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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2010年03月16日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:老人介護士への道
15日から21日までの1週間、老人ホームで実習させてもらえることになった。
昨日は、その1日目。

先日、院長と面談した時、「3月15日 1時15分 Wohnbereich2(居住区域2)」と書いたメモを渡された。院長は、かなり若い人で、シャロン・ストーン似の知的美人であった。ビジネスライクで、無駄口はたたかない、といった感じ。ちょっと冷たい印象を受けたので、ものすごく緊張してしまった。だから、「Wohnbereich2ってどこですか?」と聞くのを忘れてしまった。

老人ホームは、自宅から徒歩5分。1時過ぎに家を出ても十分間に合う。受付けで、どこに行けばいいか聞こうとしたら、受付には誰もおらず、事務所のドアに鍵がかかっていた。それで、勝手に中に入って誰かに聞こうとしたのだけど、だーれもいない。しかたないので、適当に見当をつけ、3階(ドイツでは2階という)にあがり、直接ナースステーションのようなところに行ってみた。
ここまで来るのに、誰にも会わなかった。これでは不審者も簡単に侵入できてしまう。セキュリティーは大丈夫なのか?と心配になった。

ナースステーションには、4-5人の女性がいた。
「今日から実習させていただくことになりました。」といったら、「あら、そうなの」という感じだった。しょっちゅう実習生が来るみたいで、扱いには慣れているようだった。

「とりあえず、向こうの更衣室で着替えて。」と言われた。
服は、必ずしも白衣である必要はないが、白っぽいTシャツが望ましく、靴は、底が滑らないものにするように、と院長にあらかじめ言われていた。
それで、スニーカーに履き替え(今日は、雪だったので、ブーツで来た)、上着を脱いで、半そでのTシャツ姿になった。

ナースステーションでは、「とりあえず、座っていて・・」と言われた。年配の方に、「ここでは、みんな「Du」(親しい間柄の2人称)を使うのよ。」と言われた。みんな、ファーストネームで呼び合っていた。ドイツでは、親しくなると「Du」で呼び合うが、初対面の大人は「Sie」が普通。私の場合、親しいドイツ人が少ないので、子供の友達の親とも、だいたいは「Sie」を使っている。いきなり、知らない人、それも「大先輩」相手に「Du」で会話をしろ、と言われても、戸惑う。ついつい、「Sie」を使ってしまい、「Duでいいのよ。」と何度も注意された。

早番の人は6時半から1時半の勤務らしく、ほとんどの人が「それじゃ、お先に・・」と帰ってしまった。残ったのは、私と若い女性だけ。彼女は、引継ぎ当番で、遅番の人が1時半に来るので、2時までの勤務だと言った。

彼女は、バイエルン州の出身で、地元で4年間働いた後、こちらに来て、2年目。「どうして、こんな田舎に来たんですか?」と聞いたら、「Liebe(愛)」と言われた。ボーイフレンドが軍隊にはいっていて、こちらのほうに勤務になったそうだ。

彼女は、「遅番でよかったわね。朝は、起床、着替え、トイレ、身体の手入れ、食事、入浴、とほんと、息つく暇もないのよ。遅番の方が、いろいろとゆっくり覚えられるわよ。」と言った。

その後、遅番の人が2人出勤してきた。早番の彼女は、その2人に対し、入居者(?)一人一人のカルテを見ながら、健康状態など留意する点を伝えていった。
30分後にもう一人の遅番が出勤してきた。

私は1時15分にきたのだけど、1時間ほど何もすることがなく、座ったまんまだった。専門知識が求められることはできないので、初日は、例えば、食事の仕度とか、テーブルセッティングとか、部屋の掃除とか、雑用係りを命じられるのかと思っていた。しかし、そういう雑用をする人は、別にいた。私は、あくまでも、「介護士」の実習に来ているので、そういうことは期待されていないようだった。

遅番として3階で働いていたのは、3人の介護士と食事等の仕度をする人の計4人(プラス、私)だった。

1時から2時過ぎまでは、お年寄り達のお昼寝タイムみたいで、静かだった。時々、ナースコールのようなブザーが鳴り、介護士が様子を見に行く程度。

私はしばらく手持ち無沙汰にしていたが、ようやく介護士Aさんが、「じゃあ、私についてきて・・」と言ってくれた。居住区域2の入居者は、半数は、一人では動けない人たちだった。2人部屋が多かったが、現在入院中の人も多いらしく、片方のベットが開いている部屋が多かった。3人の介護士は、それぞれ受け持ちが割り当てられ、その受け持ちは一人で担当する。だいたい、一人6部屋7-10人程度かな。

3時からコーヒータイムなので、寝たきりの人以外はベットから起こして、トイレに連れて行く。私は、実習生として、どうやってトイレ介助するのか見る必要があるのだろうけど、見ていいのかどうか葛藤があった。いくら介助が必要でも、第3者にトイレを見られるのは、いやなのではないのか?と躊躇する気持ちが強かった。そう思うこと自体が間違っているのかな?
居住区域2の入居者は、ほとんどオムツをつけている。そのほか、膀胱から管で直接尿を外に排出する袋をぶら下げている人も多かった。

Aさんは、2年前に私が行こうとしてる学校を卒業したそうだ。現在41歳で3人の子持ちだ、と言った。Aさんは、ここで勤め始めて3ヶ月だそうだが、すでにベテランのようであった。しかし、何の資格もない私にどこまで手伝いをさせていいのかわかないようで、結局私はAさんが手際よく介護するのを脇で見ているだけだった。

この老人ホームは、5角形の底辺をとったような形をしていて、3つの角にそれぞれ、テーブルがおいてあり、そこで食事をしたり、テレビを見たりできる。(テレビは各部屋にも付いている)

月曜日のコーヒータイムは、ワッフルだった。係りの人がその場で焼いて、みんなに配る。しかし、流動食しかのどに通らない人もいるので、ムースのようなデザートも用意されていた。テーブルに来る人は、自分ひとりで食べられる人が多いが、エプロンをつけてあげたり、コーヒーをついであげたり、カップが上手にもてない人には、コーヒーをコップに注いで、ストローで飲ませる。寝たきりの人には食べさせてあげる。コーヒーなどは、乳児が使うような「マグマグ」にいれ飲ませてあげる。

その後、部屋に帰りたいと言う人は、連れ帰り、残りの人は、そのままテーブルに座ったまま。お互いに、歓談するというわけでもなく、静かにじっと座っているだけ・・・・。
4時前なのに、就寝する人もいたので、仕度をしてあげる。

4時から4時半は職員の休憩時間のようで、私たち5人も部屋で残りのワッフルとコーヒーをいただいた。その間も、ナースコースがひっきりなしだったのだが、みんさん動じる様子がなく、ゆっくりコーヒーを飲んでいたのでびっくりした。

休憩後から、介護士Bさんにつくことになったのだが、Bさんはこのホームに勤めてすでに6年のベテラン。いろいろなことを教えてくれ、実際にやらせてもくれた。

8時には、みなさんの食事も終わり、着替えもさせ、就寝準備が終わった。その後は、Bさんは、個人個人のカルテに記入していく作業があったが、私はもうかえってよい、と言われた。

家に帰って、食事をしてシャワーを浴びたら、バタンキュー。私はみていただけなのに、それでもくたくたになった。プライベートでも介護をしたことがなく、私にとっては、驚くことばかりであったが、楽しかった。いい人たちばかりだし、ここで働けるようになったらいいなーと思った。あと6日間、頑張りたい。






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最終更新日  2010年03月16日 17時07分24秒
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