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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ・ドイツ語・ドイツ人
今度の日曜日が母の日なので、現在幼稚園では、朝からどの子もプレゼント用の工作をしている。だから、先生も忙しくて、ニコちゃんだけにかまっているわけには行かない。
昨日は、朝は先生が一人しかおらず、ニコちゃんに挨拶するだけで、そのまま作業を続行していたので、ニコちゃんは、どうしていいのかわからず、教室の真ん中に立ちすくんでいた。 今日は、先生が2人いたが、やはり机に座って子供たちの工作の手伝いをしていた。ニコちゃんは、一人の先生のところにいって、手を差し出した。朝幼稚園に行ったら、先生と握手をしなくてはいけない・・・と身体に刷り込まれているようだ。しかし、ニコちゃんは、あさっての方角をむいたまま、先生に手だけ差し出す。そこで、先生が、「私の目を見て、挨拶して」と注意した。でも、ニコちゃんには先生が何を言っているのか全くわからないようであった。 「もう一人の先生にも挨拶してね。」と言われていた。もう一人の先生は、離れた机で作業をしていたのだが、通路が狭かったので、「そっちからこないで、向こうから回ってきて。」とニコちゃんに指示した。でも、ニコちゃんにはその指示が理解できないので、石のように固まってしまっていた。 ニコちゃん、幼稚園でどうやって過ごしているのだろうか?と心配になった。 私が3月に老人ホームで1週間研修をした時、タイ人の研修生に会った。彼女は、すでに職業訓練を終え、筆記試験も終えたそうだ。あとは、資格を取るために、6週間ほどの研修が必要なので、ここにお世話になっている、と話していた。その研修が今日で終わりなのだそうだ。研修が終わると、その研修についての口頭試験があるとのこと。 私が研修中は、彼女は、台所の仕事をしていた。彼女は早番、私は遅番だったので、殆ど話す暇はなかった。彼女は、私の仲良しの日本人の友達の友達。友達を通じて彼女の情報を断片的に聞くのだが、彼女の資格が一体何なのかよくわからない。友人によると、彼女は台所で4週間働いた後、本人の希望で、介護の仕事をまわしてもらったそうだ。私と違って、彼女はすでに、介護の勉強をしていたのだから、当然だと思う。 しかし、老人ホーム側から、「職の空きがないから雇えない。」と言われたそうだ。それは、研修の前から言われていたことらしいが、結局、6週間、まるまるただ働きなのだなー。それも、2週間に1度は週末も仕事で、5(日間)勤-2休ー12勤-2休ー5勤-2休ー12勤 という勤務体制だったらしい。 介護職は、不足しており、資格があれば職が簡単に見つかる、というのは、必ずしも真実とはいえないようだ。 私も先輩介護士から、Ausbildung(職業訓練)を受けたがる人は多いから、かならずしも実習先が見つかるとは限らないよ、といわれたことがある。老人ホームには、すでに2度メールで、2度目の研修をお願いしたのだが、返事はなしのつぶて。先週思い切って電話をしたら、責任者は現在研修中で、来週まで来ない、と言われた。なんだか、嫌われているのかな?と弱気になる。 ところで、最近の大きなニュースは、連日ギリシャ問題。ギリシャ支援の話を聞くと、「アリとキリギリス」の話を思い出す。 「融資したお金をギリシャが将来的に返済すると思うか?」と言う質問に、殆どのドイツ人が、「思わない」と答えている。 ギリシャは、ドイツよりも年金をもらい始める時期が早いし、年金の割合も高い。また、年金受給者が亡くなった場合、独身の娘が引き続きその年金を受け取ることができるそうだ。ギリシャは、袖の下が多く、ほとんどコネの社会だし、税金をまともに払っている人は少ない、とか、定刻に出勤する人には特別手当が出るとか、まあ、そんな、ドイツ人にしたら、「ふざけるな!」という情報がいっぱい流れている。 緊縮財政に反対してストやデモが行われているので、今年は、例年に比べドイツから、ギリシャに旅行を計画する人は激減しているらしい。 観光立国なのに、こんな状況で、どうやって収入を上げていくのだろう? やっぱり私も、ギリシャに貸したお金は返ってこないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月04日 17時13分27秒
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