|
テーマ:カフェ話。(1936)
カテゴリ:cafe
わりと以前から行きたかったカフェが京都にいくつかあって、
今回はそのうちの2軒にお邪魔することができました。 自分のための覚書代わりに日記にしておきます。 カフェテラッツァ 銀閣寺から哲学の道を歩くと左手にあるカフェ。 春になったら桜がとても美しく咲いているのをぼーっと見られることが容易に予想ができる位置。 なぜ私がここのカフェに来てみたかったのか、というと、 このカフェが出来上がるまでの由来にあるのです。 私はそれほど沢山の本を読んでいるわけではないのでえらそうなことはいえないのですけれど、 谷崎潤一郎の日本語が好きなのです。 学生の頃、どっぷりとはまった時期があって、 その作品はもちろんですが、彼の波乱万丈な生き方にも興味があって、 いろいろな文献(というほどえらそうなものではないけど)を読んだりしていました。 で、その中に彼の義理の娘さんである渡辺千萬子さんとのストーリーがあることを知ったわけです。 二人のやりとりは実際に本になっています。 その内容は多分当時の私にはよくわかっていなかったはず…奥深いものがあった、とだけ記憶しています(もう一度読み返してみなきゃ!)。 その渡辺千萬子さんが元々オーナーだったのがこのカフェ。 今は違う方が経営されていて内装も全く違うそうですが、 この場所で温かい飲み物をいただきながらぼーっと考え事をしてみたいな、とずいぶん前から思っていたのでした。 ついでにいうと、この近くの法然院というお寺も好きなのです。 正直あまり明るいお寺ではなくて、物思いにふけりたいときにぴったり!という雰囲気なのですが、 ずいぶん前に自分に自信がなくてこれからどうしたらいいだろう?と思っていたときに、 このお寺でいろんなことを1人考えて1人で結論を見出したことを思い出すんです。 私にとって、結構転機になったお寺かも。 というわけで、このカフェのあたりの雰囲気も気になっていて、 カフェの由来も気になっていて、 ようやく今回訪れることができた、というわけです。 ちなみにカフェの中はこんな感じ。 別にどうってことないカフェ(失礼!)なのですが、 ちょっと思い入れがあっただけに満足でした。 もうちょっと、谷崎潤一郎の面影?っぽいものがあると入り込めた気もするなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.15 19:43:00
コメント(0) | コメントを書く |