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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2012年11月10日
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木曜日の夜に夫が賢浩を叱り飛ばして以来、賢浩は夫を完全無視。意外と根に持つタイプだった。夫は、そんな賢浩を見て、仕方ないな・・という感じで苦笑い。私なら、ふてくされるのもいい加減にしろ!と一喝するところだが、夫は、一応平静を保っている。しかし、あまりの賢浩の態度に、やはり私が、「なぜ怒られたか考えてみろ。そんな態度でいられるのは不愉快だ。」と切れてしまった。

今日の午後、夫は賢浩とテニスをするため、コートを予約していた。夫はテニスが好きなのだけど、下手だし、仕事が忙しくて誘いを何度も断っていたので、今では一緒にプレーしてくれる人がいなくなってしまった。だから、賢浩と週に1回テニスをすることをとても楽しみにしている。
賢浩には、「今日はパパとテニスだよ。テニスだったら、しゃべらなくてもいいし、むしゃくしゃする気持ちをテニスで発散すればいいでしょ。コテンパにやっつければすっきりするよ。」といって、無理やり行かせた。もともと、賢浩のほうがうまいので、今日も優位に立てて、少しはパパへの怒りも収まったようだ。

午前中はニコチャンをテニスレッスンに連れて行った。
3年前にドイツ語コースで一緒だったIさんのお子さんも同じコースで、今日は3年ぶりにIさんと話した。Iさんは当時からものすごく良く話す人だった。テストでは私が一番いい成績だったが、彼女と私のドイツ語力はものすごい差がついてしまったなーと思った。Iさんの息子さんの友人も同じコースで、その子のパパも今日は見学していた。Iさんとそのパパが話をしていたのだが、私もその話の輪に自分からはいっていった。パパさんは、ドイツ人だったが、すごく気さくな人で、いろいろと話をしてくれた。二人とも地元の私立小学校に子供を通わせているのだが、その学校が如何にすぐれているか、という話をしてくれた。

地元の私立小学校は、モンテッソリーメソッドを用いている。1,2年生が一緒に授業を受ける。教室には、円形の机がおいてあって、みんな適当に好きな場所に座り、各自、自分のペースで自分のしたいことを勉強する。
やる気のある子はいいが、たとえば、賢浩のような子だと、1時間ノートに落書きして終わってしまうだろう。だから、私は、この学校のやり方は、うちの息子たちにはあわないと思っている。
でも、今日お会いしたパパさんは、「学校に自分から行くのを楽しみにしている子なら、公立に行ってもいいと思います。でも、うちの子は、幼稚園時代から、幼稚園に行くのを嫌がり、学校にも行きたくないといっていたので、一人ひとりに目が行き届く今の学校があっていたと思います。1年生は、11人に一人の先生がついています。少数グループなので、子供がクラスや学校に溶け込みやすいんです。そこが気に入ってます。」と言った。

「幼稚園のとき、先生が、何かと言うと、うちの息子に「君の絵は変だ。」「工作の仕方が間違っている。」と言って、やる気をことごとくそがれていました。とにかく、この町では、すでにインナーサークルが出来ており、子供が生まれた時点でその中にはいれなければ、子供も親も一生疎外感を味わいます。それは、幼稚園の先生との関係もそうで、先生と密接な関係がある親の子供とそうでない親の子供では、明らかに先生の対応が違うんです。」

これは、パパさんのせりふなのだけど、私は共感しまくりだった。私は、外国人だから、仕方ないと思っていたけど、ドイツ人でも、他の地域から引っ越して来た人はそう感じるらしい。本当に閉鎖的な地域だと思う。

公立校は、学区があるが、私立はいろいろなところからみんな通っているので、そういうしがらみがないのもいいと言っていた。

子供のテニスの時間は一時間なのだけど、他のお母さん、お父さんとお話できて楽しかった。
水泳の時間も、待ち時間親同士でお話している人がたくさんいるが、私はなかなかその輪には入れない。今日は、知り合いがいて、彼女も外国人ということがわかっていたから、話せたけど、普段はなかなか自分からは話しかけられないし、会話に首も突っ込めない。
性格的にも社交的じゃないけど、とにかく、ドイツ語が下手くそすぎて、会話が苦手なのが敗因というのはわかっている。
今度こそ、ニコチャンと一緒にドイツ語を勉強しなくちゃ・・・・。





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最終更新日  2012年11月11日 04時24分09秒
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