ドイツでマルチリンガルを育てる

今日もクタクタになって家に帰ってきたら、役所から一通の手紙がきていた。
夫宛だったが開封してみると、スピード違反の罰金のお知らせで、私が運転している写真付きだった。私が運転するのは山道が多く、途中小さい村を３つ通るが信号は全く無い。町中はたいがい５０ｋｍ規制なのだが、幼稚園や小学校の近くは３０ｋｍ規制されている。私が速度制限に引っかかったのは端から端まで１ｋｍぐらいしかない小さい村の３０ｋｍゾーン。６ｋｍオーバーで１５ユーロの罰金。写真をとられると、普通ピカッと光るから気づくのだけど、今回は全然わからなかった。どこに隠しカメラがあったんだろう？？？
夫に見つかると笑い話のネタにされるので、すぐにオンラインで振込手続きをした。手紙は見つからないように隠し持っておこうと思う。

昨日から銀行の明細書を記帳する作業をしている。例えば、銀行の明細に「Shell２０ユーロ」と書いてあるとする。しかし２０ユーロ全額がガソリン代とは限らない。「ガソリン 17ユーロ、チョコ３ユーロ」となっているかもしれない。だから領収書を見なおして、３ユーロ分は個人の支出としてつける。この作業が本当に面倒くさい。途中まで誰かがやっていたのだが、なんでこんな数字にしているんだろう？と理解できないものがあった。また銀行明細が何枚も足りなかった。ない請求書もたくさんあった。何故か請求書と支払いの数字が一致していないものもあった。できる範囲で全てやり終え、質問を書き出し、社長に聞きに行ったら、「そういうことは私に聞かないで次男に聞いて」と言われた。次男の部屋に行くと「今日は時間がない」と言われ門前払い。そのくせしょちゅう煙草休憩しているのはなんなの？と思った。息抜きも必要だろうけど、タバコ一本吸う時間で、ちょっとぐらいアドバイスはできたのではないか？と思った。
指示が仰げないので、それ以上先にすすめなかった。本当に何のためにフルタイムで出勤してくれと言われたのか理解に苦しむ。

今日は社長は４時半から接客予定が入っていた。３０分の予定にしていても、大体１時間以上になる。以前５時に帰ろうとしたら、メリちゃんが「社長が電話しているよ。やっぱり社長に挨拶して帰ったほうがいいよ。だから社長の電話が終わるまで待とう」と言って１５分以上待ったことがあった。それが礼儀なんだろうか？メリちゃんは私より随分年下なのに、できた子だなーと思った。でも、私は半人前なので、今日は５時になったらぴったりに帰ろうと思っていた。ところがお客さんは５時５分前に帰っていった。
私とメリちゃんにとって台所をきれいにして帰るのも仕事の一つ。でも台所は社長室の裏にあり、すりガラスで仕切られているので、接客中は入るのがはばかられる。しかし５時前にお客さんは帰ってしまったので、仕方なく台所を片付けることにした。食器洗浄機のドアが開けっ放しになっていた。もう５時になってしまったけど、食洗の中の食器を放置して帰るほど私の面の皮は厚くない。食器を棚にしまったのだが、中には汚れが取れていないものも有り、手で洗った。私は全く台所を使わないし、コップの一つも、水の１杯も事務所のものを使ってないのに、なんだかなーと思った。お茶くみやお使いを頼まれたことはないから、マシだと思うことにしよう。それにしても、ここには長居したくない、と今日ほど思った日はない。