？運命の人と？でも、それで今までの生活が一変するんですか。築いてきたものが崩れてしまうんですか。家族からの信頼、家族への愛情、責任。それら全部を忘れてしまえるんですか。すごく、すごくショックでした。

November 27, 2006

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妹

今日は妹の事を書こうと思います。京都の美大に入ってから２年前まで京都で一人暮らしだった妹。その間ずっと京大前の中古レコードＣＤ屋さんでアルバイトしていました。絵を描く事と同じくらい音楽が好きで、親からの仕送りもアルバイト代もすべて画材とＣＤに消え、そのせいでものすごく貧しい生活をしていました。彼女が暮らすアパートは哲学の道を少し上がったところにあって環境としては申し分ないんですが、とにかくお化け屋敷そのままで、いつ崩れ落ちるか、というくらいに古く、住んでいるのはヒッピーのような変な外人さんか京大の苦学生か、一人暮らしのおばあちゃんだけ。そして妹。お風呂は歩いて１０分のところにある銭湯。もちろんトイレは共同。部屋全体が傾いていて、ものすごく狭いんです。いや、そりゃあ半端じゃなく安いけど。大学入学当初は自宅通学の約束だったんです。でも、課題が多くて学校に深夜までいたいから、と妹が勝手に決めてきたそのアパートを初めて見た両親はショックで声も出なかったそうです。お願いだからもっと普通（笑）のところにしてくれ、と懇願する両親の願いもむなしく、頑固な妹はそのアパートが、そのアパートで、じゃなく、そのアパートがいい、と言って聞きませんでした。きっと妹は両親に気を遣っていたんだと思います。出来るだけ、お金がかからないように、と。でも、妹はそのアパートでの生活を、京都での毎日を、本当に楽しんでいるようでした。周りの人間はみんな妹の事を「変わってる」と言います。小さい頃から妹はそう言われていました。大学を卒業してもずっとアルバイトのまま、お金にならない絵を描く毎日。このまま年を取って、あのアパートに住むおばあちゃんのようになるのか、と両親はいつもいつも心配ばかりしていました。そして、十何年。京都に骨を埋めるのかと思っていた妹が、２年前に京都を後にしました。結婚したんです。アルバイト先で知りあった、大阪の中古レコードＣＤ屋さんの店主と。旦那さんのお店は西区北堀江にあります。そして今は妹が毎日店番をしています。買取りが多くて中々儲けに繋がらない、と京都時代に負けないほどの貧乏暮らしをしている妹夫婦ですが、でも好きな物に囲まれての毎日は楽しそうです。先日、娘を連れてお店に遊びに行きました。妹一人だけで店番をしているので、娘がお手伝いする、と言い出しました。はたきでディスプレーのＬＰやＣＤの埃を取ったり、商品を綺麗に並べ直したり、売れた商品番号をノートにつけたり、大忙しです。そして、私も妹も何も言ってないのに、娘が自分から「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と真面目な顔で言ってるのには笑っちゃいました。「みーねーちゃん（妹の事です）すごいね」その日の夜、娘が言いました。「何で？」と聞くと、「何人もお客さんにいっぱい質問されてたけど、どのレコードのことも、ＣＤのことも、スラスラ答えてたやろ？すごいなぁ～、みーねーちゃんは」そして、「私、中学入れたら学校の帰りにお手伝いに行くわ。で、みーねーちゃんみたいに音楽のこといっぱい分かるようになりたい」私は何だかすごく嬉しくて、「うん、頑張ってお手伝いしてあげてね」と娘に言いながら、妹の事を考えていました。クラシックでも、ジャズでも、ロックでもヒップホップでも、聞かれたら即答えていたよなぁ～、あの子。それもお客さんが一番欲しい答えを的確に。両親が、親戚のおばちゃんが、そして彼女を「変わってる」と言った人達みんながどれだけ彼女の京都での貧しい生活を、今の経済的に苦しい毎日を心配したりバカにしたりするかもしれないけれど、でも、私は彼女をすごく幸せだと思うんです。すごく素敵だと思うんです。そう、彼女は私の自慢の妹。北堀江にお越しの際は、ぜひ寄ってやって下さいな。お洒落でも何でもない、殺風景な小さなお店ですが、音楽のことならちょっとうるさい店員が、あなたのどんな疑問にも即お答えしますので。

November 19, 2006

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カチンときた

旦那さんの一言にカチンときた。「mayoの趣味は子供やろ」それは、お祭りが大好きで家族の行事よりもお祭り関係の行事を何よりも優先する彼に対してちょっと不満を込めて私が「そんなに打ち込める趣味があって良いよね～」と言った後に返ってきた一言だった。趣味？趣味ってどういうこと？趣味で子育てしてどうすんの！そこまで言って後は黙った。そんな風に思ってるのかぁ～。いや、そんな風に思いたいんだろうな、きっと。自分がお祭り大好きなように、奥さんも子供の世話をするのが何よりも嬉しくて、楽しくて、って。もちろん、子供の事は愛してる。そんなの当たり前。毎日娘の成長を見られることはこの上ない幸せだし、子供の事、家族の事をいつも第一に考えてるつもり。でも、それだけじゃない。私にだってやりたい事は一杯ある。この歳になっても、なりたいものがある。でも、今の状況じゃ時間的にも、経済的にも無理だもん。だから心の引き出しに仕舞い込んで、いつかその時が来たら、と自分に言い聞かせてる。幾つになってもいいからやってみよう、って。そんな時、お祭り関係の集まりに一人ウキウキ出掛ける彼に、そんな一言をサラッと言う彼に、ちょっとカチンときた。ママでもなく、奥さんでもない私もちゃあんといるんだから。

October 28, 2006

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主婦のお休み

先週の土曜日、久しぶりに友人とキタでランチしました。そう、主婦のお休みを旦那様からもらって。何食べる～？どこ行く～？とずいぶん前からメールのやりとりしていたんですが、結局いつものヒルトン１Ｆでバイキング、となりました。毎回早目に行って窓際の一番奥の２人席を取ってもらうんです。そこは人も通らないし、お店の人からも見えにくいから長く居ても目立たないし（笑）確か去年もやってた地中海ブッフェ。去年はカレーが２種類あって、カレーって地中海料理か？？と思った記憶があります。今回は…何だか品数が減ったような気がします。ケーキもバイキング用の小さなケーキで味もイマイチ。でも、一番のご馳走はしばらく会ってなかった友とのお喋りです。彼女とは、結婚後すぐに一年契約で働いた会社で知り合ったんですが、女性社員同士の派閥争いに一切係わろうとしなかったのが私と彼女だけで、気が付くといつも私たち２人だけがポツンとはじかれていて、それで自然と一緒にいる時間が多くなり、会社を離れてもお付き合いする仲になりました。彼女の旦那様が転勤族なので東京、金沢、新潟、と離れてもメールや電話でのやりとりは続き、去年また大阪に戻ってからは定期的に会っています。大人になって、結婚もして、そんな歳になってこんなに親しい友人が出来るとは正直思ってませんでした。でも、いるんですよね、世の中にはこんなに感覚が合う人って。出会いって幾つになっても訪れる。そう思わせてくれた、大切な友人です。今回もお腹いっぱい、心もいっぱい、楽しい時間を過ごせました。ほんと、感謝してます。

October 18, 2006

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ひさしぶりに

娘が熱を出しました。今日学校から帰ってきた時に顔が真っ赤だったので、また帰り道に遊びながら帰ってきて走ったりしたんだろうと思っていたんですが、「なんかフラフラする」と言うのでおでこをくっつけてみたら。熱い。娘はなぜか嬉しそうに「熱計って！」計って、って自分で計れるやん、もう５年生やのに。と、そこで気が付きました。うわ、熱出るの、久しぶりかも！だから、２、３年の頃のまま変わらないんですよね、娘の意識が。「計って」と言ったきり、腕を上げて体温計が来るのを待っています。何だかなぁ～と思いながら体温計を脇にセットする私も私か（笑）３７．８℃きっと祭疲れが出たんでしょう。雨に濡れてビショビショになりながらも頑張って曳いたもんね。ゆっくりお休み下さいませ。と寝かせたのは良いんだけど、久しぶりの熱に妙にハイになっている娘。「冷えピタ貼って～」「アイスノン欲しい～」「水分補給せなあかんから水持ってきて～」「お腹空いた～」……元気やん！！

September 25, 2006

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母は元気です

どうして抗ガン剤治療しないんだろう、と私はずっと不思議に思っていました。患者である母もやはりそう思っていたようで、つい最近の診察の時に先生に尋ねたそうです。すると、抗ガン剤は胃ガンに対しては腫瘍を小さくする効果はあっても、切除手術後では治療効果は認められない。という事でした。あぁ…良かった。だってインターネットでも本でも、抗ガン剤治療の副作用がいかに辛いか、が山のように書かれていて、今の母の体力ではとても耐えられそうにないだろう、と思っていましたから。ということで、抗ガン剤治療の必要が無くなってホッとした母は急に元気になってきました。先生に叱られるくらいよく食べるようになり、食べるスピードも早いんです。でも、これはさすがに胃が無い母には危険なようで、父と一緒に私や娘までもがしっかり見張りながら食事しています。で、ちょっとでも調子に乗ってバクバク食べそうになると３人からきつく注意されています（笑）近所のスーパーには夕方涼しくなってからほぼ毎日行っているようです。退院後の買い物はほとんど私が車で連れて行ってあげてたんですが、引越してきた新しい町を知りたい、と一人でブラブラ散歩がてらに出掛けているそうです。母の胃ガンはスキルスなので先生からは転移をかなり脅かされているんですが、でも母は今、新しい環境で新しい人生を始めようとしてとてもイキイキしています。「普通に生活できるって、本当にありがたいな～」なんて言いながら。母は、元気です。

