ドイツでマルチリンガルを育てる

今日はクラスメートの誕生日だった。
別のクラスメートが、誕生日の人のためにケーキを作ってきた。そのケーキが、そのままウェディングケーキにしてもおかしくないぐらい素敵だった。プロ顔負け。とにかく、お菓子作りが上手な人が多くて驚く。趣味の範疇を超えている。私とカーシェアリングしている人は、一口サイズのピザパンを焼いて持ってきた。こちらもとてもおいしかった。帰りの車の中で、「すごくおいしかった。私も時々パンを焼くけど、翌日には硬くなっちゃうんだよね。」と言ったら、｢私は、ターモミクス（Thermomix）で生地を作っているから、やわらかく出来るのよ。牛乳も卵も入れないの。薄力粉と水とドライイーストと塩と砂糖をThermomixにいれて混ぜるだけ。」と言われた。

このクラスにいると、いろいろな人の口から「Thermomix」という言葉がよく聞かれる。あるクラスメートはThermomixで作ったと言って、今まで卵リキュールを２度ほど学校に持ってきて、みんなに振舞ってくれた。リキュールだからもちろんアルコールがはいっている。「Thermomixだと簡単に出来るわよ。」とのことだった。Thermomixって圧力鍋みたいなものかな？と勝手に思っていた。

今日、帰りの車の中で、「Thermomixって知っているよね？」と聞かれたので、正直に「実は知らない」と答えた。すると、彼女は、「すごく便利よ。量りもついているから、Themomixの中にそのままどんどん材料を入れていけばいいだけ。みじん切りも出来るし、ミキサー機能もあるし、蒸したり煮たりもできるし、生地をこねるのも簡単。ご飯だって炊けるし、ゆで卵も作れるし、一台で何でも出来るのよ。うちの子なんて、朝起きてきたら、Thermomixのなかにミルクとココアとインスタントコーヒーを入れて、カプチーノを作って飲んでいるよ。」と説明してくれた。そんなすごいものがあったなんて、全然知らなかった。
彼女は、「一番最初の子が１歳になったときに、夫からプレゼントされたの。それ以来、３年前に一度買い換えたけど、ずっと使っているのよ。古いのは、義母に上げて、いまだに現役だよ。」とも教えてくれた。確か彼女の長女は１６歳。「Thermomixって最近の商品かと思ったら、１５年も前からあるんだね」と驚いたら、｢もっと前からあるよ。」と言われた。「ThermomixってYoutubeで検索してごらん。」と言われた。

ドイツに住む日本人の友人にThermomixって知っている？と聞いたら、彼女も知らない、と言った。でも、もしかしたら、類は友をよぶで、私たちだけが、時代遅れなのかもしれない。
ちょうど炊飯器も買い替え時だし、我が家にも一台欲しいなーと思ったが、１０００ユーロ以上すると言われ、ちょっと引いてしまった。それぞれの機能の器具は持っているから、必要ないといえば必要ないのだが、話を聞いて、あまりにも便利なので、あったらいいなーとは思う。