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カテゴリ:ドイツ・ドイツ語・ドイツ人
先週の金曜日に恵子が戻ってきて、今日の昼過ぎにまたスイスに行ってしまった。
次にドイツに帰ってくるのはいつになるかな? 長期の休みは6月までない。でも、6月の後半からは中国に行くし、中国から帰ってきてすぐに大学の試験期間。それが終わるとすぐに香港に行き、帰ってきて、18歳の誕生日を迎えるとすぐにまた大学の新学期が始まる。 恵子は、1年半前に歯科矯正を終えた。当初は3年かかるといわれたが、結局4年半かかった。歯並びはまっすぐになったのだが、微妙に上の歯が出ている。そのことは矯正医にも指摘され、「直しますか?それには上の親知らずを抜く必要がありますが・・・」と言われた。恵子は、「したくありません。」と断ったので、矯正が終了になった。恵子にはたまにしか会わないのだが、会うたびに、前歯が出てきているように感じる。歯科矯正は、18歳以上は全て自費になるとのこと。18歳以下でもかなりの自己負担がある。2500ユーロほど自己負担した。もし、矯正を継続していたら、上の歯を引っ込めるのは保険でカバーされたが、一度終了してしまったので、また一部自己負担は覚悟していた。それでも、18歳前にはじめなければ全額自己負担になるので、無理を言って、今週予約をいれてもらった。 矯正医に、上の歯が出ているのが気になる、以前より目立つようになった気がする、18歳前に矯正を始めたい、と伝えた。矯正医は、ものさしで、上の歯と下の歯の隙間を測った。4.5mmだった。矯正を終了した時に測った数値と一緒だった。以前よりも目立つようになったわけではないようだ。しかし、矯正医は、「6mm以内では、美容整形になるので、保険ではまったくカバーされません。14歳であろうと、40歳であろうと、年齢は関係なく、全額自己負担です。」と言った。「もし、どうしても気になるなら、前歯を少しづつ後ろに押していくような方法もありますよ。2000ユーロほどでできると思います。」と言われた。 私は、恵子が気になるなら仕方ない出費だとは思ったが、本人は、また矯正器具をつけるのはいやだ、奥歯も絶対に抜きたくない、と言い張るので、「将来、自分が気になるようだったら、自分が稼いだお金で矯正してね。」ということで話がついた。 現在、にこちゃんも矯正している。 にこちゃんの場合は、固定器具ではなくて、取り外しできるマウスピースをつけている。恵子も今でも夜間だけつけているのだが、恵子のマウスピースは3年間同じものを使っている。しかし、にこちゃんの場合、どういうわけか、すぐに壊してしまい、1年で4個作りかえた。信じられない。4個めのマウスピースももらったその日にプラスチック部分を割ってしまい、また新しいものをオーダーしないといけないと思うと、行くのが恥ずかしい。 子供たちは休暇中だが、私は今週も授業があった。 今日の授業は簿記で、年度末の会計処理について学んだ。 外国との取引の場合、為替差益差損が生まれる。その処理で、先生が「Devisen mittel kassakurs」と言った。私は、「Der Wiesen mittel kassakurs」って何だろう?と理解できなかった。休み時間にクラスメートにきいたら、「Der Wiesen(草地)・・・Kurs」ではなく、「Devisen(為替)」だった。言われて見れば、草地では意味が通らないが、私はDevisenという単語を聞いたことがなかったから、思いつかなかった。 恥ずかしながら、この手の勘違いはよくある。 今日は、ある企業が倉庫用の土地を買った場合の会計処理の練習問題もした。購入にあたり、銀行から長期的に資金を借りた場合の会計処理がメインのテーマだったのだが、土地購入に際し不動産屋に手数料を支払った、と問題文にあった。そこから、不動産手数料の話になった。ドイツでは、仲介業者をMaklerという。今年から法律が変わり、家を借りる際に生じる仲介業者への手数料は、貸し手が負担することになったらしい。今までは、貸し手と借り手が折半することが多かった。その話題になった時に、「私は先月引っ越して、ついこの前Maklerに手数料を払ったばかりです。」と言った。すると、別のクラスメートが、「それはおかしい。クレームして、払い戻してもらいなさいよ。」とアドバイスした。別のクラスメートが自分のスマホで調べて、「法改正は2015年の5月からだよ。」と言った。引越すのをあと数ヶ月遅らせていれば手数料を払わなくてすんだのに・・・とみんな同情していた。ドイツの不動産手数料はかなり高い。部屋を借りる側は、2か月分の礼金と2か月分の敷金を請求されることが多いので、引越しの際は、最初に5か月分の家賃を用意する必要があった。それがなくなるのは、借り手にとってはありがたいことだと思う。 私が今通っている職業研修校にはいろいろなコースがあるが、アジア人はとても少ない。隣のクラスに中国人の女性がいて、たまに話をする。やっぱり、アジア人同士、すごく通じるものがあって、安心する。彼女のご主人はドイツ人。ご主人の家族は、手広く事業をしていて金持ちなのだが、けちで、生活費を一切くれないとのこと。彼女の旦那さんの両親は、彼女のことをよく思っていなくて、中国人は貧乏だという思い込みがあり、自分たちの財産を狙っているのではないか?と彼女に冷たく当たるそうだ。彼女はご主人のお母さんが経営する会社の事務員として働いていたが、最低賃金でこき使われるので、辞表をだしたそうだ。それがお姑さんの怒りを買い、退職する際に渡される「成績表」にものすごく悪いことを書かれてしまったそうだ。職安では、「こんなに悪い成績表ではどこも雇ってくれないかもしれませんよ。」と言われたらしい。身内からこんな仕打ちを受けるとは信じられない、と嘆いていた。しかし、収入源を作らないといけないので、職業訓練に通っているのだそうだ。 実は、彼女の実家も裕福だそうで、「母親が今年こちらに来て、自宅からは離れているがもう少し大きめの都市にアパートを買ってくれた。今はそこからの家賃収入で生活している。」と言っていた。母親は娘のために現金一括払いでアパートを買ったのだそうだ。すごすぎる。・・・彼女は、「私の夫も山を二つ持っているけど、あんな田舎、たいした資産価値はない。私のアパートのほうがよほど資産価値がある。」と自慢した。 世の中には私の想像を超えるすごい人たちがたくさんいるのだなーと驚いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月11日 05時20分38秒
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