September 22, 2006

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寂しいけどまた来年

祭りの最後、だんじりを小屋にしまう時の、男達の何ともいえない寂しい目が私は好き。若手の中には本当に泣いてる子もいて、それを見ている私までつられてウルウルしてしまう。そういえば中学生の頃、祭りの次の日学校で「祭りまであと３６３日！」と男子が空元気ではしゃいでたっけ。寂しいけど、来年までさよなら。

September 18, 2006

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一年がこの日を中心に回ってる町

初日の昼の部最後のワンショット。走って走って走り抜いて、みんな心地良い疲れが背中に出ています。いつもはスーツ姿のお父さんも、老人会のおじいちゃんも、先生に叱られてばかりのツッパリ中学生も、全員同じ衣装を着て、町の誇りであるだんじりを曳いています。みんな、すっごいイイ顔してるよぉ～！（特にうちのダーリンが！　照）

September 16, 2006

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女の園って…

この手の悩みって、おそらく一生付きまとうんだろうな～。仕事はもちろん、結婚したら主婦仲間、ママ仲間、ババ仲間？今の会社に入った時、同じ年代の女性ばかり５人が机を並べて仕事するからにはきっとただ事じゃ済まされないだろう、って覚悟はしてたんです。でも、ほとんど電話と自分専用のパソコン相手の仕事だし、午後１時まででみんな子供さんのお迎えなんかで忙しそうだし、ひょっとしたら大丈夫かも！と思っていた私がバカでした（泣）まず、入ってすぐにある女性が仕事が出来ない、といじめられてることに気付きました。で、２ヶ月後に彼女は突然退社。退社した後も、仕事中に何度もその人を侮辱している先輩達。「あの人よりもマシよぉ～。あんなのと一緒にせんといて～」気分悪いな、と思いつつ、やっと見つけた短時間の仕事。聞き流しています。でも、本当にヤですよね。同じ女としてず～っと昔から疑問に思っていました。男の人の中にもいるんだろうけど、やっぱり圧倒的にこれは女性特有です。何でいつも誰かとつるんでいたい？何でいつも誰かのことを嫌っていたい？そして、それを人に話す？お付合いだと思って何回かに一度は先輩の誘いでランチに行ったりするんですが、つい最近行った時、やっと私の事をお仲間だと思って下さったのか（慎んで御辞退いたします）ついさっきまでお仲間の一人だと私が思っていた先輩の悪口で皆さん盛り上がっておられました。実はたまたまその日にその先輩は不参加だったんです。こわ～～～～～～っ！きっと今まで不参加だった時には私が吊し上げられてたんでしょう。今日のネタである先輩の悪口の嵐の中、私はひたすら黙ったままでした。食べるのに夢中なフリ、コーヒーを楽しんでいるフリで。でも、先輩達はそんな私のリアクションをしっかり見ていたようでした。チラチラと視線を感じましたから。あんたどうなの？私たちの仲間に入るの？どうすんの？仲良くして欲しいんなら会話に参加しなさいよ。そんな感じ（笑）仕事をしていて、他に何か楽しい事無いんですか？そりゃあ家事もして、仕事もして、って大変な事が多いけど、ミスして落ち込んだりもするけど、でも、奥さんとお母さんだけじゃなく、ただの○○さんとして仕事を任され、それを無事にこなせた時、嬉しくないですか？お客様から「ありがとう」って言われた時、もっと頑張ろうって思わないですか？上司に仕事を頼まれた時、「え～っ、何でわたしぃ？他の人に頼んで下さいよ～」て言っても結局やらなきゃいけないんだから、どうしてもっと気持良く受けられないんですか？仕事上の愚痴なら分かるけど、仕事に全く関係無い、それも人の悪口でどうしてあんなに盛り上がれるのか不思議です。ほんっと…女の園って…ねぇ…？

September 12, 2006

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ＣＤ買いました

リンクさせていただいているdream_masterさんのお勧めで、ＣＤを購入しました。フィニス・ヘンダーソン／フィニス今まではこのアルバムの中の「サマースキップ」という曲しか知りませんでした。というのも、遠い昔、私にＡＯＲの曲の良さを教えてくれた人がいて、その人がくれた宝のような曲ばかりが詰め込まれたカセットテープの中に入っていたのがたまたまこの曲だったんです。だからアルバム通して聴いたことが無かったんですが、先日dream_masterさんのサイトで華々しく行われていた「200曲記念クイズ」に正解し、（ちなみに私、正解一番乗りだったんですよ）→実はかなり自慢（笑）その賞品がdream_masterさんのサイトで紹介している曲ならどれでも試聴させてもらえる、というすごく素敵なものだったので、早速利用させてもらったのが、同じアルバムの中に入っている「クラッシュ　オン　ユー」でした。上に書いた「サマースキップ」も大好きなんですが、「クラッシュ　オン　ユー」はものすごく泣ける曲で、購入即決でした。で今回、実はもう１枚買っちゃいました。ドゥエイン・フォード／ストレンジャー・イン・パラダイスこの２枚のＣＤを聴いて、秋の夜長を思い出に浸りながら過ごしたいと思っています。泣ける準備万端です（笑）

August 26, 2006

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そろそろ

準備に入らないといけません。今年は母の事もあったし、精神的な準備がかなり遅れました。でも、毎日母の元気な笑顔が見られるので、やっと気持ちの切替えが出来そうです。体力的な準備がかなり後れを取っているので、トレーニングを一日でも早く始めないと、と旦那様と相談しています。会社の上司にはもうお休みの許可をいただきました。上司の頬がちょっとピクピクしていましたけど（笑）私　「あの…。ちょっとよろしいでしょうか」上司「ん？何？」私　「来月の１６日の土曜日出勤なんですが、　　　お休みいただけないでしょうか」上司「えっ！もしかしてその日って…」私　「はい…そうです。アレです」上司「え～っ、○○さんて、そんなに好きだったの？」私　「ハイ！ものすご～く好きなんです！よろしくお願いします！」上司「……分かりました……」だって、このために短いお盆休みも我慢して、同僚達がみんな家族旅行でバンバン休みを取ってるのを横目で見ながらひたすら真面目に働いてきたんだもん！文句なんて言わせないぜッ！今までは９月１４、１５日と日付が決まっていて、平日に行われたりしていたんですが、今年からは９月第３月曜日の「敬老の日」の前日（日曜日）と前々日（土曜日）に行われることになりました。去年２日とも出張で号泣していた主人ですが、今年は家族３人揃ってもうすでにエンジン全開です（笑）もちろん娘の塾もその日はお休みですし。だって、とても危険で子供たちが通ってこられませんもん。あ、そうそう。娘の衣装がもう小さいかも。全身総買い替えかな～。あ、ついでに旦那様の地下足袋も一緒に新調しよ～っと！準備しながらワクワクな私です。で、何のやねん！て？（笑）

August 19, 2006

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褒めて育てる

うちの娘は何から何までパパそっくりです。顔のコピーはもちろん、性格まで。「褒められると伸びるタイプ」で、私は何とかこれまで無事に乗りきってきました、子育てに関しては。…………。そうか、じゃパパもそれで行けばいいじゃん！と、「功名が辻」を毎週嬉しそうに観ている旦那様の横顔を見つめながらはたと気付いた私でした。そう、近頃うちの旦那様は仕事上で色々とお悩みなようで。年齢的に今の仕事内容じゃ将来的に不安、とか会社の上の人間と全く合わない、とか下が育たない、とかまぁ、とにかく日々溜め息をついているんです。それより何より、自信を失ってるなぁ～と強く感じていた私。少し前までは自信に満ちあふれて仕事をしていて、そんな彼を見ていて私も何だかすごく嬉しかったり頼りになるなぁ～って安心したりしてたんですが、スランプ状態に陥ってからというもの、何だか家にいても楽しく無さそうな感じがチラホラ。そこで、気が付いたんです。褒められて伸びるタイプ！どうして彼がこんなにも「功名が辻」が好きなのか！どうして今までこれに気が付かなかったんでしょう。褒めて欲しかったのね、一豊のように。褒めなきゃいけなかったのね、千代のように。で、やってみました。思いつくまま、一気にダーッと話しました。いや、褒めました。もう、褒めて、褒めて、これでもか、というくらい褒めちぎりました。「会社をここまでにしたパパの評価がこれじゃ納得できんわ！」真剣に怒ってやりました。はじめはテレビから目を離さなかった彼が、だんだん私の方を向きはじめ、最後は笑いながら「まぁまぁ、そんなに怒らんでもエエやん」と一言。うわっ、機嫌なおってるやん！めっちゃ嬉しそうやん！それから、何となくちょっとゴキゲンな旦那様です。こんなに単純で良いのぉ～！？あ、単純なのも父娘共通だ…。

