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カテゴリ:ドイツ・ドイツ語・ドイツ人
賢浩の友達のお兄さんが、来週香港に行くので、夫に香港事情を教えて欲しいと連絡してきた。
夫は大喜び。それで、「土曜日の3時ごろ、うちにお茶しに来ませんか?みんさん、歓迎します。」とメールで返信した。するとむこうから、それでは、家族全員でお邪魔します、と連絡があった。 賢浩の友達はうちに何回も来たことがあるけど、うちにきてもすぐに賢浩の部屋でPCゲーム三昧でほとんど会話したことがない。彼には、2人お兄さんがいて、下のお兄さんは18歳で、2年前にRealschuleを卒業して、現在地元の職業専門学校でエンジニアの研修中。上のお兄さんは、かなり年が離れていて、20代後半だと思う。いったん、Realschuleを卒業した後、社会に出て、大学を出たほうがいいと感じ、Abiturを受けなおし、大学にはいったそうだ。大学で、海外短期留学のプログラムに申し込み、奨学金がでたので、香港に5ヶ月ほど留学することになった、というわけ。 本人と夫が話せば言いだけの話なのに、夫が「みんさん歓迎します」と書いたがために、たぶん、あちらは家族みんなで伺うべきだ、招待を断るのは無礼だ、と考えたのかもしれない。しかし、賢浩が不在だから、友達や下のお兄さんが来ても、退屈なのではないだろうか?どうやってもてなしていいのか全然わからなかった。 とりあえず、人数が多いので、ケーキを2種類焼く、飲み物とお菓子を買ってくる、部屋を掃除する、ということだけはした。あと、私がもっている香港の資料(?)をさがしてみたら、いろいろな雑誌やパンフレットが出てきた。雑誌は、「Hanako」や「ChouChou」の香港特集。日付を見たら、1996年発行だった。当時は返還前でちょっとした香港旅行ブームがあり、各雑誌が競って香港特集を出していた。ほぼ、買い物ガイドなのだが、写真がたくさんのっているので、もうその店は存在していないかもしれないけど、見ていて楽しい。どんな路地も書いてある詳しい地図も持っているのだが、96年のもので、現在の空港がある場所が「建設予定地」と記されていた。古すぎる・・・・ 昨日の3時ごろ、家族全員できてくれた。この人たちは、お父さんお母さんも180cmを越すような人たちで、大きい。普段賢浩の友達をみて、大きい子だなーと思っていたが、お兄さんたちはもっと大きくて、その友達が小さく見えたほどだ。彼らが退屈にならないように、応接間にTischFussballを移動させたのだが、友達も下のお兄さんも、ソファーにきちんと座って、退屈そうに話を聞いていた。かわいそうなぐらいだった。 そこにアメリカにいる賢浩から電話があった。 「いいところにかけてきてくれたよー。今、M君とその家族がうちに来ているの。M君のお兄さんが香港に行くからパパに話を聞きたいって言ったからなんだけど、M君は退屈そうでかわいそうだよ。これからスカイプできる?M君と話してあげてよ。」と頼んで、M君と賢浩が別の部屋でスカイプで話せるようにしたあげた。でも、M君はもともと口数が少ない子なのか、遠慮しているのか、会話が弾んでいるようには見えなかった。そもそも賢浩は、PCゲームをしながら話しているので、ビデオ画面にしていても、ぜんぜん画面のほうを向いていない。賢浩は、「ママ、Mに僕のパソコンのパスワードを教えたから、彼に僕のパソコンでゲームできるようにしてあげて。」と言った。それで、M君がPCゲームが出来るようにしてあげたのだけど、10分ぐらいで辞めてしまい、また応接間に戻ってきた。M君もM君の下のお兄さんも、ソファーに座って、置物のようになっていた。 すごく礼儀正しい、感じのいい家族だなーという印象を受けた。 M君は本当におとなしくて、どうしてこんな子が賢浩と仲良しなのか不思議なぐらいだったが、すごく素敵な家族で、賢浩がこういう人たちと交流があるのは嬉しいことだと思った。あちらの家族にも、自分の息子の友達の家族状況を知って、安心してもらえたらうれしいなーと思った。 2時間、話しているのは私の夫と香港に行く当人。たまにお母さんが質問する。恵子が北京での経験談を話す。そんな感じ。M君と下のお兄さんは一言も発しなかった。あーあ、賢浩がこの場にいたら・・・とこのときほど強く思ったことはない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月24日 15時11分50秒
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