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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年12月02日
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カテゴリ:職業再訓練
もう12月。学校に通うようになってから、時間の流れが今まで以上に早く感じるようになった。

昨日はにこちゃんのピアノの発表会だった。
学校から帰ってきて、昼ごはんを食べて、まず、にこちゃんを歯科矯正医に連れて行った。
ちょっとチェックしただけで、「また来月来て下さい」と言われた。うちから歩いて10分の距離とはいえ、毎月通うのは面倒くさい。
その後、にこちゃんと近所のスーパーで買い物。にこちゃんは学校の帰り道、1ユーロコインを2枚拾ったらしい。わたしは、「どこで拾ったの?」「本当に道に落ちていたの?」「まさか、誰かのを盗ったわけではないよね?」と何度も聞いてしまい、にこちゃんを不機嫌にしてしまった。でも、やっぱりどこかにこちゃんのことを信用できなくて、心配になる。
ニコチャンは、拾ったお金で早速お菓子を買いたいと言い出し、自分で選んでいた。レジも、私とは別に並んで自分の分を払っていた。にこちゃんは、「自分のお金なのだから、僕がどう使おうと勝手でしょ」という態度。私が何を言っても、聞く耳を持たない。だから、虫歯が後をたたない。困ったもんだ。
帰ってきてから、宿題をさせたが、ドイツ語の宿題のワークブックを学校から持って帰ってくるのを忘れていた。近所のヨハネス君に借りて書き写させてもらったら?と言ったら、「書き写すの?大変じゃない!」と泣き出した。とりあえず、算数の問題をやらせた。ドイツ語の宿題は明日やると言い張るので、私も面倒くさくなって、そうした。

ピアノの発表会では、19人の子供が出場したが、にこちゃんは2番目に演奏した。先生は2月に病気が見つかり、半年休養されていたので、1年ぶりの発表会。去年と同じで、地元の病院内の礼拝堂で行われた。にこちゃんが演奏したのは、Alte Lokomotive と Allegretto(J.B.Vanhal)という比較的簡単な曲。Allegrettoは何回かミスをしてしまったが、あわてず、弾きなおして、それなりにうまくまとめたと思う。でも、本人は演奏後、「ミスをしてしまった」と少し落ち込んでいた。その後、みんなの演奏が終わるまで、きちんと静かに座って聞いていた。この場面だけを切り取ってみたら、にこちゃんが「注意欠陥児」であるとは誰も思わないと思う。

ここからは私の学校の話になるが、昨日は、経済学の授業で、債権、債務の話だった。
「Zession」という言葉が出てきた。先生が私に「この言葉を知っていますか?」と聞いた。私は、「知りません」と答えた。すると、クラスメートが次々に、「私も知らないわ」「聞いたことない」と言って、結局クラスでこの言葉を知っている人はいなかった。「Zession」とは「請求権、債権などの譲渡」を意味する。つまり、債権を担保にお金を借りること。とにかく、聞いたこともない専門用語が毎回たくさん出てくる。しかし、理解できないのは、専門用語だけではない。普段良く耳にする言葉の意味がわからなかったりする。
たとえば、「Wurst」。ソーセージという単語。もちろん良く耳にするが、授業中も先生が良く使う。なんで、ソーセージなんだろう?いったどういう意味なんだろう?とずっと疑問に思っていた。辞書で調べたら、「egal」と同じ意味だと言うことがわかった。Mir ist egal(どっちでもいい)、という言い方はよく聞くし、私自身も使う。でも、Das ist mir Wurstなんて、今まで聞いたことなかった。しかし、学校に通うようになってから、ほぼ毎日、何度も聞く。賢浩に聞いてみたら、意味は知っていたが、自分は使わないし、周りの人も使わない、と言っていた。
そのほか、「Käse」(チーズ)に「ナンセンス」みたいな意味があることもはじめて知った。もちろん、子ども達は知っていた。
「Hammer」(ハンマー)の別の意味も今まで知らなかった。「すごい」という意味では子ども達も良く使っているのだが、「ひどい間違い」「頭がおかしい」という意味もあるそうだ。
普段よく聞く言葉を裏の意味で使われることが多く、とまどう。私は普段、ドイツのテレビ番組もみないし、普通に世間で使われている言葉(かな?)を知らないのだなーと痛感する毎日だ。





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最終更新日  2014年12月02日 22時19分20秒
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