August 11, 2006

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娘も大変でした

母が退院しました。新居をすごく喜んでくれました。「私ね、ず～っとこんな感じにしたかったねん。こんなとこに住みたかったねん」この言葉で今までの苦労も報われるってもんです（笑）とにかく、良かった…。で、ちょっと気持ちの余裕が出来たので、今日は娘の事を書こうと思います。今回の母の入院で、一番大変だったのはうちの娘かもしれません。今までいつも自分の事を一番に考えて動いてくれていた母親が、急におばあちゃんの世話ばかりするようになったんですから。はじめは娘も納得してくれてました。そりゃあおばあちゃんの一大事です。一緒におばあちゃんの事を真剣に心配し、祈り、元気づけていました。でも、塾は相変わらず厳しいし、家の鍵を持たされ、帰っても一人で留守番の日が多くなり、時には、夜パパが帰ってくるまで一人で宿題をして待つ事もでてくると、だんだん娘の表情が曇ってくるのが分かりました。パパも必死でフォローしてくれるんですが、仕事が忙しかったり出張が入ったりして、なかなか娘との時間が取れません。ただ、娘も状況的に文句を言えないのは理解しているんでしょう。私には何も言わないんです。でも、塾の宿題のこなし方が極端に遅くなってきました。そして、塾に行くのが前のようにあまり楽しく無さそう。これ以上無理かな、と思いました。そして、塾を辞めるように勧めたんです。「辞めへん」と娘は言いました。何度勧めても同じ答え。きっと、私の不在が堪えているんだろうとは分かっていました。でも、こればかりは何とか辛抱してもらわないと。そんな時、私立中ってどんなとこか見てみようと思って以前予約しておいたプレスクールの日がやって来ました。体験授業の後、学校見学をさせてもらえるし、一度娘に電車通学とはどんなものかを体験してもらいたかったので申し込んでおいたんです。毎日電車に乗って遠い学校に行く、というのがどんなに大変かも知らないで受験なんて考えるべきじゃないだろうし。久しぶりに娘とのお出掛けです。電車の中で、私は娘と色んな話をしました。おばあちゃんの事、学校の事、塾の事、受験の事。その中で、私は娘に「ありがとうね」と言いました。あなたが頑張ってくれてるからママは頑張れるし、それでおばあちゃんも頑張れるんだよ。娘は、うん、とちょっと照れながら頷いていました。プレスクールでの娘はもう本当に楽しそうで、学校見学では各教室の先生に積極的に質問したり、図書館で本を読んで動かなくなったり、学食でメニューを見て悩んだり、と大忙しでした。「私、受験する」帰りに電車の中で、娘は何度も私にそう言いました。「毎朝早起き大変やで～」「電車乗って行ける？大丈夫かぁ～？」「塾はこれからもっと大変になるよ～」娘はフンと笑いながら窓の外を見ていました。その日から、何だか娘は楽しそうで、一時の暗い表情は見せなくなりました。塾も楽しそうに行ってるようで、クラスが一つ上がりました。そして、おばあちゃんの具合が悪い時には「ママ、早く行ってあげて」と送り出してくれるようになったし、自分一人で何でもやってみよう、という姿勢が出てきたようです（５年生でこれは遅いって？　汗）久しぶりに私と出掛けられたのが良かったのか、それともプレスクールが良かったのかはわかりません。でも、やっと抜けてくれたかな～、とホッとした私です。夏休みに入り、塾の講習会が始まりましたが、開始時間は私の仕事中なので、娘は自分でお昼ご飯を食べて、勝手に塾に行きます。仕事を始めた時には絶対に娘には無理だろう、と思っていましたが、おばあちゃんの入院のおかげ（？）か、なんてこと無さそうな様子。色々あったけど、よく頑張りました！と、娘をほめてやりたい。そんな気分です。

July 29, 2006

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いろいろありました

長い事会ってなかった親友に再会した時のようです。昨日の深夜、母のことをとりあえずダーッと書いたら、「吐き出したい」という気持ちが溢れ出てきて。近所の話し好きのおばちゃんに捕まったと思って我慢して下さい（笑）母の入院中、退院後も闘病生活が続くだろうし、母には誰かが付いてあげるべきだと強く感じた私は、父にある提案をしました。「私の家の近くに引越してきて欲しい」以前から足腰が丈夫じゃない父に、バリアフリーのマンションに暮らしたらどうか、と勧めていた私は、今回の母のことでますますその思いを強くしたのでした。最初父は家を処分してまで、とものすごく反対しましたが、自分は仕事で飛び回らなければならないし、結局毎日母の側で世話が出来るのは娘の私だけ、というのを今回の入院で痛感し、徐々に考えが変わってきました。そして、最後は母の一言。「私、情けないけど誰かの助け無しではもう生きられへんみたい。だから、この子（私）の近くに行かせて欲しい」一生子供の世話にはなれへん、と口癖のように言っていた母には辛い決断だったろうと思います。その気持ちを察してか、父も承諾してくれました。さぁ、そこからが大変！昔人間の父が気乗りしない引越のために動いてくれるはずもなく、でも母が退院したときには気持良く新居で迎えてあげたいし…。やっぱ私かい！？ということで、旦那様にも協力してもらって、まずマンション探しから。母の希望は４ＬＤＫで日当たりが良く、ベランダの広いところ。何で２人暮らしで４ＬＤＫ！？うちより広いじゃん！という文句は飲み込み、あくまでも母の希望を第一に考え、不動産屋さん巡りです。希望に合う物件をいくつか見て、最終的に私が決断しました。駅からちょっと遠いのが難点だけど、うちから徒歩３分、そして周りの環境と、広さ、設備、日当たりはビンゴ！です。この部屋で、母に新たな一歩を踏み出して欲しい。部屋の中と周りの環境をビデオに撮って母に見せ、大喜びの笑顔をもらった私は、次に引越の準備に取り掛かりました。妹にも来てもらって不用品の整理をし、引越業者と打ち合わせ。相変わらず父は仕事で忙しく、引越当日も私のみの立ち会いとなりました。しかし、よその家の引越をするって大変！らくらくパックと言えども、引越業者のお兄ちゃん達は何から何までみ～んな私に聞いてくるんです。「奥さん、これはどこに置きますか？」だからぁ～、私の家じゃないんだってぇ～（泣）怒濤のような引越が終わっても、私は毎日嵐のような忙しさでした。大きさが合わないために処分した家具、電化製品の買い替え、照明、カーテン等々細々したものの買い出し。母が退院してこのマンションに入った時、気に入ってもらえるように、喜んでもらえるように、とそれだけを考えてインテリアショップを何軒もまわりました。そして、何とか落ち着くまで１か月ほどかかりましたが、完成です。インテリアのイメージとしては、アジアンだけど都会的？結構自信作なんですけど（笑）母が退院して、部屋に一歩入った瞬間が今から楽しみです。

July 23, 2006

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母の闘病

やっと…やっと母の退院が決まりました。同じ胃ガンで同じ日に手術された方は術後３週間で退院されたのに、結局母は、入院が３か月を過ぎてしまいました。術後、回復するどころかどんどん衰弱していく母。食べられる量が少しづつ増えていきますよ、と言う医師や看護士達の説明とは逆に日が経つにつれ全く食事が採れなくなっていきました。何とかもう少しでも食べさせよう、頑張れ、頑張れ、と励まして、一口でも多く、と無理させていたのが逆に母にとってはどんなにつらい事だったか、後になって知らされることになりました。実は術後、母の胸には２リットルもの胸水が貯まっていたんです。父が知り合いの医師にその原因を聞いたところ、手術時の縫合部分が何らかの原因でほどけ、そこから食べたものが外に出て炎症を起こしたとしか考えられない、との事でした。手術の腕がどうのこうの、とは言いません。でも、問題は医師が母の異変に気付くのがあまりにも遅すぎた、という事です。我慢強い母が、主治医に何度も何度も「どうしてこんなに食べられないんでしょうか。どうしてこんなにいつまでもしんどいんでしょうか」といくら訴えても、医師は最後にはもうウンザリした様子で「大きな手術をしたんです。しんどいのは当たり前です」「とにかく食べて下さい。でないと回復しませんよ」毎回同じ答え。無理をして食べては吐く母を見ながら、私はものすごく不安で、でもどうしてあげることも出来ず、ただただ母の側で母の面倒を見ているだけでした。術後１か月が過ぎたある日、相変わらず食べられないまま、どんどん衰弱していく母は、突然恐ろしい胸の痛みに襲われることになります。ナースコールを押す事も出来ないくらいの痛みに苦しむ母を見た父はすぐに看護士を呼びに走りました。痛み止めを打ってもらい、念のために、と撮った胸のレントゲン写真に、恐ろしいくらいの量の胸水が映っていました。主治医は急に慌ただしく動き出し、すぐに胸の下を切って管を入れ、胸水を抜くための処置をすると、ものすごく汚れた液体が母の胸から流れ出したんです。その時になってやっと主治医は手術した縫合部分から食べたものが出ている、と気付いたんでしょう。なぜなら、あんなに今まで「食べろ食べろ」と言っていたのに、急に絶食絶飲を言い渡したんですから。そうすればほどけた縫合部分も自然と塞がるんだそうです。でも、そこからが母の地獄でした。もう既に衰弱しきっている母に、絶食絶飲はもうほとんど拷問です。絶食絶飲が何日も続くと、もう母は目も虚ろで、泣きそうになるのを堪えながら、「もういっそ、あの窓から飛び降りたい」と言い出しました。「そうやん、我慢せんで良いよ。駄々こねて、ワンワン子供みたいに泣いたらええ！」私はそう言って母を抱きしめました。母は声を出して初めて泣き出しました。「もう頑張らんで良いから。嫌な事は嫌って言ってええねんで」本当にもう子供のように小さくなった母の背を撫でながら、私もただ泣くことしか出来ませんでした。結局、母は胃ガンの治療よりも、その後の胸水を抜く治療に長期間を要したあげく、完全に胸水を取り除くことは不可能と言われ、胸水が大量に貯まったおかげで肺が押し潰され、元の肺の形にもまだ戻らず、今後、激しい運動、動作は控えるように、と言われました。歩くのが大好きだった母にはとてもショックだったようです。でも、胸水を抜いたおかげで、それまで高かった熱が平熱に戻り、食事が出来るようになった母は、以前のような気丈な人に戻っていました。「これからはな、生きてることに感謝して暮らしていくわ」「生きてるって、ほんまに素晴らしいことやな」その言葉を聞きながら、私はやっと大きな山を一つ越えた、と思えたのでした。実は、胸水の治療をしていた時に撮ったレントゲン写真の右肺に影があり、肺ガンの可能性がある、と医師から告げられ、それを母も一緒に聞いたんです。でも、母は「もしそうなら闘います。でも、まず退院させて下さい」「そうですね、じゃ、通院で調べましょう」そして、退院が決まりました。次の山が、もしかしたらまだ待ち構えているかもしれません。でも、とにかく母を家に連れて帰ります。そして、そこからまた始めようと思っています。

