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テーマ:映画館で観た映画(8529)
カテゴリ:映画館で観た映画
凍える夜の街角 いつもの交差点。 泣きはらした目で いつまでも 見上げてる懐かしい部屋。 あそこへは二度と帰れない。 あの人はもう 新しい恋人と 暮らし始めている。 2人寄り添う幸せな影。 部屋の鍵は私の分身。 行き場を失くし 今、カフェの片隅にある ビンのなかでうずくまってる。 迎えなどこない。 元には戻れない。 全てわかっているのに いつまでもいつまでも まとわりつく 破れた恋の思い出たち。 ドアはいつも開いていた。 NYの小さなカフェ。 自身もまた 切ない想いを秘めたオーナー。 彼の焼く甘酸っぱいブルーベリー・パイは 心とおなかを優しく満たしてくた。 いくつもの夜を そこで過ごすうち 少しずつ感じ始めていた 新しい恋の予感。 まどろみの中 ちゃんと気づいていたの。 戸惑いながらくれた 触れてるだけのブルーベリーのキスを。 ある夜、 居心地のいい店を出て 突然エリザベスは旅に出た。 人を愛し信じることって 一体なんだろう。 回り道をしてみよう。 近くに見えていても 交差点はもう横切らない。 本当の恋にたどりつくために。 ポスターのキスする2人の横顔に魅せられて 観たい!と思った映画でした。 ウォン・カーウァイ監督が アメリカで撮った初めての映画。 彼のフィルターを通すと NYの街が無国籍の どこか見知らぬ異国の地に見えてくるから不思議♪ 特徴的なのは 俳優たちの大写しのショットと 静止画を繰り返すようなスローモーションの多様。 幻想的なところは、とてもウォン・カーウァイ的ですね。 「恋する惑星」を思いました。 心地よい音楽に抱かれながら 漂う不思議な浮遊感とともに 恋に破れた女の子の心の動きを 追いかけるロード・ムービー。 2人の距離が遠ざかるほどに 心が近くなっていく 一方通行の手紙の使い方には 心底、心惹かれました。 最初のうちは どうして、新しい恋の訪れを自覚していながら 突然旅に出てしまうのか、もったいない~というキモチでしたが(笑) エリザベスはなかなか賢いわ♪ ジュード・ロウに簡単に落ち着かないところが やっぱりすごい(え?) この携帯電話の普及した味気ない世の中にいて 何人の恋人たちが すんなりと連絡のとれない相手を思いやる 「本当の愛」の姿を知っているのか・・・ 逢えない距離と時間は時には必要♪ 心と心を かけがえのない深い絆で結びつけるから。 エリザベスがたどり着く街で 出会う人たちとのエピソードもよかった。 妻を愛しすぎた男と 自由が欲しかっただけの女の心のすれ違い。 デヴィッド・ストラザーンと レイチェル・ワイズが さすがの演技で泣かせてくれました。 人を信じないことを信条とする 若く美しい女ギャンブラーの強がりな表情。 ナタリー・ポートマンは最近特にいい♪ 光り輝いて見えます。 エリザベスじゃないけれど 人を愛し信じることって 一体なんだろう・・・と本当に思う♪ わかりやすくストンとハートに落ちるストーリーと 幻想的な映像美と心に素直に届く音楽。 それとやっぱりそこに落ち着きますが(笑) なんと言っても ノラ・ジョーンズとジュード・ロウの 横顔の美しさ!!! これは私はかなり好きな映画でした。 きっとまた繰り返し何度も観ると思います♪ 迷惑コメント追放運動に参加しています♪ 「千本の矢」サイトへはこちらからどうぞ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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