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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2016年01月06日
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カテゴリ:職業再訓練
1月4日は私にとって文字通り「仕事始め」の日だった。
約20年ぶりのオフィスワーク。
前日にスーツにアイロンをかけ、自分のワードロープを整理してみた。

車で30分弱の距離だが、余裕を見て7時10分に家を出た。
まだあたりは暗かったが、それほど寒くはなかった。
山道を通って行くのだが、途中で除雪車にすれ違った。雪も降っていないのなんでだろう?と思っていたら、途中から景色が変わり、吹雪になった。道路の雪は除雪されていたが、周りは結構積もっていた。1回しか走ったことのない道だったので、途中でおもいっきり迷子になった。初日から遅刻するわけにもいかず、近くのガソリンスタンドに飛び込んで道を聞いた。

ぎりぎり間に合ったが、まだ税理士さん(以後社長と呼ぶ)しか来ていなかった。社長は、上着を掛ける場所を教えてくれ、その後台所に案内してくれた。台所はあまり広くないのだが、飲みかけのコーヒーとか、ワインとか飲み物の空き瓶、空きボトルが散乱していた。たぶん、年末に息子さんたちがここで飲んだのだろう。
「息子に片付けろって言っているんだけど、しないのよ。私が片付けると彼らが片付けなくなるから、私もしないことにしているんだけど、うまくしつけできないのよ。あなたも子供に教える時、そうでしょ?」と言った。

そのうちBさんという大学新卒の若い男性が出勤してきた。
Bさんは社長が台所を片付けているのを見て「僕が毎週金曜日の午後帰る前に台所を掃除しましょうか?」と言った。

私以外に3人「従業員」がいるが、そのうち二人は社長の息子さん。「以前は私は12人の女性を使っていたのよ。でも、事務所を移転して、大幅に組織を変えたの。今は息子と一緒に働いているので、上司と部下ではなく、どうしてもママと息子になってしまい、難しいのよ。もし、私達が口論しているのをみても、びっくりしないでね。」と社長は言った。「朝8時に来るように言っているんだけど、しょっちゅう遅刻してくるのよ。まあ、遅くまで残業しているけど、それでも、朝は必ず定刻に来るべきよね。」と言っているうちに、社長の二人の息子が出勤してきた。

私は8時に来て、と言われていたが、何時まで働くという話はしていなかった。
契約書には週25時間とだけ書かれてある。
午前中だけでは困る、ということは社長から言われていた。私の理想は午前中の半日だけ働くことで毎日午後だけ働いて欲しいと言われるのが一番最悪なパターン。

慣れるために今週はフルタイムで全日働き、来週からは週25時間にしたい、と伝えた。
社長は「そのことは後で話し合いましょう」と言った。

まずは全体会議で使う資料をコピーするように頼まれ、Bさんが丁寧にコピー機の使い方を教えてくれた。

全員(といっても5人)が社長室に招集された。まずは、私の労働時間についてで「午後だけとか午前中だけという働き方は困る。例えば、週に3日間全日働くことは可能か?」と聞かれた。8時から17時で途中30分の休憩を入れると1日8時間半。3日分で25.5時間。30分ぐらいのオーバーはいいか、と思って了承した。

次の議題は郵便物の取り扱い。税務署から来た納税通知に受付の日付入スタンプを押す。納税通知書はこちらで内容を確認してから顧客に転送する。その受付の日付は税理士事務所に届いた日ではなく、通知書の日付の次の日に統一すること、スタンプは必ずまっすぐに押すこと、押す場所は必ずXXとXXの間にすること・・・など、非常に細かい。

そのあとも延々といろいろな規則の話が続いたのだが、私は正直ほとんど理解できなかった。Bさんが「実際にやってみないとわからないと思うから、あとで僕と一緒にやってみましょう。」と言ってくれた。本当にBさんはやさしい人だ。

時系列に全部出来事を書いていくとものすごく長い話になるので、あとはかいつまんで言うと、

1.私個人用の机、椅子、PCがない。普段はBさんの机の横に受付においてあるお客さん用の椅子を持ってきて座っている。PCはBさんと交代で使わせてもらう。自分の席がないのは悲しい。

2.事務所は普通のアパートの一角。最上階なのだが、隣は社長の長男一家の家。地下に集合ゴミ収集所があり、事務所のゴミはそこに捨てに行く。

3.トイレは2つあって、一つは「お客さん用」と社長に言われたので、もう一つのトイレを使ったら、そこは一般家庭のバスルームという感じで、化粧品やら洗面道具、果ては洗濯物まで干してあった。こんなところを使うのやだなーと思っていたら、社長の息子に「お客さん用のトイレを使ってください、もう一つのトイレはママと僕達が使っているので・・・」と言われた。ホッとした。

4.台所はあまり広くない。社長と息子二人がお昼ごはんをそこで食べている時に中には入りづらい。終わってから使わせてもらおうと思うとお昼ごはんを食べ損ねることになる。昨日は全日働くことになるかどうかわからなかったので、お昼ごはんを持参しなかった。近くのバン屋に買いに行ったが、一旦外に出ると鍵を持っていないので、中から開けてもらうことになるので不便。台所は社長室の隣りにあり、社長室からも直接出入りできるので、落ち着かない。コーヒーメーカーが壊れていて、豆はあるのだが、ミルで挽いてからマニュアルで淹れることになるので、面倒くさいし、ミルの音が気になるから、コーヒーが飲めない。

5.5時になっても誰も席を立たない。お先に失礼します、という一言がなかなか言い出せない。誰も「もう帰っていいよ」とも言ってくれない。同じく「お昼時間だよ」とも誰も言わない。結局、1日8.5時間ではなく、ほぼ9時間は働いている。

6.この事務所には秘書も一般事務員もいないので、雑務はすべてBさんの仕事。Bさんは私のスーパーバイザーだから、私がBさんの雑務をする流れになる。この事務所には大卒しかいないから一番新米のBさんが雑務をするのは仕方ないのだろうが、普通はドイツでは大学で経済を学んだ人が事務所の小間使いをするのは考えられないんじゃないかな?Bさんは嫌な顔一つせずにキッチリ仕事をこなしていてすごい人だなーと思う。

7.電話を取るのは怖くてできない。普段はBさんが最初に応対する。Bさんが電話に出られない時は、仕方なく社長の息子たちが取る。誰も私に電話を取りなさいとは言わない。私が取ることにより顧客を一人のがしてしまうリスクを誰も犯したくはないよね。

明日が祝日で本当に良かった。





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最終更新日  2016年01月06日 08時35分37秒
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