July 22, 2006

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無事に終わりました

１９日、母の手術が無事に終わりました。堪えきれずに泣きながら手術室へ見送って５時間後、沢山の管をつけて出てきた母を見てまた泣いてしまいました。出来れば少しでも残したい、と望んでいた胃はやはり全摘出になり、リンパへの転移の可能性もある、という医師からの術後の説明を聞き、崩れ落ちそうになる父を支えながら、これから始まるんだ、と覚悟しました。母と一緒に頑張ります。

April 22, 2006

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突然の告知

やっと冬眠から覚めて、少しずつ、また書き始めようと思っていたんですが、どうもそうはいかなくなりました。実は、冬眠の原因の一つに実家の両親の事もあったんですが、私以上に悩んでいた母が入院することになりました。「次々に心配事が続くから、なんだか最近胃が痛くて」と母が言っていたのはつい最近のこと。でも、私もそれは悩み事のせいだろう、と軽く考えていたんです。そんな母が「病院に行く」と言い出し、診てもらったのが４月に入ってすぐでした。そして、結果は。胃ガンでした。決して小さくない上に、腫瘍の場所が悪いらしく、多分胃を全摘出しなければならないとの事。それを聞いたのが、先週の木曜日です。そして今日、手術の日が１９日に決まりました。闘う相手が変わりました。私の新しい職場や、娘の受験戦争ではなく、今は母のガンとの闘いが最優先。なので、また日記の更新はしばらく出来なさそうです。母をしっかり支えてあげられるように頑張ってきます。

April 11, 2006

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それぞれの戦い－１

冬休みに入り、講習会が始まりました。朝、学校が始まるのとほぼ同じ時間からお昼までの授業の後、家で缶詰めになってハンパじゃない量の宿題をこなす毎日。こんなんじゃ、きっと娘の方から「もう塾に入るのやめる」そう言い出すんじゃないか、と私は思っていました。でも、学校の時は朝なかなか起きてくれないのに、塾となるとサッサと自分から起きてくるんです。「だって、授業がすごく楽しいもん。先生も面白いし」娘はそう言って、塾での先生とのやりとりなどをニコニコしながら話してくれるんです。まとめテストの点数はとても良いとは言えませんでしたが、先生は娘のやる気を認めて下さり、入塾を許可されました。でも、最後に先生の一言が。「これだけは御理解いただきたいんですが、５年生からの入塾は、もう既に他の子にかなりの後れを取っているので、相当頑張っていただかないととても付いていけませんよ」………。そして、私の仕事探しは、というと。９時から２時か３時ぐらいまでの事務職、で探し始めましたが、まず時間的にそんな仕事はなかなか見つかりません。運良くそんな仕事の求人を見つけたと思っても、大抵は年齢で無理。娘の入塾が塾の新学期の２月から、と決まり、何とか１月中に仕事を見つけたい、と私は焦っていました。そんな矢先に、今勤めている会社の求人広告を見つけたんです。今まで近所で探していたので目に付かなかったのかもしれませんが、「車通勤可」の文字に目が止まりました。あ、そうか、車なら少々遠くても大丈夫かも。勤務時間が午前９時から午後１時までの事務職。土日は祝日がある週を除いて毎週休み。そして、そして、嬉しいことに年齢不問！！これだぁ～～～！！そして、面接とパソコン入力の速度テストの後、何とかその仕事をゲットすることが出来ました。初出勤は２月中頃。何度も何度もミスを繰り返し、謝りっぱなしの毎日。娘は塾で。私は新しい職場で。また、新しい戦いが始まったのでした。（続く）

April 1, 2006

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ただいま～　　のリハビリ-3

何度も何度も３人、そして夫婦で話し合った結果、受験をする、という方向で進んでいく事になりました。結局、その選択しかない、ということは分かっていました。だって、子供が「したい」という事は、それが悪い事ではなく、不可能ではない限りさせてあげたい、と思うのが親というもの。不可能…ではないんですよ、もちろん。ただ、漠然と持っていた生活設計、みたいなものからかなり違う路線だった、という事なんです。いや、まだまだ先の話だと思っていた事が早くなった、という事でしょうか。私立中学受験。その為に塾に通う。それを決めてから、今度は娘が寝た後で夫婦会議です。娘はどこの進学塾に行きたいかもはっきり決めていて、その塾は地域では一番厳しく、一番費用もかかるところでした。私たち親が知らないところで、娘はそれなりにリサーチしていたようで、「成績の良い子はみんなその塾に行ってるねん」と目をキラキラさせて言うんです。いや、だからその塾に行ったら偉くなるんじゃなくて～。という言葉を飲み込んで、私はその塾の情報を色々と得て、旦那様に見せました。……。２人ともしばし沈黙。進学塾の費用って、こんなに高いんですね。毎月の塾代だけでも驚きなのに、春休み、夏休み等の長期休み毎に行われる講習会の費用にビックリです。年間の費用を考えると、本当に溜め息ばかり。解決策は、一つです。私が稼ぐ。条件は月～金、娘が学校から帰ってくるまでの時間の仕事。「おかえり」を言ってあげたい。これは絶対に譲れません。娘は学校で何か嫌な事があると、いつもと「ただいま」の声が違うんです。それを見逃したくない。そして、塾によって生活がガラッと変わり、自由時間がほとんどなくなる娘のストレスを私が何とかほぐしてあげたい。それにはやっぱり土日休みでないと。でも、そんな都合の良い条件の仕事って…ある？転職を考え始めた１２月はじめ、私は娘と一緒に塾に行きました。簡単に入れる、と思ったら大間違い！塾側から言われたことは、「まず冬休みの講習会に来て下さい。毎日の勉強態度と宿題がちゃんと出来るかを見させてもらって、それから講習会のまとめテストの結果で入塾していただけるかの判断をさせていただきます」塾に入るのに、まずテストか…。こうして、仕事も、塾も、何もかも未定のまま、私たち親子の戦いが始まったのでした。（続く）

March 21, 2006

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ただいま～　　のリハビリ-2

転職したのは…ずばり経済的な事が原因です。と書くと、旦那様がリストラ！？とか思われるかもしれませんが、いえいえ、今のところその心配はなさそうです。となると、残るは…。そう、子供の事です。前にも一度日記に書いたんですが、去年の秋頃から、娘が決まったクラスメート２人にいじめっぽい事をされていたんです。初めはほんのいたずらか、と思えるような事でしたが、その内だんだんエスカレートしてきて、物を盗られたりし始めました。言葉でのいじめも酷くなってきたので、私は担任の先生に相談したんです。娘の担任Ｍ先生。ベテランと言える年齢の女性で、何でも自分が一番正しい！という姿勢の方です。担任になってすぐの家庭訪問の時に、娘と私に対して『一人っ子で過保護』というレッテルを貼ったような印象は今まで何度も受けました。だから、今回のいじめの件でも「え～っ、本当ですか。私から見て、そういう感じは全く無かったんですけどね～。悪気があってやったんじゃないと思いますけど。はい、分かりました。以後注意して見ていきますので」そう口は動いていても、先生の顔には『この親は過保護だからちょっとした事でもすぐにいじめと騒いでいる』と書いてあるんです。だから私が話している間も何の動揺も無く、答えはあらかじめ用意されてたようにいたって事務的。これじゃあ駄目だ。日に日に学校嫌いになっていく娘に、私は言いました。「校長先生に話してみようと思うんだけど」すると、娘は言いました。「校長先生に話して、校長先生がＭ先生を怒ったら、きっとＭ先生は私を嫌いになる。だからイヤだ」そうか、そうきたか。でも、それであなたは我慢できるの？今の状態を何とかしたいんじゃないの？娘の答えはこうでした。「もう少しでクラス替えだから、私我慢する」我慢なんてしなくていいよ、何にも悪いことしてないのに。何かあったらいつでもどんなことでも絶対にママに言ってね。と私は娘に言い、娘には内緒で校長先生に相談しようと思っていたんです。その会話からすぐ後のある日、娘が言い出したんです。「ママ、私塾に行きたい」何のことか分からず、詳しく聞いてみると、いじめてくる子達とは同じ中学校に行きたくない。塾に行けば彼女達とは違う中学校に行けるらしい。いや、そんな単純なことじゃなくて…。と説明しだす私に、娘は目をウルウルさせながら言うんです、「私、あの子らに他の事は負けるけど、勉強では負けたくないねん」「塾に行ったらもっと勉強出来るようになるんやろ？私、もっと賢くなって、あの子達に勝ちたいねん」答えが見つからなくて、私はう～んと唸るばかり。いじめっ子達とは違う学校に行きたくて受験。彼女達に勝ちたくて受験。そのどちらも純粋な動機じゃないような気がしたんです。いや、そもそも中学受験なんてこれっぽっちも考えていなかった私に、娘の一言はショックでした。そういえば幼稚園から仲の良い男の子の友達が受験するから、と塾に通い始めたので、その影響もあるかもしれません。でも、こんな風に娘が口にするとは思いも寄らない事でした。その日から、毎日３人で家族会議です。私立の中学校に行ってもいじめはあるかもしれない事、毎日電車に乗って通うのはすごく大変な事。そしてその前に、塾に通うとなると、大好きなそろばんもダンスも辞めなければとてもついていけない事。そしてもちろん、受験には不合格もある、という事。こんな小さなうちから挫折、なんて経験させたくない。それ以上に、この歳で受験勉強なんて可哀相すぎる。そういう気持ちが私にも旦那様にもありました。でも、娘は真剣な表情で言い切るんです。「そろばんとダンスは中学に入ってからまたやる」「どんなにつらくても頑張って勉強する」「もっと賢くなりたいから」両親の心の声：マジかよ～（汗）さてさて、えらい事になりました。（続く）

