2237829 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ドイツでマルチリンガルを育てる

ドイツでマルチリンガルを育てる

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

カシオパイア

カシオパイア

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

チヨミ@ Re:マルチリンガル度数(08/28) 初めまして、ブログの愛読者です。お元気…
カシオパイア@ Re[1]:マルチリンガル度数(08/28) XXXさんへ 返事がだいぶ遅れてすみません…
XXX@ Re:マルチリンガル度数(08/28) ブログ再開されてうれしいです。お忙しか…
カシオパイア@ Re:お帰りなさい(08/28) 気づけば古い読者でしたさんへ こんにちは…
気づけば古い読者でした@ お帰りなさい 私も長らく欧州在住です。もう10年以上…

フリーページ

ニューストピックス

2016年01月15日
XML
テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:職業再訓練
週25時間労働の契約だが、絶対にそれ以上働いている。
社長は「朝は始業(8時)の5分前には来ているのが基本。」という。まあ、それには異論はないが、今週は特に悪天候で、どれぐらい通勤にかかるか計算しづらい。10分前についてしまうと、事務所にはまだ誰も来ていなくて、吹雪の中外で待つことになる。特に月曜日の午後から社長が「休暇」をとっており、息子たちは時間通りには来ない。事務所の隣には長男が住んでおり、5分前になっても中に入れない場合は、長男の家のベルを押して、鍵を開けてもらいなさい、と言われた。
早く行くのはいいが、5分前という時間設定が面倒くさい。

昨日は、次男も休暇をとっており、長男も顧客訪問にでかけたので、事務所には私とBさんの二人きりだった。でも社長がいないから羽を伸ばす・・ということはなく、私たちはまったく私語もせずに黙々と仕事をこなした。キリの良いところで昼休み。でも、それ以外は飲みながら、食べながら、おしゃべりしながら、ということはまったくなく、もちろん携帯もいじらない。オフィスでネットを見ることもないし、私用電話なんて考えられない。とにかく、公私混同がまったくない。

Bさんは、すごく優しいし、すごく人当たりがいい人。雑用ばかり山のようにこなさなくてはいけない毎日で、みんなにはずれの研修先と言われているのだが、Bさんがいい人だから救われている。基本的に社長も息子さんたちもみんないい人だが、私にとっては恐れ多い存在で緊張する。
昨日、Bさんがお手洗いに行っている時に電話がなった。私はどうしようかと迷った。覚悟を決めてとろうかと思った瞬間、Bさんがトイレから急いで出てきて電話に対応した。申し訳ないなーと思った。

Bさんは、電話の対応もものすごく丁寧。
事務所名と自分の名前の後にかならず、Guten Tagという。相手が名乗ると、すぐさま、「ハロー、△△さん」と必ず相手の名前を口にする。Bさんは電話案内係みたいな役で、「その件でしたら担当はXXですので、今おつなぎします。」と対応することが多い。でも、それだけではなく、例えば今日なら「良い週末を」、先週だったら「良い年のスタートがきれますように」と電話を繋ぐ前に一言相手に伝える。担当がいなければ、「あいにく担当は席を外しております。私で何かできることがありますか?」と聞く。相手の用件を聞き、「その件でしたら、こうだと思います。しかし、やはり担当のXXに確認したほうが確かなので、XXか私から後ほど連絡を差し上げるということでよろしいでしょうか?」そして電話切るときは、必ず「良い一日を」とか「良い週末を」と伝える。ものすごく感じが良い。私はこんなに丁寧に電話対応するドイツ人を見たことも聞いたことも無かった。Bさんは、やさしいし、真面目だし、礼儀正しいし、私が雇用主だったら、絶対にBさんのような人を雇いたいと思う。

今日の昼休み、Bさんに「電話の対応がいつも丁寧で、素敵ですね。ドイツ人はもっと形式的な対応しかしないのかと思ってました。」と言ったら、「もし電話の対応が無愛想だったら、お客さんは、この事務所に世話になりたくない、って思うでしょ。僕が、フレンドリーで、礼儀正しく対応することで、この事務所にいいイメージを持ってくれればいいな、って思いながら対応しているんだよ。」と語ってくれた。

Bさんは私の息子と言ってもおかしくないぐらいの年だと思うが、教えられることがほんとうに多い。賢浩もニコちゃんも、将来Bさんの様になってくれたらいいなーと思ってしまった。

この事務所では掃除婦をやとっていないので、掃除は自分たちでしなければならない。金曜日は帰る間際に椅子やゴミ箱などを全部机の上にあげ、ロボット掃除機を作動させる。ゴミ捨てなどは自分たち(というか私かBさん)でする。Bさんは私の指導官のような存在だから、やはり私が率先してやることになる。そのため、17時ぴったりにあがることはできない。

昨日は、顧客が持ってきた山のような領収書(そのほとんどがスーパーのレシート)を整理することと山のようなごみ(紙類)をシュレッダーに掛けることでほぼ一日が終わった。
今日もレシートの整理。パン屋、肉屋、ドラッグストア、デパートとありとあらゆるレシート1年分。こんな支出が税金控除の対象になるわけがない。社長はこのレシートの整理を自分の留守中に私にやらせろ、とBさんに指示していった。しかし、Bさんもあまり要領をえていなかった。「とりあえず全部のレシートを内容と金額と日付がきちんと分かるようにコピー用紙に貼り付けて。」と言われた。コピー用紙を100枚以上使った。テープの消費量もすごい。でも、こんなことして、なんの意味があるのか?もし間違っていたら、社長に「こんなにコピー用紙とテープを無駄にして!」と怒られるのではないかと内心不安だった。しかし、Bさんの指示に全面的に従った。レシートの山を前にして、思わずため息をついてしまった。するとBさんが「ごめんね。こんな「くそみたい」な仕事ばかりさせて。それが一段落したら、簿記の仕方を教えるから。」と何故か謝ってくれた。

最後の1時間は、簿記の仕方を説明してくれた。えっ、あと1時間なのに今から簿記をするの?と正直思ってしまった。もちろん顔には出さないけど・・・

今は何でもデジタル化していて、領収書を税理士事務所に持ち込んで帳簿をつける時代ではない。顧客からはFAXで領収書が送られてくる。FAXで送られてきたものは、そのままコンピューターにデータとして登録される。コンピュータは領収書を読み取り、日付、領収書番号、金額を判断する。それがあっているかどうか人間が確認する必要はあるが、コンピューターって頭いいなーと感心してしまった。20年会社勤めしていない間にオフィス機器はこんなに進化していたのか、とびっくり。
こんなに小さな事務所でもびっくりなのだから、大企業ではもっと先端の技術を使いこなしているのだろうなーと思った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年01月16日 05時17分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[職業再訓練] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X