昨日、ニコちゃんをチェスのクラブハウスまで送る途中、消防署の車両が交差点の近くで止まっていた。そのそばで、3-4人の若者が、この暑い中、消防服を着て、道路で作業をしていた。道路の上に、1kmほどにわたって車から流れたガソリンの跡がついていた。その上に砂のようなものをまいて、大きなブラシで一生懸命こすっていた。若者のうちの一人は、賢浩のクラスメートのお兄さんだった。このお兄さんは、2年前にReal Schuleを卒業して、エンジニアの職業訓練を受けている。彼は消防士ではない。わが町には立派な消防署があるが、消防隊員はボランティアで構成されている。ボランティアといっても、10歳ぐらいから少年団にはいって訓練を受けてきた人たち。ど素人ではない。みんな、それぞれ仕事を持ちながら、事件が起きると呼び出されて、現場に駆けつける。ニコちゃんも、大きくなったら消防団に入りたい、といっている。すごく人気が高くて、かなり待たないと、メンバーになれないのだそうだ。消防車に乗るなんて、男の子なら一度はあこがれることかもしれないが、みんながプールで泳いでいたり、ワールドカップをテレビ観戦しているときでも、呼び出されれば、道路上の油のしみを掃除するというような地味な仕事をこなさなければならない。こういうことがボランティアで組織されているのが、ドイツのすごいところだなーと思った。
賢浩が所属している町のブラスバンドの練習日は毎週金曜日の夕方。今週の土曜日には、小学校のフェスティバルで演奏することになっているのに、前日の金曜日の練習は中止。理由は、ワールドカップのドイツ戦があるから。この時期、とにかく、ワールドカップが何より優先。
恵子から、メールがあった。
クラス分けテストの結果、初級のクラスに入れられたが、あまりにも簡単すぎたので、中級のクラスに変えてもらったそうだ。かえたのは正解だったといっていた。クラスに日本人もいたそうだ。
恵子のルームメートは、旅からまた戻ってきたそうだ。彼女は、イスラム教徒らしく、現在ラマダンで断食中。だから、食事は夜遅くにしか食べないし、日中は部屋でごろごろしているそうで、びっくりしていた。恵子と一緒に初級から中級のクラスに移ったウクライナの子も、恵子と同じ寮の建物から出たいといっていて、すでに交渉したが、無理だといわれたそうだ。
学校が企画している大同と内モンゴルへのバス旅行だが、夫に話したら、「内モンゴルに行くなんて危険だ。行かせるな。」と言った。夫は賛成するかと思っていたら、大反対なので、びっくりした。義母も、「内モンゴルには私もいったことがあるが、満天の星空を期待していったら、ほとんど星は見えず、がっかりした記憶がある。モンゴルは、テロの恐れもあるし、あまりいく価値があるとは思わない。馬が好きなら、いいかもしれないけど・・・でも、いきたいなら、費用は払ってあげるよ。」と言ったそうで、恵子はどうしよかと迷っている。授業が始まり、徐々に友達ができてきたら、友達と相談して決めたらいいと思う。私だったら、絶対行くと思うが、いかないという選択肢をする人がいることに驚いた。
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