March 18, 2006

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ただいま～　　のリハビリ

暖かさにつられて、最近ちょっと穴から顔を出してみたりしています。みなさま、お元気ですか？冬眠というイメージからは程遠く、実は目まぐるしく私の回りで色んな事が動き始め、もちろん私自身も動かざるを得なくなり、バタバタしているうちに春になろうとしています。私、先月から新しい仕事をしています。今までの日曜だけの仕事から、いきなり週５日労働しています。いわゆる、事務職です。一般のお客様からの注文のお電話がガンガンかかってくる、それをさばきながらの事務全般の仕事は、長年専業主婦で、たった一年日曜のみ、結婚式場でお茶を出していただけの私にはもう気絶しそうなくらい大変で、なかなか昔のテキパキ感を取り戻せません。こんなハズじゃなかった…もっと迅速に処理できたのに…。毎日毎日「老い」を実感しています（泣）でも、やっと見つけた９時～１３時までの仕事。絶対に駄目だと思っていたのに採用してもらえたんだもん。何とか頑張ります。仕事でパソコンをこんなに使うのって…もしかして初めて…？そんな世代です（笑）どうして転職したか。それはまた次のリハビリで。ボチボチよろしく。

March 6, 2006

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I'm Not In Love - 10cc

何のＣＭか忘れたけれど、この曲が使われていて最近よく耳にするんですが、その度に手を止めて聴き入ってしまいます。曲が流れている間、パラパラパラ…と色んな場面が蘇ってくる、そんな曲って無いですか？この曲は、私にとってそんな曲です。

January 21, 2006

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お久しぶりです

今日、ローズマリーからメールが届きました。その中の一行が、私にはとても嬉しかった。The spring flowers are starting to come up from the earth, so we have something to look forward to.そう、春はもうすぐ。

January 12, 2006

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冬眠

１１月頃から生活のスピードがものすごくスローになってきています。落ち込んでいる、というんじゃないんです。ただ、色々と考えないといけないことが急に沢山出てきてしまったので、不器用な私はここら辺でちょっと立ち止まることにしました。そのせいで、日記の更新はもう随分前からあまり出来ないでいます。でも、他の人の日記は楽しく読ませてもらっています。「みんな、動いてるんだな～」って。ちょっと冬眠に入ろうかと思っています。焦って、頑張って、答えが出せるような問題じゃないし、じっくりじっくり見守っていれば、いつか自然と答えが出るような気がするから。元気なんですよ～。だから日記も時々は書くつもりです。ただ、歩くスピードがちょっと早すぎたので、この辺でちょっとブレーキ。なので、ご心配なく、ね。

December 9, 2005

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ささやかな幸せ

柔軟剤のコマーシャルがテレビで流れていた。『うちの子、この香りがお気に入りらしくて、ギューッてするのよ』そのセリフの後、娘が画面から目を離さずにサラッと言った。「香りが好きでギューッてするんじゃないのに」別に誰に言うでもなく、ほとんど独り言のような娘のこの一言。でも、後ろ向きで洗い物をする私はひとりニヤけていた。小さな、小さな、でもあったか～い娘からのプレゼント。いつまでこんな事言ってくれるかな～（笑）

November 30, 2005

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困っちゃうんだよね…

今日は娘の小学校でＰＴＡ主催のフリーマーケットがありました。他にもたこ焼、お好み焼きの調理体験もあり、娘はたこ焼の部に申し込んであったので、楽しみにしながら娘と一緒に行ってきました。娘がたこ焼の調理体験をさせてもらっている間、私はフリーマーケットの方をのぞいてたんですが、ＰＴＡの方が出店されているので、知ってる顔ぶれがチラホラ。こうなると、私はなかなかじっくりと品定めできません。だって、知ってる人のお店だもん。ただ見るだけ～と思っていても、「それ２００円て書いてますけど、○○さんやから１００円にしときますよ」なんて言われたらもう買わないわけにはいかなくて…。（小心者と呼んで）だからお店から５０cm以上離れた所から目を凝らして商品を眺めるだけ。たこ焼の調理体験を終えた娘はそんなことお構いなしに、あの店この店と渡り歩いていきます。付いていくと全部買わされかねないので、私は離れた所でママ友と立ち話。そうこうしているうちに、フリーマーケットの終了時間が近づいてきました。すると、娘が一つの店の前で大声で私を呼んでいます。何事か、と行ってみると、その店には娘と同じクラスの子のお母さんが。「これ、売れ残った服なんやけど、持って帰るの大変やし、もらってくれへんかな～」見ると、砂ぼこりにまみれた子供服が何着か残っていました。「ちょうど○○ちゃんにピッタリな１５０サイズやねんけど」と、うちの娘を指さして言うそのお母さん。でも、あなたの娘さんにもピッタリですよ、とは言えず、「ええ～っ、そんなの悪いですよ」と必死で抵抗を試みるが、そんな私の声を聞こうともせず、「これなんかどう？」と娘に合わせてみたりしています。で、結局そのお母さんお見立ての、私なら絶対に買わないぞ、という服をありがたくいただいて帰ってきました。私は本当に要る物だけを持つ、要らなくなったものは徹底的に捨てる主義なので、いくら無料だとはいえ、着ないと分かっているものを持って帰りたくない、というのが正直な気持ちでしたが、この状況ではどうしようもありませんでした。埃だらけなので、帰って早速洗濯し、ベランダで干されているその服を見ながら、溜め息をついている私です。捨てるのは勿体無い…。でも、あのデザインはあんまりだぁ～（涙）

November 23, 2005

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地中海料理ブッフェ

新潟から帰ってきた友人と帰阪後２度目のランチをしに、キタまで行ってきました。今日の目的は、ヒルトンホテル１階ロビーラウンジ「インプレイス」の「地中海料理ブッフェ」。地中海料理の代表作は？と聞かれても、全く答えられません。なので面白そうだから行ってみようということになり、ここに決めたんですが、実際に料理の顔ぶれを見てみると、ポテトのクリームスープ、コンソメスープ、有りがちな前菜５、６種類、ローストビーフ、チキンカレー、パン４種類、そして何故かきしめん（笑）あとはケーキが４、５種類でした。その中でもチキンカレーが絶品！香辛料がものすごい効いてて、もう辛いの何のって！食べ放題に出てくるカレーにしてはすごく本格的でした。そしてチキンが煮込んでいる割にカスカスではなくジューシー。チキン好きの私にはすごく嬉しいことです。でも、これってインド料理じゃないの？地中海料理はどこへ行った？と最初は疑問に思った私達でしたが、どの料理を食べても美味しくて、その内どうでもよくなりました。友人が新潟に行く前にもヒルトンのランチブッフェにはよく来ていましたが、本当にここのブッフェは充実しています。２階と３５階でもランチブッフェを楽しめるんですが、私は雰囲気で１階のここのが好きなんです。一番安いしね。デザートのイチゴがゴロゴロ入っているショートケーキも生クリームがあっさりしていてペロリといけちゃいました。もうちょっと胃に余裕があったらモンブランも食べたかったんだけどなぁ～。悔しいけれど、これは次回にとっておきましょう。やっぱりブッフェは大好きです。好きな物を好きなだけっていうのがイイ。そして、今年最後のランチはハイアットリージェンシーの「ザ・カフェ」に行く予定。…私の胃が悲鳴を上げています（笑）

