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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:職業再訓練
今週もいろいろなことがあった。
学校には車で通っているのだけど、私に割り当てられた駐車場所が、ちょうどりんごの木の下。りんごがたわわに実っている木の下に車を止めるのはあんまり気が進まないが、ほかに止める場所がない。一度、りんごが車に落下するところを目撃したが、心臓が飛び上がりそうになった。 車では、最近は嵐のCDではなく、ラジオを聞いている。先日のラジオで、ハローキティの話題が出た。恵子が小さかったころ、女の子の間では、ディドルというねずみのキャラクターが大人気だった。しかし、今では、ディドルは姿を消してしまい、ネコのハローキティが席巻している、という前ふりの後、デモ、キティは実はネコではなく、女の子だったそうです、とうい話をしていた。家に帰って、ネットで日本のニュースを見たら、そのニュースがあった。たいしたことではないけど、ラジオで話題に取り上げてくれて、日本人としてはなんかうれしいなーと思った。 今週は、2度もニコちゃんを一人で家で留守番させてしまった。まあ、恵子がいても、恵子はほとんど自分の部屋にいて、ニコちゃんは、テレビばっかり見ている状態。良くないなーとは思いつつも、どうしようもない。 水曜日にニコちゃんは、クラスメートの誕生会に呼ばれた。初めてその子の家に行ったのだが、ものすごく広い敷地で、裏庭が果樹園のようだった。友達のお母さんは、オーストリア出身で、次の日からオーストリアの実家に行くといっていた。「オーストリアのどの辺ですか?」と聞いたら、「ザルツブルグから少し行ったところです。」と言われた。 「もしかして、あの有名な・・・えーっと、ミュージック・・・あー、度忘れしてしまった。」と言ったら、「モーツアルトね」と言われた。さすがにモーツアルトは忘れない。「いえ、映画なんですけど、なんてタイトルだったかな、あっ、思い出した。サウンドオブミュージックです。すごくきれいな景色が出てくるのですが、ザルツブルグの近くですよね。あのロケ地の近くですか?」と聞いたら、「私の実家があるところは山ではないわ。その映画も聞いたことないです。」といわれてしまった。私のドイツ七不思議のひとつに、ドイツ人は映画「サウンドオブミュージック」を知らない。というのがあるのだが、まさか、オーストリア人も知らないとは驚きだった。 昨日、教室に入ったら、ホワイトボードの前にテーブルが置かれ、その上に、ケーキ、プレッツル、シャンパン、そしてプレゼントが並んでいた。その横にろうそくが55の形に並べて置かれていた。Hさんのお誕生日だったからだ。私は、クラスで自分が一番年上なのだろうな、と思っていたが、うえには上がいた。Hさんはクラスで唯一の男性。いつもきちんとした身なりで、品があり、穏やかな人で、いろいろなことも良く知っている。今まで職業研修をまともに受けた事がないような人には見えないのに、どうしてこのクラスに来ているのかわからない。 休憩時間に、みんなでお祝いしたが、実はこのテーブルに並んだ飲み物食べ物は、Hさんが持参したものではなく、クラスメートがそれぞれHさんのために持ってきたものだということを知った。自分の誕生日にケーキを持参してみんなに配る人はいたが、ほかの人のためにいろいろ用意するなんて、びっくりした。優しい人が多いのだなーと思った。 木曜日は、新しい先生が来て、所得税法の講義があった。ものすごく分厚い法律書が2冊。重要なところにはマーカーをつけなさい、と言われた。日本の法律文だって、真剣に読んだことないのに、ドイツ語でどわーっと書かれている法律文を読んでも、ぜんぜん意味がわからない。先生の説明を書き込みながら聞いていた。そうしたら、授業の最後に、試験では法律書を持ち込んでもいいが、書き込みはいけないといわれた。そんなこと、最初に言ってよ!!ボールペンで書き込んでしまった。いまさら消せないよー どうしよう 木曜日は、パートタイムの人も、午後も授業がある。一人のクラスメートが、「午後も授業を受けるなんて、20年ぶり」と言った。すると、ほかの人が、「ということは、あなたは、38歳ね」といったら、「36歳よ」と返事をしていた。たしか、彼女は賢浩ぐらいのお子さんがいたはず。みんな若いのね。36歳の彼女は、「私の母は、18歳で私を産んでいるからね。私の知り合いでは、15歳で子供を生んで、30歳でおばあちゃんになった人もいるのよ。」と言った。話を聞いていると、みなさん早くに結婚・出産していて、たぶん、そのために、まともな職業訓練を受けることが出来なかったのだと思う。それで、子供の手が離れた今、何か技術を身につけようと頑張っているようだ。 金曜日は、授業後、先生は、私のために1時間ほど補講をしてくれた。簿記は基礎ができていなければ、このあといくら勉強しても、意味がない、とのことで、賃借対照表と損益計算書を理解できるように噛み砕いて説明してくれた。私の場合は、3年後にテストを受けることになるが、それが先生の評価にもつながると思うから、先生もおちこぼれを出さないように真剣なのだと思う。私も必死でついていこうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月30日 16時42分27秒
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