|
カテゴリ:中国
今朝、恵子とスカイプをした。
去年の中国語大会で1等をとって、今回中国に4週間の語学研修に来る子は全部で3人。そのうち一人は恵子と同じ時期に留学することは前もってわかっていた。その男の子は両親と一緒に日曜日の昼に到着するので、恵子はすごく心待ちにしていた。でも、「1時間以上入学手続きをする場所の前で待っていたけど、来なかったの」とさびしそうに話してくれた。「昨日から、ぜんぜん誰とも話してないよ。」などと悲しくなることを言う。「昨日の夜は食堂で食べたけど、誰とも話すチャンスがなくて、ひとりぼっちだった」・・・ 恵子は、見た目、中国人に見えるので、まさかドイツからの留学生とは誰も思わない。よくて、日本からの留学生に見られるぐらいだろう。もし、恵子が「ヨーロッパ人」の顔立ちをしていて、一人で学食で食べていたら、誰か声を掛けてくれたかもしれないなーと思った。 昨日は、キャンパス内のベンチで腰掛けて休んでいたら、蚊に襲来されて、いそいでその場を立ち去ったら、ペンケースをベンチにおきわすれてきてしまったことに後で気づいたらしい。すぐに戻ったが、やはりもう跡形もなかったそうだ。それで、さらに落ち込んだようだ。まあ、ペンケースですんでよかったと思うしかない。たまにはなしかけてきてくれる人は、恵子が中国人だと思っているから、ものすごく早口で、「現地の人がしゃべる中国語が全然聞き取れない」ということがさらに恵子に恐怖観念を植え付けている。 また、ルームメートの女の子はすでに1年ここに留学しているので、中国語がかなり堪能。それも劣等感を恵子に与えているようだ。彼女はとても優しい子のようだが、2週間ほど旅に出て現在不在。しかし、彼女の洗濯物が廊下に干しっぱなしだったので、恵子が全部取り込んでたたんでおいた、と言っていた。冷蔵庫の中もものすごく汚くて、ドイツから大量に持っていった除菌ペーパーで中を全部掃除したといっていた。また、彼女は食べかけのものやまだ食べ物が中に残っている鍋をそのまま放置していったらしく、恵子がそれを始末しなくてはいけないのかどうかわからない、と困っていた。恵子にあてがわれた部屋は、いくつかある中で最低ランクの部屋だった。それで、差額を払ってももう少しいい部屋に交換してくれるように交渉しなさいといっているのだが、恵子は誰と交渉していいのかわからない、入学手続きは、ほとんど迎えに来てくれた子がしてくれて、受付の人はそれほど英語が話せないので、よくわからない、と言うばかり。 週末は、みんな出かけてしまうようで、周りにあまり人もいないし、同じ寮でも、紹介してもらってないから、隣の部屋の人のこともわからない、と言っていた。 外はものすごく暑いし、スリにあうのも怖いし、話しかけられるのも怖いから、週末はほぼ部屋に閉じこもっていたようだ。なんだかものすごく不憫になった。 インターネットはつながるけど、YoutubeやGoogleにはアクセスできず、「噂には聞いていたけど、本当にそんな国があるんだね」とびっくりしていた。恵子はよくYoutubeの音楽を聞きながら勉強をしていたりするので、それができなくて残念だと言っていた。 午後にまた、スカイプがつながった。 その時は、少し元気になっていた。ドイツからの子が家族と一緒に来て、ようやく会えたからだ。 その男の子の中国語のレベルも恵子とあまり変わらなかったことで、すごく安堵したようだ。男の子のお母さんは英語もそれほど話せないので、常にドイツ語を話す状況で、ものすごくホッとしたと言っていた。夕飯は、男の子と彼の両親とキャンパス内のファミレスでカレーライスを一緒に食べたそうだ。ご両親は、4週間ずっと中国に滞在するらしい。子供が心配と言うこともあるだろうが、せっかくのチャンスだから、一緒にあちこち旅行しようと計画しているのかもしれない。それにしても、お父さんお母さんも4週間の夏休みがとれることろが、ドイツだなーと思った。 明日はクラスわけテストがある。恵子は、自分と同程度のレベルの子とはやく友達になりたい、と明日に期待をしてる。とりあえず、ドイツ人の同胞がいるので、昨日までの心細さはなくなったようでよかった。でも、こういう環境を乗り越えられたら、秋からの大学生活はどんな状況でも快適に思うことができるのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月30日 23時49分28秒
コメント(0) | コメントを書く |