プリトヴィッチェ(Plitvice)湖群国立公園には、ザダール(Zader)からのオプショナルツアーに参加していきました。往復のバス代、昼食のお弁当代、公園入場料、ガイド代を含めて一人80ユーロ(1万3000円ほど)。一番楽しみにしていた観光地です。
バスで、2時間強の距離。Zaderは快晴で暑かったのですが、内陸に入るにつれ、雲が多くなり、公園内は肌寒かったです、薄着で行ってしまい、大失敗。
はじめ、ミニバスで中ほどまで行き、徒歩で5kmほど遊歩道を歩きました。最後に船で一番大きな湖を渡りました。
ここには、16の湖とその間を流れる92の滝があります。最も標高の高い湖は639m、一番低い湖は標高150mで、その標高差の間に湖と滝が連なっています。本当に湖の色が緑(エメラルドグリーン)で透明で、美しかったです。魚もいっぱい見えました。クロアチアに来たからには、ここをはずしてはいけない、というほど人気スポットです。
でも、義父母は、「これなら、中国四川省の九塞溝(日本読み:きゅうさいこう)のほうがきれいだわ!」と言い捨ててました・・・。5年ほど前に、義父母とバルト海のリューゲン島というドイツのリゾート地に行ったときも、そこのビーチを見て、義父母は、「深?のビーチとかわらないわね。」という興ざめな発言をしたことを思い出しました。
義姉夫妻は、「たしかに、ここは九塞溝と似ているわね。でも、九塞溝のほうが、スケールが大きくて、観光地としては整備されているわよ。ここは、上からでも下からでも歩くことができるから、細い遊歩道ですれ違いにならないといけないけど、あそこは、必ず上から下へと歩くようになっていて、向こうから来る人とぶつかると言うことがないのよ。」と言ってました。
こういうヨーロッパの景色を、「日本のどこそこに似ている」とか「中国のあそこと同じようだ。」と言われると、なんか、とってもがっかりしてしまうのは私だけ?
ここは1979年に世界自然遺産にも指定されています。 1991年に勃発した内戦で、クロアチアの初の死者が出たのが、この公園内だったのだそうです。1991年から1995年まで、セルビアに占領されていたそうです。でも、今は、戦禍を思わせるものは何も残っていなくて、きれいに整備されています。
内陸にあるので、海岸地域から行くのはちょっと遠いですが、行く価値は大いにあります。夏でも涼しくて(冬は零下まで下がるそうです)、上着を持っていくことをお勧めします。乳母車を押している人もいたけど、やめたほうがいいかも・・。夏は、1日平均4000人も訪れる、と3年前のガイドブックに書いてありました。私が訪れたのは5月中旬で、あまり天気のいい日ではなかったのですが、それでも、たくさんの人がいました。日本人観光客もたくさん見かけました。
ここでは、水遊びや遊泳は禁止なので、サンダルや水着を持っていく必要はありません。滑りやすいところもあるので、履き慣れた靴で行くことをお勧めします。
入園料は、大人95クーナでした。
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