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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年12月27日
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カテゴリ:職業再訓練
二日前に「雪のないクリスマス」と書いたばかりなのに、なんと今朝起きたら一面銀世界。
昨夜から粉雪が舞っていたのだが、こんなに積もるとは思っていなかった。クリスマスの2日間ですっかり食べつくし、冷蔵庫は空っぽ。それで、朝早く買い物に出かけていたのだが、いきなり近所の坂でスリップしかけた。平日は朝早くから除雪車が出動して、私の家の付近の道路はきれいに除雪されているのだが、今日はどこも新雪が積もったまま。久々に雪の日に運転して、本当に怖かった。
ニコちゃんだけは、雪合戦がしたい、雪だるまを作りたい、そりすべりをしたい!と張り切って、薄着のまま外で遊んでいた。恵子や賢浩はもう雪で遊ぶ年でもないので、「寒い、こんな日はヒーターの前で本を読むのに限る」と恵子は言い、賢浩はあいかわらずベットにもぐったままPC三昧。

今日、健康保険会社から手紙が来ていた。来年から、保険料が0.1パーセント下がるというお知らせだった。サラリーマンは、給与から年金保険、介護保険、健康保険、失業保険を源泉徴収されるのだが、毎年、微妙に保険料が変わる。そのほか、いろいろな法改正があるので、教科書に書いてあることが微妙にずれてくる。私が現在勉強していることは、3年後の試験ではかなりずれが生じると思う。いちいち覚えなおさなくてはいけないので、大変だ。

職業訓練を受けるようになっても、私のドイツ語力は一向に上達しない。恵子が、大学の日本人会に参加したとき、日本から派遣されている研究者に、「人間の脳が活発に働くのは26歳までだから、若いうちにとにかく勉強しなさい。」としつこいぐらい言われたそうだ。その理論で言えば、私の脳みそなど、硬化して、新しいことを吸収する余地がないことになる。本当にそうだな、としみじみ思う。

私のクラスには、カザフスタン出身の人が多い。以前のコースも、旧ソ連出身者ばかりで、教室ではロシア語が飛び交っていた。以前ハイデルベルグですんでいた地域には、ロシア人やトルコ人はほとんどいなかったが、こちらに引っ越してきて、最初に感じたことは、やたらロシア人や東欧出身者が多いな、ということだった。私は、日本人がかつてブラジルなどの中南米に移民したように、ドイツ人も東欧に新天地を求めて移住したのかと思っていた。しかし、クラスメートの話を聞くうちに、ドイツ出身のロシアの女帝エカテリーナ2世の時代、たくさんのドイツ人が移住を奨励されたという史実を知った。第二次世界大戦で、ドイツからの移住者は、カザフスタンやシベリアに追放されたのだそうだ。クラスメートのほとんどが、カザフスタンのドイツ人社会の中で生活していたと言った。村の99パーセントはドイツ系で、家ではドイツ語を話していた、とのことだった。道理でみんなドイツ語がうまい。共産主義時代のソ連では、クリスマスを祝うのはご法度だったので、家の中でこっそりと家族とクリスマスを祝ったのだそうだ。彼女たちが住んでいた村のほとんどの人はドイツに帰ってきたので、廃墟になってしまった村も多いそうだ。彼女たちは私よりも20歳ほど若く、私はそれこそ彼女たちのお母さんと同世代。そんな若い子からこんな話を聞くのが不思議。
当時のコール首相とゴルバチョフ大統領との会談で、旧ソ連に住むドイツ人子孫のドイツへの帰国が認められるようになり、1980年代末から1990年代にかけて多くの人が帰郷した。当時は、ドイツ人だと証明できればよかったが、現在では、ドイツ語のテストが課されるそうだ。
クラスメートの中に、3歳のときにカザフスタンから移住してきた人がいる。ドイツに来てからも、彼女の親はロシア語で話しかけていたそうだが、彼女自身は自然とドイツ語しか話さなくなっていたそうだ。でも、16歳のときに、ロシア語を話せる彼氏ができ、彼の影響で、ロシア語を自分も徐々に話すようになったそうだ。今では読み書きも問題ないそうだ。親が母国語で話しかけても、子供はドイツ語でしか受け答えをしないというケースはよく聞くが、そういう場合でも、いざ勉強をする気になったら、やはり早く習得できるのだなーと思った。
彼女たちはロシア系ドイツ人というか、ドイツ系ロシア人というか、両方の文化を持った人たちなのだが、彼女たちの配偶者もほぼ100パーセントロシア系ドイツ人であるのが面白いと思った。ロシアでは20歳までに結婚するのが普通で。それ以上だとどこか欠陥があると思われてしまうのだそうだ。ドイツに移住した後も、そういう「伝統」は受け継がれていて、彼女たちは揃って早婚。家事が大好きで、掃除や料理上手。子供のころに育った環境、もしくは、親の影響って強いんだなーと思う。





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最終更新日  2014年12月28日 04時57分00秒
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