November 15, 2005

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どんぐり銀行 - 夢の代償は大きかった

先週の土曜日、近くの青少年会館主催の「どんぐり拾い」に行きました。草木について自主的に勉強なさっているサークルの方が一緒に付いて下さり、木の種類とそのどんぐりについて詳しく教えて下さりながら、子供たちにどんぐりを拾わせてくれます。そして一通りの種類のどんぐりを拾い終わると、下のような木のプレートを作らせてもらいました。娘は「かわいい！」と大喜び。とても良い思い出になりました。そして、今回のイベントに参加した、もう一つの目的。それは、出来るだけ多くどんぐりを拾うこと。なぜなら、銀行に預けたいからです。「どんぐり銀行」私達親子はそう呼んでいますが、本当の名称は「木になる夢銀行」といいます。大阪府内に７カ所、この銀行はあります。その一つが、たまたまうちの家の近くにあるので前から預けに行きたいな、と思っていたんですが、今回このイベントに参加して、どんぐりを沢山拾って口座を開こう、と思ったわけです。毎年どんぐりの季節の１０月、１１月２ヶ月間しか営業（？）しないこの銀行。どんぐりの受付は１回につき５０個以上です。５０個以上で通帳を発行してくれます。私達が拾ったどんぐりの総数は２２３個でした。それで、娘１４３個、私８０個で新規手続きをしてもらいました。この通帳、ただ預けるだけではありません。払い戻しが出来るんですよ。２００ドングリ（単位はドングリです）につき、どんぐりの苗木１本を払い戻せるんです。その種類は、クヌギ、コナラ、アラカシ、マテバシイ、ウバメガシ。うちは賃貸住まいなので、今は払い戻しをしても植える場所が無いのですが、毎年どんぐりを持っていって記帳してもらえば、その通帳はずっと使えるので、いつか自分の家を持てた時、思い切ってバ～ンと何本も払い戻ししよう、（そんな大きな庭はありえない　涙）と夢見ています。が、そんな私達の夢を打ち砕く出来事が…。先週土曜日に沢山のどんぐりを持ち帰って娘の部屋に置いておき、時間の取れる水曜にどんぐり銀行に持って行こうと思っていました。そして月曜日、娘も旦那様も出かけた後、いつものように私は掃除を始めました。そして娘の部屋に入ったその時、床の上に何やら白いゴミが２つ、いや３つ。冬服に変わると毛玉が落ちたりすることが多くなるんだよね～。でも、セーターなんて着てないはずだけどな。何気なく、そのごみをつまんだ私。（何かを察知されたあなた！ここからは御遠慮下さい！）その時！私の人さし指と親指の間の、その物体が動いたんです！！この独特の動き！そう、幼虫！何の幼虫かはわかりません！いやわかりたくもありません！でも、ムニョムニョと、その柔らかい体を持つ物体は動いているんです！人間、本当に驚いたときって声が出ないんですね。私は無言でその物体を下に落としました。頭は真っ白、心臓はバクバクです。私、虫は割と平気な方です。でも、足の無いのはダメなんです。とくに幼虫系。カブトムシの幼虫なんて、見ただけで食事が出来ないくらい。だから時々「ウルルン滞在記」で幼虫系を食べる一族にホームステイ、なんてのがあると、もう絶対に観ないです。想像しただけで洗面所に走って行きそう。（あなた！もしかして赤ちゃん？みたいな感じ）なので、それが×３だと思うと、もう失神しそうでした。でも、歩みは遅いけれどその３体は移動しているんです。このまま移動され続けて見失ったらそれこそ大変です。うちの娘は超虫ダメ人間。ショック死されたら大変です。私がやらねば誰がやる。意を決して新聞紙を持ってきました。なるべく大きい状態で、なるべく近くに虫が来ないように、遠くの方の新聞紙の端で「それ」をすくって乗せます。「それ」は丸いので、勢い付いてすくうとコロコロと私の方に転がってくるので超危険！「うわっ！」「ひいっ！」奇声を発しながら、なんとか３体を無事に窓の外の木に投げました。やれやれ…。後でどんぐり銀行のことを教えてくれた友人にその話をすると、「どんぐりの中にいるよ、虫は。で、身を全部食べ尽くしたら小さい穴を開けて外に出てくるねん。丸々太ってて、ちょっと可愛いやろ」………。可愛いって…。実は、その後も娘の部屋で何体かと遭遇し、今朝も１体捕獲しました。合計８体は出たでしょうか…。……もう、勘弁して下さい…。来年は、どんぐり銀行には拾ったその足で行くことにします。

November 10, 2005

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キャンプに行きたい！

私が日曜限定の今の仕事を始めてから、出来なくなったこと。それはキャンプです。今までは毎年毎年春と秋には必ず行っていたのに、働き始めてから一度も行けてません。キャンプ大好き家族の私達。これは本当につらいです。結婚してからキャンプ道具を少しづつ買い始め、娘が幼稚園に入ったと同時にキャンプデビュー。身体が弱かった娘が風邪をひかないか、慣れないところで寝られないんじゃないか、と心配しましたが、予想以上に娘は大喜び。それ以来、色んなキャンプ場に行きました。普段は見ることの出来ない、まぶしいほどの星空。懐中電灯を手に夜の探険。テントの中、ランタンの灯の下でのヒソヒソ話。デイキャンプでは体験できないから、やっぱり泊まりで行きたいんですよね。子供たちがプロレスごっこしたせいで端っこが破れてしまったテント。インナーマットの代わりのこたつ布団。旦那様お気に入りのコールマンのツーバーナー。みんなみんな、出番も無く眠ったまま。春も秋も結婚式シーズン。結局１１月はどの日曜日も仕事で埋まってしまいました。「キャンプに行きたいな～」娘の一言が胸に突き刺さります。許せ！娘よ！母も行きたいのよ～～～！（泣）

November 4, 2005

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恐怖の「おわりの会」

娘の通う小学校は集団下校が無いので、出来るだけ他のクラスが終わる時間に一緒に終わって通学路に沢山の子供たちが居るような状況で帰ってきて欲しいと思うんです。特に、一人で帰ってくるうちの娘にとっては。でも、娘のクラス、ものすごく終わるのが遅いんです。娘に理由を聞くと、「おわりの会がいつまでもいつまでも終わらないから」と言うんです。先生の伝達事項が多いからかな、と始めは思っていたんですが、くわしく聞いてみると、そうじゃないんです。「おわりの会」とは、その日にクラスの誰かにされて嫌だった事をクラスのみんなに発表する場だそうです。もちろん嬉しかった事でもいいらしいんですが、それはほとんど無く、その会の始めから終わりまで、ず～っと嫌な事をされた、という告発が続く毎日だそうです。「聞いてて、気分が悪くなってくるよ」娘はウンザリしたようにそう言います。つい最近の参観日の時もそれは行われました。先生は一歩引いて子供たちに会を進行させ、誰かの告発が終わっても子供たちだけで解決させようとしているのかあまり口出ししません。机で何か書き物をして会が終わるのを待っているようでした。その日は、前のクラスでいじめっ子として有名だったＡ子が一番に手を挙げ、Ｂ子がドッジボールでズルをして、それで自分たちのチームが負けたとＢ子をにらみつけながら半分怒鳴るような調子で発言していました。Ｂ子はその間、ずっとうつむいています。そして、Ａ子の発言が終わると、Ｂ子は小さな声で少し弁解をしましたが、それを遮るようにＡ子は「そんなん聞いてへんで！あんたが悪いんやんか！」と一喝。その後もＡ子が文句を言い続け、結局いつもこの終わり方をしているのか、最後はほとんど何も自分の意見を述べさせてもらえないまま、Ｂ子が「すみませんでした、もうしません」と決まり台詞のように言い、それに続いてクラス全員で声を揃えて「はい、分かりました」そこでこの件は終了です。Ａ子は隣りのいじめっ子仲間と思われる女の子と顔を見合わせて「これでよし」という風に満足げに笑いながら席に着きました。一方のＢ子は…まだ下を向いたまま。顔を上げた時に、涙目だったように見えたのは私の気のせいでしょうか。この日は参観日です。沢山のお母さんが見ている前で告発される子の気持ちはどんなでしょう。もしその子に悪い所があったとしても、こんな場で、こんな風に吊し上げられたらものすごく傷付くのは当たり前です。うちの娘はまだ告発されたことは無いそうですが、いつ「いじめ」の手段に使われるか、と思うと心配でなりません。前回の日記の件で、娘が靴を隠されたことを先生に言わなかった、日記にも書かなかったのは、そうしたところで先生は「終わりの会で発表しなさい」としか言わないことが分かっているからです。娘は「おわりの会」が大嫌い。もちろん意地悪をされたことは腹が立つけれど、それをみんなに知らせなくても良いんじゃないか、と思っているようです。自分がいじめられたことを知られるのが嫌だという気持ちももちろんあるんでしょうけど、あの会の雰囲気は本当に最悪です。「悪口大会」これがピッタリな名称でしょう。それも、発言者は決まっています。こんな会、何の意味があるんでしょうか。

