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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2008年10月06日
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テーマ:海外生活(7774)
今日から、ドイツ語コースが始まった。正式には、「Integrationskurs」という。難民・移民局が管轄していて、ここ2-3年前から始まったらしい。長くドイツに住んでいるのに、一向にドイツに馴染もうとしない人たちも多いので、ドイツ社会に溶け込んでもらうための政策の一環(だと私は理解している)。

費用は、1コマ(45分)1ユーロ。教科書は1-6まであって、1冊に付き、100コマ、計600コマ、プラス、45コマのオリエンテーションの時間がある。しかし、教科書も4以降になるとかなり難しく、1冊を100コマでは終わらせることが難しいので、計900コマになるかもしれない、と言われた。
一緒のクラスに日本人がいるのだが、彼女は、1年前にドイツに来た時、外国人局で、「2年以内に語学学校に通うように。」と言われたそうだ。私の時は、そんなこと言われなかったし、「Integrationskurs」もなかった。

このコースは政府が援助しているので、100コマ100ユーロで、格安なのだが、対象外の人が受講する場合は、2.5倍の料金を払わないといけない。逆に、失業保険や生活保護を受給している人は、無料になる。

私の場合、ドイツに来て9年もたつし、すでに「無期限滞在許可」も持っているので、「対象外」だったようだが、夫に移民局宛の手紙を書いてもらい、許可を得た。

毎日8時15分から11時30分まで。受講者が増えたので、場所が変わり、普段は音楽学校として使われている建物になった。私たちが勉強する教室は、惠子がバイオリンを習っている教室。ニコちゃん預かってもらう託児所は、賢浩がトランペットを習っている教室だった。そのため、机や椅子をいちいち出したり片付けたりしなくてはいけないのが面倒くさい。

今日は、初日。ニコちゃんにとって、家族が誰もいない場所で過ごすのは、初めての経験。でも、お部屋において、バイバイ、とそのまま出てきた。

1階が託児所で、私たちは2階で勉強していたのだが、1時間ぐらいして、1人のトルコ人の若いお母さんが呼ばれ、「あなたの子供が泣き止まなくて、どうしようもない。」と言われていた。彼女は、子供の所に行き、あやしていたようだが、それでは、何のためにここに来ているのかわからない。でも、その子(2歳児かな?)はママからちょっとでも離れると大泣き。最後には、彼女は子供を膝に乗せて授業を受けていた。しかし、やはりちょっとぐずったりして、先生も気が散ってしまったようだ。それで、帰る時、彼女に、「明日からどうしますか?家でよく考えてみてくださいね。」と言っていた。せっかく託児所付きなのに、かわいそう。明日は我が身かもしれないのだから、他人事ではない。

今日は、初日だし、さすがに、教科書1は簡単で、ちょっと退屈なぐらいだった。1から参加するのは、時間とお金の無駄かも・・という気もするが、コースにでも通わなければ、普段の私は、ドイツ語に接する時間がとても少ない。日本人のお友達もいるし、託児所付きだし、当面は予習復習しなくても簡単に授業についていけると思うので、通わないより通った方がいいに決まっている。

授業が終わって、ニコちゃんを迎えにいったら、ちょっとグズグズしていた。でも、おおかた機嫌よく遊んでいたようだ。子供は4人(保母さんは2人!)で、ニコちゃん以外は、みんなトルコ人だった。夫は、託児所で、ニコちゃんはトルコ語を覚えそうだねーなんていってたけど、本当にそうなるかも・・・。トルコ人のお母さんたちは、ケーキとかたくさんの差し入れを持って来てくれたそうで、ニコちゃんもたくさん頂いたそうだ。彼は食べ物があれば機嫌がいいからねー。
3時間以上託児所で過ごしたニコちゃんは、相当エネルギーを使ったようで、帰り道の途中で寝てしまった。

今日は、参加者が20人いたのだが、欠席者も3人いて、合計23人の大クラス。トルコ人が半分を占めており、みんな揃いも揃ってスカーフをかぶっているので、ちょっと怖いぐらい。そのほか、イタリア人3人、ロシア人2人、ポーランド人2人、ベラルーシ人1人、カザフスタン人1人、レバノン人1人、そして、日本人2人!!先生は、ロシア系ドイツ人というか、ドイツ系ロシア人というか、ものすごいロシア語なまりの強い発音だった。先生は、とてもゆっくりはっきり話してくれるから、言っていることをよく理解できるのだけど、強烈なアクセントで、2-3度きかないと、わからない時もある。
もう1人の日本人のお友達は、以前、イブニングコースにも通っていたのだが、その時も先生は、チェコ出身だったと言っていた。私が最初にドイツに来て、ドイツ語コースに通った時は、先生は、インドネシア人だった。もちろん、教えているぐらいだから、その人たちのドイツ語はネイティブに引けを取らない。たぶん、これがプライベートの語学学校やゲーテインスティテュートのようなところでは、状況が違うのだと思う。
このコースには、日本人がいるから、とてもうれしい。アジア人がもっといてくれたらもっとうれしかったのに・・。これから、8ヶ月ぐらいの長丁場になる予定。いろいろな人と仲良くやっていけたらいいなー。





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最終更新日  2008年10月06日 20時50分09秒
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