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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:老人介護士への道
はっきりしない天気が続く。明日は、賢浩の誕生会をするので、雨だけは降らないで欲しい。ガーデンパーティーとミニゴルフに連れて行く予定でいるからだ。
月曜日に5人のクラスメートに招待状を渡したのだけど、そのうち一人は欠席。そしたら、別のクラスメートが、「僕はその日いけるからね。」と自己推薦してきたそうだ。それで、その子にも招待状を渡した。昨日になって、また別の子から「僕も行きたいのだけど、行っていい?」と聞かれたらしい。それで、今日、招待状を渡したのだけど、事情を知らなかったら、おうちの人は、「明日の誕生日の招待状を今日渡すの?」とびっくりすると思う。賢浩もたまに、びっくりするようなショートノーティスの招待状をもらってくるけど、それって、これと同じで、自分から催促して無理やり招待させていたのかもしれない。冷や汗~ 自己推薦してくるのは、ミニゴルフに行くよーと賢浩が触れ回っているからのようだ。しかし、それはあくまでも予定であって、まだプログラムも考えていないし、そもそもミニゴルフ場がオープンしているのかも確かめていない。でも、子供たちの間では、盛り上がっているようで、これで明日雨だったり、ミニゴルフ場が開いてなかったら、しゃれにならない。 昨日、同じ町に住むタイ人のJさんの家にお邪魔した。Jさんは私と仲良しの日本人の友達の友達で、Jさんも私と同じ老人ホームで7週間実習したので、いろいろ話が聞きたかったので、紹介してもらった。 Jさんは、だんなさんと2人っきりの生活ということもあるが、おうちの中がすごくきれいに片付いているので、感動した。隅々までぴかぴかで、掃除が行き届いている。私は、自分の生活が恥ずかしくなった。 Jさんに、面接のことをちょっと相談した。面接では、自分の長所や短所を3つあげろ、と質問されることが多いらしい。私の短所は、もちろん、ドイツ語能力。そして、優柔不断、悲観的。Jさんは、「絶対、ドイツ語能力が短所なんて言ってはいけない。」と言った。でも、話せばすぐにわかること。隠せることではない。それでも、面接であえて短所として言うべきではない、とアドバイスされた。私としては、3年間の職業訓練期間に向上させることができると思う、と付け足せば問題はないと思ったのだけど、ドイツでは、自分に自信のない人は、即はじかれるから、絶対言うな、というのが彼女の意見。 彼女は、英語も堪能だし、日本語もできる。私はドイツ語で話す努力はしているのだけど、つっかえたら、すぐに英語に切り変えても理解してもらえるので、ものすごくコミュニケーションがとりやすくて、話が弾んだ。 彼女は、私と違い、すでに学校で基本事項を学んでから、資格を取るために実地訓練が必要だったので7週間研修した。最初は、院長から、「あなたのドイツ語能力から見て、介護の仕事は難しいと思う。だから、キッチンの手伝いをしてください。」と言われたそうだ。しかし、せっかく理論を習ったのに、実践できないのは残念だし、彼女の場合、実習の後に、口頭試験を受ける必要があったので、4週間目に介護の仕事をさせて欲しい、と頼んだそうだ。それで、最後の3週間は介護の仕事をしたけど、すごく楽しかった。といっていた。 彼女は、ご主人がドイツ人だし、私より、ぜんぜん流暢なドイツ語。その彼女さえ、「あなたのドイツ語では、ちょっと・・」と言われていたなんて、ショック。 私たちが実習させてもらった階は、どちらかというと、重度な介護が必要な人が多かった。その中で、いつもいつも「私をベットに連れて行って!」と叫んでいるご老人がいた。 Jさんから、昨日、その背景を聞いてびっくりした。 「ベットに・・・」といつも叫んでいるBさんは、第2次世界大戦中、収容所のようなところに入れられていたそうだ。劣悪な環境で、狭い部屋にたくさんの人が押し込められ、部屋の中には、ベットが一つ。残りの人は、床で寝なくてはいけなかったそうだ。Bさんは、現在85歳というから、その当時は15-20歳ぐらいだったのだろう。いつも「ベットへ・・・・」と叫ぶのは、その当時の記憶が鮮明に残っていて、とにかく、ベットを確保しなくては・・という思いが強く、現在そういう行動を無意識にとってしまっているのではないか、という話だ。 また、いつもうつらうつらしているSさんの話も衝撃的だった。彼は、何を話しかけてもあまり反応がない人だった。 セラピーの一環で、午前中、専門家が来るそうだ。あるとき、専門家が、ちょっと大きめのお人形を持ってきて、Sさんに抱っこするように指示したそうだ。すると、Sさんは、人形を抱っこしながら、泣き始めたそうだ。生後6ヶ月でお子さんを失くしたことを思い出したらしい。 なんだか、深いなー。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月21日 16時46分34秒
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