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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2012年09月16日
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カテゴリ:家族
今日、義父母が香港に帰っていった。そして、夫と恵子も 保護者会が午後2時からあったので、今日はいつもより早く家を出た。我が家の人口が7人からいっきに3人になった。
今週末は、本当にバタバタしていて、今日までが締め切りだった「HMUN」への出欠の返事を恵子に持たすのを忘れてしまっていた。学校から督促のメールが来て気づいた。
恵子の学校は、親への手紙が、すべてメールで送られてくる。たぶん、全校一斉送信なので、学年的に関係ない手紙も多く、どれが必要なのかよくわからない。

1週間前に送られてきたメールは、タイトルが「HMUN」だった。送り主は、全然知らない人で、最初はスパムメールかと思った。だから添付資料を開かずに削除しようとしたのだが、よくメールアドレスを見ると恵子の学校名が入っていたので、恐る恐る開いてみた。
「HMUN」というのは、ハーバード模擬国連 と日本では訳されているようだ。来年の1月末から2月頭にボストンで大会が開かれるとのことで、毎年、恵子の学校では、11年生が参加している。参加は任意で、その出欠の知らせを今日までに提出になっていたが、すっかり忘れていた。滞在は、4-5日間だが、費用が12万円ぐらいかかる。恵子は、来年の6月にTSA(技術クラブ)の大会に出場する気でおり、それがフロリダで開かれる。半年間に2回もアメリカに行くのはお金がかかりすぎるので、HMUNには参加しなくてもいい、というのが恵子の考えだった。今回のプログラムの中には、ハーバード模擬国連に参加するほか、MITやハーバード大学を訪問し、恵子たちの学校のOBとお話をするチャンスもあるそうだ。私は、恵子が、そういう一流大学を見学するチャンスを持つことは、すごく意味があることのように思う。その反面、やはり、お金がかかりすぎる。夫は、お金がかかっても行かせたらいい、という考え。私も本人がどうしても行きたいというなら反対はしない。でも、本人が遠慮して、「いいよ、フロリダに行くから・・・」という姿勢なのだ。いまひとつ強く希望しないのは、私も恵子も、模擬国連が何をする場所なのかよく理解していない、ということもある。たぶん、恵子は、そういう政治的ディベートには余り興味がないのではないかと思う。迷うところだ。

2日前に来たメールの一つは、州のアンケート調査に回答してください、という内容だった。たぶん、わが州(BW州)の学校に通う生徒全員が対象なのだろう。賢浩も新学期が始まった初日に同じアンケート用紙を持ち帰ってきた。州の教育省が行っている調査で、質問事項は3つで、すべて、はい、いいえ、で回答するだけ。
「ドイツ国籍を持っているか?」(2重国籍の場合は、はい、を選択)
「ドイツで生まれたか?」
「家で話している言葉はドイツ語か?」
ものの10秒で記入できるアンケートだった。
恵子のにも記入しようとプリントアウトをしていたら、夫が、「それ、何?」と聞いた。説明したら、「何のためにそんなことするの?」と疑問を投げかけられた。
「州の教育省が、生徒のバックグラウンドについて統計をとりたいんじゃないの? それによって、ドイツ語教育の方針とかサポート方法をかんがえようとしているんじゃないかな?」と答えた。すると夫は、「ただ、統計を取りたいだけなら、無記名でもいいのではないか? なぜ、調査用紙にいちいち名前を書かせるのか? 統計のためなら、名前は要らないから、うちは、名前を無記入で提出しろ。」と言われた。調査用紙には、子供の氏名と親のサインを書く欄がある。私は、そのことに何にも疑問を抱かなかったが、夫があまりにも、「そんな調査はおかしい。」と言い張るので、面倒くさい人だなーと辟易した。夫婦喧嘩にまで発展してしまった。

私が、「家でドイツ語を話していない子が多い学校は、それなりのドイツ語支援が必要になるだろうし、政府は今後の教育政策の資料にしたいだけでしょ。まさか悪用するわけでもないし、そもそも、他人に知られて困るような質問内容じゃないでしょ。学校だって子供たちの国籍や出生地を把握しているわけだし・・・」といったら、「学校が知っているなら、なぜ学校がまとめて答えないのか?個人名で提出させるのは納得できない。それに、ドイツ語能力は家庭環境は関係ないだろう。恵子はものすごく出来るし、ニコチャンはぜんぜんできない。同じバックグランドを持っていても子供の能力なんて全く違うのに、そんな調査、何の役に立つのかわからない。」と反論された。
夫がどうしてここまで気にするのか理解できない。それとも、私が無関心すぎるのだろうか??





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最終更新日  2012年09月17日 05時28分23秒
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