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カテゴリ:職業再訓練
研修を始めて3日がたった。
今まで通ったどのコースとも違い、授業中の私語はない。でも、質問が活発に飛び交い、活気はある。私はいきなり放り込まれ、クラスメートの自己紹介は聞いていないので、誰一人、名前がわかる人がいない。聞けばいいのだけど、ほとんど会話することがない。8時から12時までの授業で途中に15分、休憩があるのだが、その時間は、クラスメートはみんな休憩室でお茶をするか、外でタバコを吸うかで、教室から出てしまう。(教室内では飲食禁止) 私は、課題が終わらないので、教室に残って作業。そういう状態なので、まだクラスメートとはほとんど話したことがない。 クラスは全部で13人。うち、男性が一人。6人がフルタイム、7人がパートタイム。フルタイムの6人は午後も授業を受けている。 昨日、教室に残っていた若い女性二人に声をかけてみた。どうして職業再訓練を受けているんですか?と聞いたら、一人の女性は、「私は大学で1年勉強した後、ロシアからドイツに移りました。ドイツでは、Realschule卒業扱いになったので、ギムナジウムに2年間通い、Abiturを受けました。その後職業研修中に妊娠してしまったので、今は何の資格も持っていません。本当はまだ産休中ですが、私も若くはないので、労働局から話があり、この研修を受けることを決めました。」と言った。「えっ、十分若いじゃないですか」と私が言ったら、「でも、もう25歳を過ぎていますし、そんなに若くはないです。」と言われた・・・ 私が、「実は私は、商業事務の研修を希望していたのですが、供給過多だと言う理由で却下されました」と言う話をしたら、もう一人の女性が、「労働局の担当者によって言うことがまちまちですよ。私は、むしろ、商業事務を勧められましたが、この研修を受けるために2年間戦いました。」と口を挟んだ。彼女もロシアから移民で20代後半ぐらいに見えた。 最初の女性が、「私の場合は、商業事務は、あなたのドイツ語力では無理と言われて。こちらの研修になりました。」と言った。彼女のドイツ語で問題ありなら、私のドイツ語なんて、まったく使い物にならないレベル。彼女のAbiturの平均は、2.5だったそうで、「ドイツ人と比べても、そこまで悪いわけではないと思うのですが、私のドイツ語力では駄目だと労働局の人に言われました。」と言っていた。厳しいなー 昨日は、一日PCでの作業だった。先生はしょちゅう、グフ(?)というのだが、何のことか最初わからなかった。ホワイトボードにGuVと書いた。それが、Gewinn- und Verlustkonto(損益計算書)であることに気づくのにしばらく時間がかかった。なれない単語ばかり、それも省略形を使われるので、対応する日本語を探すのが大変。対応する日本語がわかっても、その意味が理解できないことも多く、一行の文を理解するのにかなりの時間を要する。家に帰ってから、ネットで調べると、どうやら私は簿記3級程度の仕訳作業を習っているということがわかった。 たとえば、 Lt.BA Gehaltszahlung durch Überweisung´25000 Verkauf aller fertigen Erzeugnisse, davon gegen Bankscheck 5500 / auf Ziel lt.AR 48800 などと問題が書かれている。そうすると、まず、Lt.とは何ぞや? BAとか何か?というところから、私の場合、始まる。 最初の仕訳は、借方が給料、貸方が銀行、次は、借方が銀行、貸方が売り上げと借方が債権、貸方が売り上げ となる。それをさらにPCで管理するために、それぞれのコード番号を探して入力する。私は何回やっても、数字が合わない。クラスメートはさっさと問題をこなしているのに、私だけモタモタしている。そのうえ、辞書を引きながらなので、なおさら時間がかかる。先生は、「あなたがいなかった3週間私たちはずっとこの作業をやっていたので、あなたが戸惑うのは仕方ない。週末にでもこの資料をよく読んできてください。」と20枚ほどのコピーをくれた。 先週、教科書の一部をもらったので、家にかえって恵子に見せたら、「うわー、つまんなそー。こんなことを勉強するなら、物理をずっとやっていたほうがいい。」と言われた。でも、私なら、物理を勉強するなら、こっちのほうがまだましだと思っている。わかってくれば、楽しくなりそうな予感はする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月21日 13時15分20秒
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