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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2010年05月18日
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カテゴリ:ヴァイオリン
今日の夕方、恵子のバイオリンのクラスの発表会がいつもの教室で行われた。
今 教えていただいている先生は、ご主人がベルリンに1月に転勤されたので、7月でやめて、ベルリンに引っ越すことに決まっている。だから、この先生のもとで行われる最後の発表会。先生は、わが町だけではなく、3箇所で教えているので、生徒さんがたくさんいるのだが、わが町の生徒は、6人だけ。だから、クラス発表会もごくこじんまりしている。

まずは、バイオリン暦2年目の5-6歳児が、先生との2重奏。短い曲を2曲弾いた。
次に、5年生の男の子。彼は、白ワイシャツにネクタイまでしていた。演奏したのは、Mozartの「Wiener Sonatine C-Dur, Allegro brillante-Menuetto」。伴奏は、彼の2-3歳上のお姉さんだった。素敵だなーと思った。恵子と賢浩がこんな風に一緒に演奏するなんて、ちょっと想像できない。うらやましく思いながら聴いた。

次に、年齢的には恵子とあまり変わらない女の子が2人。小さい子がつっかえるのは愛嬌があるけど、ある程度の年齢になると、やっぱりそれなりに弾かないと、いくら子供の習い事で、小さな発表会とはいえ、聴くほうもつらいなーと感じた。
2人のうちの一人には、ニコちゃんぐらいの年齢の妹がいた。この妹ちゃんが、うろちょろして、机の上にあった残りのプログラムを床にばら撒き、ぐちゃぐちゃにし始めたり、やりたい放題。ところが、ママは、お姉ちゃんの演奏をビデオにとるのに忙しく、妹ちゃんを野放し。私だったら、泣く泣く録画をやめて、妹ちゃんを抱きかかえるなりするのに・・と思った。

とまあ、こんな風に、私が偉そうにいえるのは、今日のニコちゃんの態度がパーフェクトだったから。イスに一人で座って、静かにしていた。私語は一言もしなかった。イスから立ち上がることも、おやつをねだることもなかった。あまりに行儀がいいので、びっくりした。これは、幼稚園生活のおかげなのだろうか??

恵子の演奏の番になった。前回は、ニコちゃんが恵子と一緒に自分も舞台に出て行こうとしたりして、私は、恵子の演奏を聴くどころではなかった。
しかし、今回は、ニコちゃんがおとなしく座っているので、ゆっくり聴くことができた。恵子が演奏したのは、Telemannの「Fantasie fuer Violine solo Es-Dur、Dolce-Allegro-Largo-Presto」。
演奏の前に先生が、「この曲は、伴奏なしで、バイオリンだけで、いろいろな音色を出すかなり難しい曲です。」と紹介した。
恵子の前に演奏した2人がお世辞にも上手と言えなかったので、余計恵子のうまさが際立った。親ばか丸出しだけど、本当に上手だった。長い曲ではあったけど、もっと聴いていたいと思うほどだった。恵子が弾き始めると、水を打ったように、客席が静かになった。そして、演奏が終わると、すごい拍手だった。
こんなに上手になったのか・・びっくりした。

恵子といい、ニコちゃんといい、今日の子供たちは、花丸二重丸だった・・・とべた褒めしたら、賢浩が、「僕は?」と聴いた。うーん、褒めるところがないなー。

賢浩は、土曜日に誕生会をするので、友達に昨日招待状を渡した。土曜日から2週間のホリデーに入るので、旅行に行く子もいるかな?と心配したが、こられないといってきたのは一人だった。その子は、休み中に「本当のお父さん」の所に行くのだそうだ。離婚した場合、たいがい子供は母親側につくが、休みは実父と過ごすというのは、ドイツではよくあるパターン。賢浩のクラスにも、そういう子が何人かいるらしい。
また、今年初めて招待する子もいる。賢浩いわく、彼が現在、一番の親友だそうだ。彼はトルコ人で、イスラム教徒。だから、豚肉が食べられない。豚のゼラチンが使われている「グミ」も食べられないのだそうだ。うちに、2度ほど遊びに来てくれたことがあるが、いつもお菓子を持参してくる。グミは、ドイツでは子供が喜ぶ定番のお菓子。なんだか、どんなものを用意していいのか、考えてしまう。
「XX君は、呼ばないの?」ときいたら、「もうそんなに仲良くないから・・・」という返事。去年まで、僕の親友と言っていたのに・・・・。
私は、来てくれる子は誰でも歓迎。土曜日は晴れてくれるとうれしいな。





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最終更新日  2010年05月19日 04時51分50秒
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