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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:職業再訓練
日本では風邪を引いて会社を休む場合、有給休暇からひかれるが、ドイツでは病気や怪我で仕事を休む場合は有休とは別にカウントされる。しかし、そのためには、医者の証明書が必要になってくる。
私達が通う学校では、学費を労働局に負担してもらっている人がほとんどなので、病気で休む場合はやはり医者の証明書を学校に提出する必要がある。 授業も来週の木曜日までになった。今週の水曜日にあったテストが最後で、もうあと1年はテスト勉強をしなくていいかと思うととてもうれしい。でも必修事項をすべて学習することができなかった。月曜日と金曜日の先生の授業は「消化試合」みたいな感じの内容。火、水、木の授業は教科書の半分しか進んでいない。それでも講師のやりくりの問題で、金曜日と月曜日に火、水、木の授業内容をもってくることができない。つまり、金曜日と月曜日は学校に行ってもあまり意味が無い。だから、昨日は少し頭が痛かったこともあって、学校を「病欠」した。しかし、家で寝ていたのでは「病欠」扱いにならないので、大したこともなかったのだが、近所の医者に行った。 「どうしましたか?」 「ちょっと頭が痛くて、あと、なんとなく無気力で、やる気がしないんですよね。もしかして、更年期の始まりでしょうかね?」 そんな話を医者にしたら「ホルモンを投薬しましょうか?」と聞かれた。 「いや、そこまでは必要ないと思います。別に、体が火照るとかそんな症状はないので。ただ、気分が落ち込むことがあるというだけです。」と伝えた。「火照りだけが更年期の症状じゃないですよ。まあ、ホルモン投薬が必要だと思うなら処方しますので、その時にまた来てください。」と言われた。 「あのー、今、再就職訓練を受けていて、学校に提出するために、病気届けが必要なんですけど、もらえますか?」と私は恐る恐る聞いてみた。 「あっ、労働局から言われて通っているの?」 「まあ、そんな感じです。」 「じゃあ、今日と来週いっぱい休養するということでいいかしら?」 「えっ? そんな長くは必要ないです。今日の分だけでいいです。」 「あっ、今日一日だけでいいの?」 ちょっと頭が痛いだけで、1週間分の「病気届け」がもらえるなんて思ってもみなかったので、びっくりした。何の検査もしていない。血圧も熱も計ってない。医者は私に触れてさえいない。私がまるっきりの健康体で嘘を言っている可能性だってあるのに、3分間の診療(?)だけで土日も含めれば10連休分の休みが簡単に手に入る。もし働いていれば、有休を失うことなく、働かずとも6日分の給料がもらえるわけだ。こんな簡単に病気証明が出してもらえるなら、それを悪用する人が絶えないのは簡単に想像はつく。しかも、医者にかかり、証明書をもらうのに、お金は必要ない。健康保険カードをみせればいいだけの話。 先日、労働調停を傍聴した時のことが頭をよぎった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年12月12日 16時26分07秒
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