November 1, 2005

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いじめ発覚！？～その後

不安になりながら６時間目が終わる頃に学校に行きました。朝、娘には先生に話す、という事を伝えていなかったので、先に娘の気持ちも確かめたいと思い、娘が出てくるのを待つことにしました。娘は私の姿を見つけて驚いていました。「ママは靴隠しの件を先生に話した方が良いと思うんだけど、どう思う？」すると、娘は迷っているようでした。そして、こう言いました。「靴を隠されたときの事、もっとちゃんと話すから来て」と、隠された現場まで私を連れて行きました。朝は大体のことしか聞けず、細かいところまで分からなかったんですが、状況はこうです。それは、娘がトイレに入っている時の事。トイレには上靴を脱いでスリッパを履いて入ります。娘がまだトイレの中に居る時、見張り役の子がやって来て「○○ちゃんいる？」と聞いてきて、トイレの中から娘が「いるよ」と返事したそうです。すると見張り役の子はそのままずっとそこに居て「まだ出ない？」とか「もうすぐ？」とかしきりに聞いてきたそうです。もちろんトイレはいくつもあるので、その子がトイレを使いたくてそこで待っている、という事は考えられません。だから娘も不思議に思ったそうです。で、娘が出てくると、そこにあったはずの上靴が無かった、という訳です。でも、詳しく聞いてみると、靴は隠された、というよりも少しだけ動かされた、という感じで、見回せばすぐに見つかるところに置いてあったようです。ただ教室に帰ろうとする方向の逆方向の隅っこに置かれていたので娘はとっさに気が付かなかったとの事でした。そして、２人組はトイレのすぐそばの靴箱に隠れて（といっても丸見えで）ニヤニヤ笑いながら娘が靴を探しているのを見ていた、という事でした。真剣に靴をどこかに隠して見つからないようにした、とか自分たちが犯人だと分からないようにした、というのではなかったそうです。はじめに私が考えた状況よりも、少しマシでした。そして、娘もそう考えているようで、しきりに見張り役の子をかばうんです。「私じゃないよ、私が隠したんじゃないよ」と何度も何度もその子が言ってた。だからもう良いよ、と。「それよりも私が腹立つのは『うざい』って言われたことやねん」娘がそう言うので、私は「その事を先生に話した？」と娘に聞きました。すると娘は毎日先生に提出することになってる日記を見せてくれたんです。何日か前のページに、「○○ウザイ」と言われた事を書いていました。そして、その下の先生からのコメントはこうです。「○○って呼び捨てされたのは嫌だったね。でも、呼び捨てがカッコイイと思っているんじゃないかな」日記は娘のものだから、と一切見てなかったので、このコメントを見て私は驚きました。「ウザイ」については全く触れていない先生のコメント。私は仕方無く、「先生、もしかしたらウザイって言葉の意味、知らないかもしれないから、もう一度ママが話してみようか」「先生、今職員会議やから会われへんよ」娘は諦めたように言いました。私と娘は顔を見合わせて、溜め息をついて笑い合いました。「先生に言わんでいいの？」「今度あの子らが何かしてきたら、その時に言ってよ。今日はいいよ」「そっか、分かった」「ウザイ」の事は、私が連絡帳に書こうと思います。娘が言いたいのは呼び捨てのことじゃないんです、って。そんな事、どうしてわざわざ教えてあげないといけないのか、とは思いますけど。沢山のコメントをいただいて、皆さんに心配していただいて、本当にありがとうございます。すごく、嬉しかった。これで終わりだと良いんですけど、多分そうはならないだろうな。娘だけじゃなく、その見張り役の子の事も気になるし。しばらくは娘の事を慎重に見守りたいと思います。

October 29, 2005

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いじめ発覚！？

今朝、玄関で娘を見送るとき、娘が靴を履きながら何気なく話し始めたんです。３日前、クラスの女の子２人に靴を隠されたこと。サラッと話すんです。これ、いつもなんです。娘は何かつらい事があると、そのつらさが大きければ大きいほど私に話すまでの時間が長くなる。今回は３日。結構キツイんだな。「行って来ます」と出ようとする娘を引き止め、もうちょっと詳しく聞きました。靴を隠した２人は２学期はじめ頃からちょこちょこと意地悪な事を娘に言ってた２人組でした。そうそう、「ウザイ」発言もそのうちの一人からされたものです。たまたま娘の事をちょっと気に入らないな、と思ってた２人が意気投合したんでしょう。少しづつ言う事がエスカレートしているな、とは思っていたんですが、靴を隠された、となると、放ってはおけません。おまけに今回は靴隠しを見つからないように見張りも一人付けているんです。ちなみに、その見張り役の子は、前にその２人がいじめてた子。気が滅入ります。いじめる方も２人だと気持ちが大きくなるんでしょうね。きっともっとエスカレートするでしょう。なので、ちょっと先生に相談してきます。休み前だし、今日行っておかないとね。ということで、結果はまた後で。しかし、担任の先生もちょっとどうかな～という感じなんで、心配です。とにかく、行って来ます。

October 28, 2005

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Vancouverに里帰り－最終回

Would you like tea?懐かしいローズマリーの声がキッチンから聞こえてくる。相変わらずコーヒーは置いてないようだ。ローズマリーの新居はとても洒落た２階建て長屋、という感じのアパートメントでどの部屋も２階建てになっていて、一人暮らしには十分な広さだ。きっと日本ではファミリー向けの物件だろう。前に住んでいた家は古くて使い勝手も悪かったけれど、それでも私は大好きだった。今度の家は、ただただお洒落。イギリス人のローズマリーらしく、インテリアもちょっと気取った感じ。バンクーバーでの「今風」という感じなんだろうな、きっと。特に私が気に入ったのが、一戸建てほどの広さのバックヤード。隣りの部屋や後ろの建物から見えないように高いレンガの壁で周りを囲っていて、その壁には蔦が絡まっている。草花が一杯のそのバックヤードの中央に木で出来たテーブルと椅子が置いてあり、ここで過ごすのが好きなのよ、とローズマリーは言いながらミルクティーを入れてくれた。周りの建物が一切見えないせいか、ここがアパートメントの一室だとはとても思えない。こんな部屋に住んでみたい。暮らしたい。１階はだだっ広いＬＤＫと、そしてさんさんと陽が差し込むバックヤード。２階はローズマリーの大きな寝室と下の娘トレーシーの部屋、バスルーム。そうそう、トレーシーは？サラはどこ？「トレーシーは今大学に行ってるの。サラはアルバイト。２人ともMayoが来るの楽しみにしてたから急いで戻ってくるわよ」大学か～。そういえば私が前にいた時も学生だったな。卒業してまた違う大学に入ったと聞いている。確か、２人とも。こっちは良いな～。いくつになっても学生でいられて。日本じゃ、そんなのなかなか認めてもらえない。そうこうしているうちにトレーシーが帰ってきた。キャーキャー言い合いながら、またまたハグの嵐！側でどうしていいか分からない様子の旦那様。あ、忘れてた！彼の事（笑）話の内容も分からず、くいだおれ人形のようにぎこちなくニコニコしている彼。ローズマリーもトレーシーも気を遣って彼に話し掛けてくれるんだけど、その都度汗をかきながら私をすがるように見る。吹き出しそうになりながら訳してあげると、変なイントネーションで「大丈夫デ～ス」なんて答えたりしている。発音変えても日本語だって！（笑）サラも帰ってきて、大騒ぎのまま夕食タイム。みんなでお喋りしながらお皿の用意をし、ランチョンマットを敷き、スプーン、ナイフ、フォークを置いていく。まるで、あの頃に戻ったように。今日のメニューはチキン！私の大好物をちゃんと覚えてくれているローズマリー。そして、サラダにスープ、フランスパン。スープはオレンジのクリームスープで、オレンジの皮まで使っていて美味しかった。でも、隣りの旦那様は苦手なよう。顔を引きつらせながら口に運んでいる。それでも悲しいかな日本人の習性で、「美味しいデ～ス」と愛想が良い。おかげで２杯もお代わりさせられる始末（笑）長い時間を使って食べても話は尽きず、とうとう食後のデザートも食べ終わってしまった。予定していた時間はとっくに過ぎ、もういくら何でも帰らないと、という時間になって、ローズマリーが静かに言った。「あなたの部屋が無いのが気になってたの」「え？」「今のこの家に」「…」「Mayoが帰って来られない、って。でも、こんなにすてきな旦那様を見つけたんだから、もう必要ないわね」「今度は子供を連れてきっとまた帰ってくるから」「あらまぁ！そりゃ大変！もっと大きなところに引っ越さなきゃ！」みんなで笑い合いながら、誰からともなく私達を見送るために席を立った。ローズマリーは私達をホテルまで送ってくれる。私と旦那様はサラとトレーシーに長いお別れをして、車に乗り込んだ。前に別れたときとは違う切なさが私を襲ってくる。現実的に考えて、結婚後に私がまたカナダに戻ってこられる可能性はすごく低い。海外旅行なんてそんな簡単に行けるものではないし、もし行けたとしても近場で安いところになってしまうだろう。それをきっとカナダの私の家族達も感じているに違いない。特にローズマリーは。車の中でも静かに話し続ける彼女の横顔を見ながら、近付いてくる別れに、私はまた泣きそうになった。ホテルの前に車を停めて、ギュッと抱きしめてくれたローズマリーは、「またきっと帰ってくるのよ」と言ってくれた。そして、私が降りるとホテルに入って行くまでずっとそこにいて私達を見守ってくれていた。その時のガラス越しの彼女の顔が、今でも私の中に残っているローズマリーのイメージだ。やさしい笑顔。だけどどこか寂しそうで。結婚式の時の、母の表情のようだった。そして、私も母に対する気持ちに似たものを彼女に感じている。そういう人に出会えて良かった。言葉を越えて、分かりあえるという事を知って良かった。あれからもう随分たった今でも、ローズマリーとの交流は続いている。娘は毎年彼女にクリスマスカードを書き、プレゼントを贈る。最近、娘の行きたい所がディズニーランドから変わった。「バンクーバー。おばあちゃんに会いたい」私の夢は、娘の夢でもある。いつかきっと、実現させたい。（おわり）

October 26, 2005

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参観日のひとりごと

今日は参観日。娘の得意な算数だそうです。また張り切って手を上げるんだろうな～。もう立ち上がらんばかりに手をピーンと上げてものすごくアピールしているので、大抵早いうちに名前を呼んでもらえるんですが、普通一度あてられたら二度目は無い、と思うでしょうが、娘は決して諦めません。いつまでもアピールしっぱなし…。学ばんなぁ～…。ああいうのが「ウザイ」とか言われるんだろうな、きっと。同じ事をクラスの人気者がやると「ウザく」無いんだけど、何だか変わってる、あまり誰とも深く付き合おうとしない、あの子ってどうなの？と普段思われている娘が、こういう事すると、「ウザイ」となるんだろうな。でも、女の子って、どうしてどこに行くのも付いてきて欲しがるんだろうね～とか女の子ってどうして「○○ちゃんは私の親友なんやから喋らんといて！」なんて言うんだろうね～などの娘の疑問を聞いていると、私もやっぱり同じ事を同じ年頃に感じてたな、と思い出すんです。女の子特有のあのベタベタネチネチした感じが、私も大嫌いでした。だから、男の子と遊ぶ方が好きだったっけ。うん、分かる分かる、あなたのその気持ち。だから、好きなようにしていいよ。それが、あなたらしさなんだもん。いつか、あなたのその疑問をママじゃなく同級生の女の子に話せた時、それがあなたにとって初めて「親友」と呼べる人かもしれないね。きっと、その日はやって来るから。

