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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2015年10月21日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:職業再訓練
昨日にこちゃんの算数のテストが返された。
2+の成績。
いくつかケアレスミスがあったが、理解できていない問題はなかった。
かつては時間内に半分以下しか問題が解けなかったのだから、かなりの進歩だと思う。

今日、私は「営業税」と「法人税」のテストがあった。
税法典の持ち込みは許可されている。しかし、何度も練習問題を解いたので、税法を見るまでもなく、暗記してしまった。問題自体は難しくなく、満点を取るつもりで臨んだが、時間が足りなくて、あせってしまい、計算ミスをしてしまったかもしれない。
私達は普段は去年からこのコースで学んでいる生徒と今年から学んでいる生徒の混合クラスだが、水曜日だけは別々に授業をしている。普段は21人のクラスだが、水曜日は7人しか生徒がいないので、授業が捗る。今年からの生徒は、いつも進度が早過ぎると文句をいう。来週、租税法のテストがあるのだが、「どうやって勉強すればいいのか?」「税法の文が難しくて理解できない」「テスト範囲が広すぎるから、2回に分けて欲しい」「来週から取引税を勉強するのはおかしい。もっと租税法を詳しく説明すべきだ」。。。と文句ばかり。
それで、今日、去年からの生徒が先生に訴えた。
「今年から入った生徒の意見ばかり聞くのはおかしい。私たちは12月までしか授業がないのに、未だに取引税を学んでいないのは問題だと思う。彼らは、難しくて理解できないと文句ばかり言うが、ドイツ人なのにそんなことをいうなら、彼女はどうしたらいいのか?」といきなり私の名前を出された。先生は、「彼女(私)と新しい生徒たちの問題は同じではない。彼女(私)の問題はドイツ語であり、学ぶ能力には問題がない。新しい生徒たちは、ドイツ語ができても、学び方を知らないから、本人たちも不安なのだ。」と言った。古い生徒たちが新しい生徒たちへの不満を口にするとき、かならず私が引き合いに出される。「彼女(私)ですら文句も言わずに授業についていっているのだから、ドイツ語ができるあなた達が文句をいうのは単なる甘えだ!」と新しい生徒たちの文句に対抗する。

「古い生徒VS新しい生徒」という対立構造が生まれ、どちらのグループも「彼らと一緒のクラスで勉強するのは無理」と先生や事務局長に訴えた。最初は講師の数が足りないから無理だと言っていた事務局長もとうとう折れて、11月から別々のクラスでの授業になるようだ。

今日は、テストの後、経済学の授業があった。
先生が何度も「ビップ」というので、何のことかと思っていたら、「VIP」ではなく「BIP」のことだった。「BIP」とは「Bruttoinlandsprodukt」(国内総生産)。「BNE」は「Bruttonationaleinkommen」(国民総生産)。そのほか、名目、実質経済成長率の話などがでたが、話の中で中国という言葉が出るたびに先生はいちいち私のほうを見た。先生は私が中国人だと思っているようだ。この場合、訂正したほうがいいのか、そのままでいいのか迷う。友人から「職場の人が、ここのロシア人は・・・という話をしていた時に、XXが私はウクライナ人でロシア人ではないと反発したら、大して違わないのに、と影口をたたかれていた」という話を聞いたことがあったので、いちいち訂正すると、どっちでも同じでしょ、と思われそうで躊躇してしまう。でも、週に3回も会う先生なので、中国の話が出るたびに、私のことを見られるのは、なんだかなーと思ってしまう。

生徒の一人が、「経済大臣って誰ですか?」と聞いた。先生は「天使と同じ名前」と言ったら、誰かが「ガブリエル」と言った。ガブリエルは副首相という肩書きの方が印象が強く、経済大臣としてはあまり認識されていないのかもしれない。財務大臣は誰でも(少なくとも私のクラスメートは)ショイブレと知っているに比べ、知名度が低いように感じる。

今月日本で内閣改造があったようだが、特に興味もないから首相以外誰が大臣なのかわからない。
というか、変わりすぎ。こんなにしょちゅう大臣が変わる国も珍しいのではないだろうか?





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最終更新日  2015年10月21日 22時22分21秒
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