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カテゴリ:職業再訓練
毎週木曜日は、所得税法の授業。先生は常勤ではなく、この所得税法を教えるためだけにこの学校に来ている。1月9日に先生が1月22日に筆記テストをしたいといっていたのだが、みんなの抵抗で、1月29日になった。しかし、先生は、今週すると勘違いして、昨日の授業の始まる前、「机の上を片付けてください」と言った。先生は、試験用紙を配ろうとした。みんな口々に、「先生、今日じゃないですよ。来週ですよ。」と言った。先生は、「あー、なんて勘違い。ほとんど徹夜で試験問題を作ったのに・・・」とぼやきながら、またその試験問題用紙をかばんにしまった。
午前中は、8時から12時まで授業なのだが、間に30分の休みがある。先生は、職員室のようなところに戻る。先生が教室を出て行った後、クラスメートの一人が、なんと、先生のかばんを勝手に開けて、試験問題をスマホで写真に撮った。あまりにも大胆な行動だったので、見ているほうがはらはらしてしまった。クラスの大半は、WhatsAppでグループを形成して、その中でメールのやり取りをしている。私はクラスに遅れて入ってきたので、あなたもはいる?というお誘いがなかったし、そもそもスマホを持っていないので、入ることができない。持っていないから入れない、というのなら仕方ないが、スマホを持っていて、入っていないのは、悲しい気がして、スマホを買うことを躊躇してしまう自分がいる。自分から、私も仲間に入れて!というのは言いづらい。 で、スマホで写真をとった人が、そのグループ内WhatsAppでその写真をみんなと共有できるようにした。みんなが自分のスマホを見ながらコメントをしているのを見て、ちょっともやもやしてしまった。クラスには私だけではなく、あと二人その枠にはいっていない(スマホをもっていない)人がいて、私も含め、その3人にはメールで写真を送ってくれた。 つまり、来週のテストの試験問題をクラス全員が知っている状態になった。ただ、やっぱり良心が痛んで、昨日はメールが届いていることだけを確認して、中身はあまり見なかった。 しかし、今日の休み時間の話題は、昨日の試験問題のことばかりだった。ほとんどの人は、家でプリントアウトして、実際にやってみたようだ。みんなで答え合わせをしたり、わからないことを教えあったりしていた。すっかり話題に乗り遅れ、私も昨日、予習(?)しておけばよかった・・・と少し後悔した。 家に帰って、私もプリントアウトした。最初の問題は、「無意味氏が、2014年12月31日にわがままさんと結婚した。しかし、年明け早々大喧嘩をして、妻であるわがままさんが1月1日に自分の故郷であるフロリダに帰ってしまった。今もまだフロリダにいるのだが、この場合、無意味夫妻は、2014年、2015年にどのような税率表を利用できる可能性があるか?その理由もあげなさい。」というようなものだった。ドイツでは、普通税率表と夫婦用の税率表がある。1日でも夫婦として一緒に暮らしていれば、その年は。夫婦用を適用できる。だから、このような胡散臭い問題になっているのだ。今日は、みんなかなりそのことで議論していた。しかし、私は問題を理解していなかったので、何を話しているのか。よくわからなかった。残念だ・・・ 今回の所得税法のテスト範囲はかなり広い。しかし、問題を知ってしまった今、ピンポイントで学習すればいいので、ありがたい。だが、その一方で、やはりこんなことしていいのか?という葛藤がある。みんな共犯なので、先生に密告する人もないし、こんなことはよくない、ととがめる人もいない。どこかが狂っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月24日 02時49分17秒
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