October 20, 2005

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Vancouverに里帰り－４

カナディアンロッキー日帰りドライブの次の日、まだ辺りが真っ暗な時間にまたまたモーニングコールでたたき起こされ、ホテルをチェックアウトした私達は空港へと向かった。空港に着くころには空も少しは明るくなっていて、透き通った空がとても綺麗で、寝ぼけ眼のままコーヒーを啜りながらそれを眺めていた私は、だんだんと実感が湧いてきた。とうとうバンクーバーか…。ニヤニヤしてくるのを押さえきれずにいる私に、隣りの彼も気が付いた。「あんたは嬉しいやろうけど、俺はものすごい緊張するわ～」「え？」「ローズマリーさん」なんだ、知ってたのか、私の考えてること。私達はにわか英会話講座をしながら搭乗口に向かった。バンクーバー行きの飛行機はもうすぐ出発する。５年振りのバンクーバー。空港も、タクシーも、ダウンタウンも、みんなあの頃のまま。帰ってきたよ～！とタクシーの窓を開けて叫びたいほどだった。ロブソンストリートのお店もまだ開いてないような時間だったけど、とりあえず荷物を預けにホテルへ。今夜のお宿はWedgewood Hotel。バンクーバー美術館のすぐ近くにある。クラシックなインテリアが素敵なホテルだ。チェックインにはまだまだ早い時間だけど、用意が出来ているから、とすぐに部屋に案内してもらえた。早速ローズマリーに電話！前に住んでいたところから引越ししているので、最寄りのバス停までローズマリーが迎えに来てくれる事になった。バスの番号とバス停の名前、そしてダウンタウンからの所要時間を聞き、待ち合わせ時間を決めて電話を切った。「あぁ～、本当にMayoに会えるのね！」とローズマリーが大きな声を出したのが嬉しい。いつもお上品な彼女からは想像できない。約束の時間まで、私達はお土産を買いにイートンズ、ザ・ベイの２つのデパートに行くことにした。実は、お土産と言ってもこれは自分たち用。買ったばかりのベッド用のカバーリングを、全部バンクーバーで調達するつもりだったのだ。というのも、大きい事は良い事だ、とキングサイズのダブルベッドを買ってしまった私達は、日本でそのサイズに合うシーツ、布団カバーの値段を見てぶっ飛んでしまった。た、高いっ！そこで私は思いついた。カナダで全部買おう！売り場に行ってみると、サイズもデザインも豊富なカバーリングが山積み。そして、安い～！そんなに買うの？と心配げな旦那様をよそに、買いまくる私。おかげで今でもまだ家にはストックが…。（買いすぎ！）その後、山のような買い物袋を持ってそのまま郵便局へ行き、お安い船便で日本に送る。ちなみに、荷物が私達の手元に届いたのはそれから１ヶ月後だった。それまではベッドの下にお布団を敷いて寝ていた私達（笑）そんなこんなで時間はあっという間に過ぎてゆき、ローズマリーとの約束の時間が近付いてきた。私は５年振りにローズマリー達に会えるという興奮で、そして旦那様は初めて「外人さん」のお宅を訪問する、という緊張で、バスの中で私達２人はソワソワしていた。そして、そろそろかな、と窓の外を気にしていた私の目に、見覚えのある女性の姿が。あ…っ！「ローズマリー！」叫びながら、立ち上がった。バスはゆっくりとスピードを緩め、バス停で停車した。こちらに向かってゆっくりと近付いてくるローズマリー。あぁ、そういえば、手紙に最近足の調子が良くないって書いてあったっけ。私は走った。少し歳とった彼女が涙でうるんで良く見えない。立ち止まって両手を広げている彼女に抱きついた私は、もうこらえ切れずにエンエン泣いていた。「会いたかった、会いたかった」と言いながら。片手で私を抱きながら、ローズマリーもメガネの奥を手でぬぐっている。そして、私が結婚した人に向かって「バンクーバーへようこそ」と言った。（つづく）

October 19, 2005

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ＳＵＥ！

恐竜博で、娘がずっと楽しみにしていたスーに会ってきました。スーとは１９９０年にアメリカで発見されたティラノサウルスの化石です。発見者の女性の名前にちなんでスーと名付けられました。今回日本にやって来たのはもちろんレプリカですが、それでもその迫力に私達３人は圧倒されました。このスーに会うために、会場前には長蛇の列！私達が行った日で入場まで２時間待ちでした。入場してからも中は大混雑で、落ち着いて見られないほどの盛況ぶり！おまけに写真ＯＫなので、見物の列がなかなか進まないんですよね。それでも娘は色んな角度からつぶさに観察していました。何やらブツブツ言いながら、真剣な表情です。本当に恐竜が好きなんだな～と感心（笑）本物を見に、いつかシカゴのフィールド博物館に行きたい、と何度も言っていました。新しい恐竜の化石を発掘する、というあなたの夢が、いつか叶いますように。パパもママも応援してるよ～！

October 18, 2005

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どうしたもんでしょう…

ヒップホップダンスを習っているうちの娘。でも、ハッキリ言って、ダンスセンスはありません（キッパリ　笑）ただ、音楽に合わせて身体を動かしていることが好きなようで、それがストレス発散にもなっているようです。それが、今ストリートダンスが爆発的に流行していて特にキッズダンサーがものすごく増えているんです。娘が習い始めるときには子供対象のスタジオが本当に少なくて、探して探して、やっと車で２０分かかるところに１つだけ見つかった、という位だったのに、今は「キッズストリートダンススクール」の看板をあちこちで見掛けます。で、のんびり自分のペースで踊っていた娘の周辺にも異変が。とにかく、上手い子がドンドン増えてきて、もちろんあっという間に娘なんて置いていかれるのは当たり前なんですが、それよりもすごいのは母親の熱心さ。とにかく、いくつもいくつも違う教室でレッスンを受けさせ、家でも１日に何時間も踊らせてるそうです。最初このスクールに小学生は娘一人だったんですが、今キッズクラスの上にジュニアクラスが作られ、娘を含めて５人で練習しています。その娘以外の４人とそれぞれの母親が、それこそものすごい熱の入れようで、とにかく他の子に負けるな、と競争心むき出しなんです。本当はそういう環境の中でもっともっと上手くなるんだと思うんですが、そこで一人取り残されているのがうちの娘。だって、他の４親子の目指しているのはダンスコンテストにジャンジャン出て、賞を取って有名になる。出きればプロを目指したい…なんですから…。でも、娘にも、もちろん私にもそういう気は毛頭ありません。そんな状況で、恐ろしいことにもうすぐ発表会。その練習を見ていても、やっぱり一人のんびりモードの娘です。他のお母さん達は、この振りが完成したら、みんなでコンテストに出よう！と意気込んでいるのですが、そんな回りの４人とは意識が全く合わないので、娘はだんだん踊ること自体があまり楽しくなくなってきているようです。他のレッスンで覚えてきた振りを披露しあったりしている横で一人ポツンとしている事が多くなりました。あ、ポツンとしているのは私も同じ（笑）このままでは娘がみんなの足を引っ張ることになるかも…。今なら発表会の振りもまだ最初の方だし、辞めるなら早いうちに、とも思うんですが、でも、ダンス自体は辞めたくない、という娘。他の教室を探してもいいんですが、娘は今の先生が好きなんだそうです。習い事って、難しいですね…。う～ん、悩むっ！

October 14, 2005

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帰ってきたぁーーーーーー！

９月２２日付の日記に書いた、転勤族の旦那様を持つ友人から先週の金曜日に電話がありました。「帰ってきました！」ええーっ！なんで、なんで、なんでーっ！来春じゃなかったのぉ！いつも落ち着いている友人は、静かにこう言いました。「私のメールの書き方が悪かったのよ。ごめんなさいね」彼女からのメールを読み返してみると、「来春あたりかな、と期待していたんですが、まさかこんなに早く決まるとは思いませんでした。これからが大変です。」と書かれていました。完全に私の勘違いでしたぁー！すみません！（泣）でも、でも、嬉しい勘違いです。「じゃ、もう大阪なんですか？本当に、帰ってきちゃったんですか？」興奮して尋ねる私に、優しく笑う彼女。で、早速会う約束をしたのが今日。時間の関係で、ハイアットは諦め、ミナミでササッとランチしました。今日は食べるものよりも「話す」のがメインですから。会えなかった何年かの間に自分たちに起こった色々な出来事を順番に話していきながら、やっぱりこうして向かい合って直接語り合うのが一番だな、と実感しました。恋人でも、夫婦でも、親子でも、きっと同じ。もし、相手に心配させるのが嫌で話さずに隠していたとしても顔を見れば大体のことは分かるもの。顔の表情、声のトーン。その人のことを本当に大切に思っていたら、きっとその人の心の動きは感じられる、と思います。お互いに分かりあえる、と感じられる、そういう人がいてくれて良かった。そして、いつでも会える距離に帰ってきてくれて良かった。おかえりなさい

October 11, 2005

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