|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ・ドイツ語・ドイツ人
北島選手の金メダル・・やっぱりテレビ観戦できなかった。 ドイツとオーストリアのいわばNHKのようなチャンネルを見ることができるのだが、どちらももちろん自国選手が中心の構成。ニュースでも、当然のことながら日本人のとった金メダルのことなんて放映してくれない。あー、日本のスポーツニュースが見たいなー。 昨日は、賢浩は、地元の「チェス同好会」の主催する子供用イベントに参加した。惠子の分も申し込んで置いたのだが、本人が行きたくないというので、賢浩だけ参加。(惠子は、あまりチェスが得意ではないので、負けるのがイヤだったのだと思う) 「2回勝ったんだよー。」と家に帰ってくるなり、開口一番で報告してくれた。 「何回、ゲームをしたの?」と聞いたら、「わからない。」との返事。つまり、たくさんゲームをしたうち、2回だけ勝ったということなのだが、1歳年下の子と、18歳の人に勝ち、特に、18歳の人に勝ったことがすごくうれしかったようだ。たぶん、18歳の人は、本気でやったわけではなく、賢浩に花を持たせてくれたのだと思う。大人だなー。でも、賢浩は、”僕は、18歳に勝った!”とそればかり。どのようなゲーム展開だったかを何度も話して聞かせてくれる。無邪気でかわいい奴である。 ところで、今まで、私の嫌いなドイツの会社は、断トツ、「ドイツテレコム」であった。しかし、しばらく前に、他の会社に切り替え、今は、ドイツテレコムとは一切かかわりなし。最近、ドイツテレコムのCMがお気に入りで、むしろ、高感度アップ。(また、お世話になりたいとは思わないけど・・) テレコムのCMで流れているのは、イギリスのテレビ番組「Britain’s Got Talent」の予選。ちょっと太めで、歯並びも悪く、見た目が冴えない30代の男性が、舞台上。審査員の一人が、意地悪い感じで、「あなたは今日、何でここに来たの?」と聞く。ド緊張している男性は、「オペラを歌います。」と言う。すると、審査員たちは、「冗談は顔だけにしろ!」という感じの表情をする。しかし、一旦、彼が歌いだすと、審査員たちは、わが耳を疑うような顔つきになり、観客も雷に打たれたようなショックを受ける。テレコムのCMでは、この男性の歌っている様子を、携帯でみたり、パソコンで見たり・・といろいろな人が、いろいろな場所で、いろいろなツールで見ている・・という設定になっている。そして男性は、トウトウと歌い上げ、感動のあまり、涙ぐむ人もでてくるほどで、大喝采を受ける・・・というストーリー。これは、実際にあった話で、この予選の模様は、YouTubeでも流れ、5000万回以上、クリックされたそうだ。(YouTubeは、こちら) この男性は、Poul Pottsさん。今では、「One Chence」というCDまで出しているそうだ。歯も矯正したらしい。彼のことが、「時給8ユーロ(1300円ぐらい)の元携帯電話販売員が、ドイツの巨大電話会社の広告塔になった。」と、雑誌に取り上げられていた。 彼は、オペラ歌手になりたいという夢が捨てきれず、8年前(30歳の時)に、イタリアに語学と歌の勉強で留学をしている。しかし、ここですべて貯金を使い果たし、その後、病気やバイクの事故など、不幸に見舞われ、4年間ほど、歌うことができなかった時期があったそうだ。去年、いわゆるイギリス版「スター誕生」に応募し、その後は、とんとん拍子・・というシンデレラストーリーになる。 彼の場合、夢の実現のために自己投資を続けてきたからこそ、つかめた幸運で、何もしないで、向こうから幸運が転がってきたわけではない。夢はしっかり持って追いかけないと、叶わないものなのだなーとシミジミ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|